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2024年5月7日(火) 通読(本日=王上10-13,シラ24,アル16 明日=詩69-71,二マカ8,アル17)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔真理子訳(工事中)〕イミタチオ第3巻 内なる慰めについて 第22章
第二十二章。神の多くの恵みを記憶しなさい。
主よ、わたしの心をあなたの律法に向かって開き、わたしにあなたのおきてにしたがわせてください。
わたしにあなたのみ旨を理解させ、大きな尊敬と深い考えによって、特殊であれ一般であれ、あなたの恵みを記憶させてください。そのことでわたしがあなたに感謝をささげるのにふさわしい者となるためです。
しかしわたしは、あなたの恵みのいちばん小さな部分にすら、当然ささげるべき感謝をささげることができないことを知って、告白いたします。
わたしに下さったすべてのよい事を、わたしは受けるのにふさわしくない小さな者であり、そしてあなたの崇高さを思う時、わたしの霊はその偉大さに驚いて消え去る思いです。
われわれが精神や肉体に持つもの、内や外に持つもの、自然にまたは超自然に持つもの、これらはすべてあなたの恵みです。われわれは一切のよい事をあなたから受けるのであり、恵みに満ち、いつくしみ深く、善であられるあなたをたたえます。
多くを受ける人もいれば、少ししか受けない人もいますが、それらすべてはあなたのものであり、あなたなしには、その少しさえも誰も持つことはできないのです。
また、多くを受けた人も、決して自分の功績を誇ったり、他より優れていると高ぶったり、自分より劣ったものを軽蔑したりしてはいけません。よいことを自分に帰することが少なく、感謝の心をささげるのにへりくだりうやうやしい人こそが、一番偉く、一番すぐれているのです。
すべての人の中で自分を最もいやしいものとし、無価値なものだと思う人こそが、一番大きなものを受けるのにふさわしいのです。
しかし、少ししか受けなかったからといって、決して悲しんだり、うらんだり、自分より豊かな者をうらやんだりしてはいけません。むしろ、神よ、あなたにのみ心を注いで、そして最もあなたの恵みをたたえるべきです。あなたは人を偏って見ることなく、いつも豊かに寛大に喜んで恵みをくださるからです。
すべてはあなたから出るのです。そしてそのためにすべてに於てあなたはほめたたえられるべきです。
すべての人にはそれぞれ与えるべきものの分があって与えられるのであり、それをあなたはご存知です。ですからどうしてこの人は少なくあの人は多いかということは、われわれにはかかわり合いのないことであり、あなたのおさばきによります。あなたは人めいめいの功績を正確に測ることができるからです。
主なる神よ、ですから、外から見て、人が考えている名誉や栄光を多く持たないことをこそ、大きな恵みと思います。自分の身が貧しくいやしくても、気にして憂いや悲しみに沈み落胆することない。むしろこれを大きな慰めや薬と思うべきです。
神よ、なぜならあなたは貧しいもの、いやしいもの、この世から軽蔑されている者を選ばれて、親しい友とし、しもべとなさったからです。
あなたが「全地に君とするであろう」(詩45:17)使徒たち自身こそが証人です。
しかも彼らは不平を言うことなく、へりくだり、単純であり、ちっとも悪意や偽りがなく、ひたすらあなたの「御名のために恥を加えられるに足る者とされたことを喜び」(使5:41)、そして世の忌み嫌うものを大きな愛情で抱いたのです。
ですから、あなたを愛しあなたの恵みを知る人を喜ばせるのは、自分にくださるあなたのみ旨と永遠の摂理に従うことであり、それ以外にはありません。
それによってこそ、その人は全く満足と慰めを与えられ、人が最大であることを望むように、自分は甘んじて最小であることを望むのです。
また最低の地位にあっても最高の地位にいるかのように楽しく満足して、軽蔑され捨てられ、名もなく誉れもなくても、この世から尊敬され富を極めた者のように、いつもにこにことしていられるのです。
あなたのみ旨とあなたを尊ぶ愛はすべてのものにまさり、すでに受け、またこれから受けるべきあらゆる恵みにまさって、その人はもっと豊かにもっと大きく慰められ喜ばされるべきです。

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