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2024年4月24日(水) 通読(本日=詩63-65,二マカ6,アル7 明日=箴1,ユディ8,アル8)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔真理子訳〕エレミヤの手紙 第1章
これはカルデヤ人の王によって捕囚としてバビロンに連行されることになった人々にあててエレミヤが送った手紙の写しである。この手紙は神がエレミヤに命じた通りに彼らに伝えるためのものであった。
神の前に犯してきた罪のために、あなたがたはカルデヤ人の王ネブカデネザルによって捕囚としてバビロンに連行されることになったのです。
バビロンに到着したらあなたがたはそこに何年もの間、七世代にもわたってとどまることになるでしょう。しかしその後はわたしはあなたがたをそこから平和のうちに導き出そう。
さて、バビロンに到着してあなたがたが目の当たりにするのは、銀や金や木でできた神々の像が人の肩にかつがれて異民族の畏れの対象となっている光景でしょう。
そこであなたがたは用心して、決して外国人のまねをしてはならず、またそれらの偶像への畏れにとらわれてもいけません。
たとえ偶像を前から後ろから伏し拝む群衆を見たとしても、心の中で「主よ、伏し拝むべきはあなたです」と言いなさい。
わたしの使いがあなたがたとともにいて、あなたがたの生活を守っているからです。

偶像の舌は職人によって彫刻されたものです。その偶像自体が金箔や銀箔をはられた人を欺くものであり、お話しになりません。
おしゃれな娘を着飾らせるように、彼らは金を取って、
偶像の頭にかぶせる冠を造ります。どうかすると祭司たちが偶像から金銀をかすめては自分たちで使ってしまいます。
そしてその一部を上の部屋の遊女たちに分け与えるのです。彼らは偶像を人であるかのように着飾らせていますが、しょせんは銀や金や木でできた神々。
さびや虫食いからわが身を守ることもできません。紫の衣を身にまとっているものの、
神殿のほこりが降りかかって来るから、顔を人に拭いてもらうのです。
偶像は国の裁判官のようにしゃくを手に持っていますが、自分に向かって罪を犯す者すらさばくことができません。
偶像は右手に短剣とおのを持っていますが、敵や略奪者から自分を救うこともできません。こんなものが神でないことは明白でしょう。だから偶像を畏れてはいけなません。

土器は割れれば役に立ちませんが、
彼らの神々も同じこと、神殿に鎮座ましますだけです。目は神殿にお参りする人々の足のちりにまみれています。
また、王に危害を与えた者や処刑される人が逃げないように城門を閉ざすように、祭司たちは神殿の扉を閉ざし、錠とかんぬきで固めて、偶像が泥棒に盗まれないようにしています。
祭司たちは神殿に、自分たちのために必要な数よりもはるかに多くの明かりをともしましますが、そのあかりの一つさえも偶像には見えてはいません。
偶像はまるで神殿のはりのように、よく言われているように芯が虫に食われていて、地の虫に体や衣装が食い荒らされたとしてもまるっきり感じることができません。
偶像の顔は神殿の香の煙で黒ずんでいます。
体や頭には、こうもりやつばめなどさまざまな鳥が飛んで来てとまるし、猫まで寝ていたりします。
こんなものが神でないことはあなたがたには明白でしょう。だから偶像を畏れてはいけません。

偶像が着飾っている金も、だれかがさびを落とさない限り輝きませんし、鋳型に流し込まれてもまるっきり感じることができません。
法外な値段で取引されますが、偶像のうちには息がありません。
足がないので人の肩にかつがれ、情けないさまを人々にさらしています。また偶像に仕える者たちも恥をかくのです。
というのは、偶像はひとたび地に倒れたら、決して自力では立ち上がれませんし、直立させられても決して自力では動けませんし、座らされると決して直立することができません。まるで死者のようであり、だから偶像には供え物がささげられるのです。
偶像にささげられたいけにえは、祭司たちが売り払って処分してしまいます。また祭司の妻たちもそこから取って塩づけにしたりしますが、貧しい者や弱い者たちにも分け与えません。
そのいけにえは、月経中の女も、産後の女も手を触れています。こんなものが神でないことはあなたがたには明白でしょう。だから偶像を畏れてはいけません。

どうしてこういうものを神と呼ぶことができましょうか。銀や金や木でできた神々には、こともあろうに女たちが食物をそなえています。
神殿では祭司たちが破れた衣をまとって席につきます。髪とひげはそりおとされ、頭にはおおいもありません。
葬式でもするかのように、祭司は神々の面前でうなったり叫んだりします。
祭司は偶像の衣装からはぎとったものを妻や子たちに着せています。
偶像はたとえ誰かかから悪いことをされようといいことをされようと、それらに報いることができません。王を任命することも廃することもできません。
また富も金銭も与えることができません。誰かが偶像に誓いを立てたのに果たさなくても、その実行を迫ったりすることもしません。
偶像は人間を死から救うことも、弱者を強者の手から引き離すこともできません。
目の不自由な人を見えるようにすることも、苦しんでいる者を救い出すこともできません。
やもめに憐れみをかけることも、孤児にほどこしをすることもできません。
木で作られて金箔銀箔を張られたこれらの偶像は、山から切り出された石と同じで、仕える者たちに恥をかかせます。
どうしてこういうものを神であると考えたり、呼んだりすることができましょうか。

さらにカルデヤ人自らが偶像の面目を傷つけているのです。というのは、口のきけない者を見つけると偶像の前に携れてきて、この男が話せるようになりますように、とベル神に懇願します。まるでベル神が聞いてくれるかのように。
もちろん話せるようにはなりませんが、彼らはまったく理解力に欠けているので、偶像を捨て去ることができません。
神殿では遊女たちが頭に細帯を巻き、道端でぬかを焼いて香にしています。
一人が通りすがりの男に連れて行かれて一緒に寝ることになると、その女は隣の女をあざけって、「あなたはわたしみたいに魅力がないから、まだその帯が解けないのよ」と言います。
偶像に関することはすべて欺瞞です。どうしてこういうものを神であると考えたり、呼んだりすることができましょうか。

偶像は木工や金細工職人によって形造られたもので、職人が考えた以外の形になることができません。
偶像を造る職人たちでさえ自分の寿命を長くすることができません。
まして彼らに造られた偶像がどうして神でありえましょうか。偶像が後世に残すものは欺瞞とあざけりにすぎません。
戦争や災害が迫ってくると、偶像を連れてどこへ隠れようかと祭司たちが論じ合います。
自分を戦争や災害から守れないものは神ではないということを、どうして気づかないはずがありましょうか。
木で造られ、金箔銀箔を張られたものである以上、偶像は結局のところ欺瞞だということがやがて知られることでしょう。偶像は神ではなく、人によって造られたものであり、そのうちに神のわざが少しもないということは、どんな国々にも王たちにも明白でしょう。
こういうものが神でないということが、いったい誰にわからないはずがありましょうか。

偶像は一国に王を立てることも、人々に雨を恵むこともできません。
人々の訴えを裁くことも、虐げられた者を救うこともできず、
まるで天と地の間を飛び回ることしかできない鳥のように無能で、木で造られ、金箔銀箔を張られた神々の神殿が火事になると、祭司たちは逃げて難を逃れるが、偶像は中のはりと一緒に燃え尽きてしまう。
偶像はどんな王たちにも敵にも立ち向かうことが決してできません。
どうしてこういうものを神であると認めたり考えたりすることができましょうか。
木で造られ、金箔銀箔を張られた神々は、泥棒から逃げることもできません。
泥棒が荒っぽい者なら、偶像から金や銀をはがして持ち去り、衣装さえさらっていくが、偶像には自分を守ることができません。
これならにせの神々よりも自分の武勇を誇る王や、持ち主が家で便利に使っている器のほうがましです。またにせの神々よりも家の中の物を守ってくれる家の扉のほうがましですし、王宮の木の柱のほうがましです。
太陽や月や星は、神に定められた任務に忠実に光り輝きます。
稲妻がきらめくとどこからでも見えますし、どこの国にも風は吹きます。
神が雲に、全地の上を巡ってこいと命ずると、雲は忠実にその命令を実行します。
山と森を焼き尽くすために天から送られた火は、命ぜられたことを実行します。偶像の様子や力では、とてもこれらのことはできません。
これら偶像を神と考えたり呼んだりしてはいけません。訴えをさばくことも人に恵みを与えることもできないのだから。
偶像は神ではないことを知って、畏れてはいけません。

偶像は王たちを呪うことも祝福することもできません。
諸国民の前で天に奇跡を示したり、太陽のように輝いたり月のように夜を照らしたりすることもできません。
野獣でさえ偶像よりはましです。隠れ場に逃げて自分を救うことができるのですから。
われわれの目にはどうしても偶像が神だと認めることはできません。だからあなたがたは畏れてはいけません。

何ひとつ身を守ることのできないきゅうり畑のかかしそっくりなのが、木で造られ金箔銀箔を張られた彼らの神々です。
また、どんな鳥でもとまって汚す庭のいばらや、闇に投げ捨てられる死体そっくりなのが、木で造られ金箔銀箔を張られた彼らの神々です。
偶像がまとったまま腐ってしまった紫の布や亜麻布から、それらが神ではないことがわかるでしょう。結局は偶像自身も虫に食われ、国中の笑いものになるのです。
ですから偶像とかかわりを持たない義人のほうがまさっているのです。あざけりから遠く離れるのですから。

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