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2024年4月26日(金) 通読(本日=エレ47-52,バル3,クル-43回 明日=ルカ7-8,1イミ22,クル-44回)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔真理子訳〕マカビー記一 第15章
海の島にいたデメトリオの子アンテオコスは、祭司でありユダヤ人の支配者であるシモンと全国民に、
次のような手紙を送った。
「王アンテオコスから、大祭司であり民の支配者であるシモンとユダヤ人に。
無法者がわれわれの父祖の国を支配したので、わたしはなんとか国を取り戻し回復しようと努力を重ね、多数の兵士を雇い、軍艦を準備しました。
わたしは国に戻り、われわれの国を滅ぼしわが王国の多くの町を荒廃させた者たちを攻撃したいと思います。
そこでわたしは、以前の王たちが認めていたすべての免税と贈り物を、いまあなたにも認めます。
また、あなたの国で独自の貨幣を鋳造してこれを通貨とすることを認めます。
そしてエルサレムと聖所を税金を免除された自由な聖地にすることを認めます。また、あなたがたくわえた武器のすべて、あなたが築いたとりでは、あなたのものです。
すべての王室税は今後永遠に免除します。
われわれが王国を平定したときには、あなたがたの栄光が全地に光り輝くように、あなたと、あなたの民と、神殿に、大いなる栄誉を与えます」

百七十四(紀元前百三十八)年、アンテオコスは父祖たちの国に戻ってきた。すべての軍隊は彼に従い、トルポンの側にはわずかの者しか残らなかった。
アンテオコスはトルポンを追撃し、トルポンは海岸地方の町ドルに逃れた。
自分の身にわざわいが襲いかかり、軍隊が自分を見捨てたことに気づいたからである。
アンテオコスは十二万の兵士と八千の騎兵とを従えてドルの近くに陣をはった。
アンテオコスは町を包囲し、軍艦も海から援護し、町を海と陸と両面から苦しめ、誰一人町に出入りすることを許さなかった。

ヌメニオスとそのおともの者たちはローマを出て、次のような手紙を各地の王に届けた。

「ローマの執政官ルキウスからプトレマイス王に。
われわれの仲間であり同盟者であるユダヤ人の使節が、大祭司シモンとユダヤ人たちに遣わされて、昔から結んでいた友好条約と同盟とを更新するために、われわれのところにやってきた。
彼らは一千ムナの金の盾をもってきた。
そこでわれわれは各地の王たちに、「彼らに対して悪事をたくらむことなく、彼らおよびその町や国と戦うことなく、また彼らを攻める者を援護することもないように」と真心をこめて書き送ります。
われわれは彼らの盾を受け取りました。
もし彼らの国から無法者があなたがたのところに逃げてきたときは、そいつを大祭司シモンに引き渡すように。シモンが彼らの律法にしたがって罰することでしょう」。

ルキウスは同文の手紙を次の王と国々とにあてて書いた。デメトリオ王、アタロス、アリアラテ、アルサケ、
さらに全世界の国々、すなわちサンプサメ、スパルタ、デロス、ムンドス、シクオン、カリア、サモス、パンフリヤ、ルキア、アリカルナソ、ロデス、パセリス、コス、シデ、アラド、ゴルテナ、クニド、クプロ、クレネ、以上である。
そしてその写しを大祭司シモンに送った。

アンテオコス王はドルの近くにふたたび陣をはり、少しも攻撃の手をゆるめず、攻城機を設置し、トルポンを町に閉じ込めて町への出入りを許さなかった。
シモンはアンテオコスのもとに金銀と多数の武器と二千人の精兵を援軍として送った。
ところがアンテオコスはこれらを受け取らず、先にシモンと約束したことをすべて無視し、彼から離れた。
アンテオコスはシモンと会談させるために、友人のひとりアテノビオを遣わして次のように言わせた。「あなたがたはヨッパ、ゲゼル、エルサレムの要塞を支配しているが、これらはみなわれわれの王国の町である。
あなたがたはこれらの周辺を荒廃させ、地を荒らし、わが王国の多くの土地を支配した。
そこで、あなたがたの占領していた町と、ユダヤ地方以外のあなたがたの支配していた土地の税金を返しなさい。
そして、あなたがたによって起こった荒廃の報復として銀五百タラントと、町の租税の代償として五百タラントを支払うように。そうでなければわれわれはあなたがたへの攻撃を始めよう」

王の友人アテノビオはエルサレムにやってきて、シモンの栄光と、金銀の器の並んだ食器戸棚や、すばらしい権勢をまのあたりにして驚いた。彼はシモンにアンテオコス王の言葉を伝えた。
するとシモンは答えた。「われわれは異邦人の地を奪ったことはないし、異邦人を支配したこともない。われわれの敵がしばらくの間不法に占拠していた父祖の遺産を取り戻しただけである。
われわれは今、幸運がめぐってきて、父祖たちの遺産を確保しているのだ。
あなたがたの求めているヨッパとゲゼルは、われわれの民と国を苦しめた町ではあるが、それらについては百タラントを支払おう」。アテノビオはこれに対して返事をしなかった。
彼は怒って王のもとに帰り、以上のことばと、彼の見たシモンの栄光やその他のこととともに王に報告したので、王は激しく怒った。

トルポンは船に乗ってオルトシアに逃れた。
そこで王はケンデビオを海岸地方の将軍に任命し、歩兵と騎兵を与え、
ユダヤに対して陣をはり、キデロンを強化して門を固め、ユダヤ人と戦うように命令した。一方、王はトルポンを追った。
ケンデビオはヤムニヤで民を苦しめ、ユダヤに侵入して民を捕えて殺し始めた。
彼は王の命令によってキデロンを強化し、そこに騎兵と歩兵を配置し、そこを根拠にユダヤの各地を荒らした。


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