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たとえ身分が低くても、知恵さえあれば、大臣たちと同席して肩を並べることができる。
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器量がいいからといって人をほめるな。外見だけで人を毛嫌いするな。
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蜂は羽根のあるものの中で一番小さいが、作る蜜は最高に甘い。
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着ている衣服を誇るな。出世しても思い上がるな。主のなさることは驚くばかりであり、人に対する主の働きは隠されている。
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土下座するはめになった王侯は多く、思いがけず王冠をかぶることになった者もある。
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ひどく辱められた権力者は多く、名も知れぬ人の手に渡された高名な者もある。
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よく調べないうちに非難するな。まずはじっくりと考えて、それからとがめよ。
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最後まで聞かないうちに答えるな。人の話に割り込むな。
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自分に関係ないことで争うな。悪人どもの争いにかかわるな。
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子よ、多くの仕事に手を出すな。やりすぎると手を汚すはめになるだろう。やり終えようとしても終えることができず、やめようと思ってもやめられない。
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苦しみ悩んで、何とかやりとげようと思っても、ますます遅れてしまう者もある。
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仕事が遅く、人の助けが必要で、能力に欠け、この上ない貧乏を味わっている者もある。しかし主は彼に慈悲深い目を注ぎ、みじめな境遇から立ち直らせた。
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そして彼に名誉を与え、彼は多くの人の驚きのまとになった。
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わざわいも幸福も、生も死も、貧しさも豊かさも、主が与えてくださるもの。
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〔知恵と学問と律法に対する知識は主からくださったものである。愛も、よい行いの道もそうである。
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迷いと闇は罪びととともに創造され、悪を誇る者には年老いるまで悪がついてまわる。〕
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主が与えてくださったものは敬虔な者とともにあり、主の恵みはいつまでも彼にもち加えられる。
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お金を節約して財産を蓄える者もある。しかしその結果は次の通りである。
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これで安心、自分の財産だけで生活できるようになったと言っても、いつまで続くかわからないし、死んだらその財産は人手に渡るのだ。
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自分の天職を貫き、従事し、働いて老後を迎えよ。
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罪びとの仕事を気にするな。主を信頼して自分の仕事に徹することだ。貧しい者をあっという間に豊かにすることは主にとっては朝飯前である。
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主の祝福は敬虔な者に対する答えである。これで彼の人生はすぐに美しく花開く。
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自分なんか何の役にも立たない。この先どんな幸運もめぐってこない、と言うな。
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自分は一人で何でもできる。この先どんな不運もめぐってこない、と言うな。
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幸福なときには不幸の記憶を忘れ、不幸なときには幸福の記憶を忘れているのだ。
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人が死ぬと、その行為に応じて報いることなど、主にとっては朝飯前である。
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苦労すると一時楽しみを忘れるが、死に際して、人の業績の真価が明らかにされる。
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死んでもいないのに幸福だったなどと思うな。死後に子孫たちによって真価が知られるのだ。
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誰かれかまわず家にあげるな。悪者たちが多くの罠を用意している。
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高慢な人の心は、籠の中にとらわれたうずらのようだ。密偵のように、お前のすきをねらっている。
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そいつは長所をも短所に変えようと網をはっており、神から選ばれた善人の顔に泥を塗ろうとする。
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火花があれば炭は燃え広がる。悪人は人の血を流すすきをねらっている。
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悪事をもくろむ者に警戒せよ。そいつに一生消えない汚名を着せられないとも限らない。
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他人を家にあげてみろ。お前は相次ぐもめごとに悩まされ、家族にまで冷たい目で見られるだろう。
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