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2024年4月26日(金) 通読(本日=エレ47-52,バル3,クル-43回 明日=ルカ7-8,1イミ22,クル-44回)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔真理子訳〕トビト記 第10章
一方トビトは、トビヤが何日で行き、何日で帰るかと、毎日毎日日数を数えていた。そして予定の日数が満ちても彼の息子が帰って来ないので、
「彼はあちらでひきとめられているのだろうか。それともガバエルが死んでしまい、だれも彼にお金をくれる人がいないのではないだろうか」と言った。
そして悲しみ始めた。
彼の妻アンナは言った。「わたしの息子は死んでしまってもういないのです」。そして彼女の息子を思って涙を流して嘆いて言った。
「ああ、子よ、わたしの眼の光であるお前を行かせてしまったとは」
トビトは彼女に言った。「静かにしなさい。あれこれと思いわずらうな。彼は元気なのだ。何かよほど困った問題があちらで彼らの身に起こったのだ。彼と一緒に行った人は信頼できる人だし、わたしたちの親族の一人なのだ。彼のことで悲しむな。彼はもうじきここに帰ってくるよ」
アンナは言った。「わたしのことはかまわないでください。どうかわたしを嘆かないでください。わたしの息子は死んでしまったのです」。そして毎日とび出しては彼女の息子の行った道を見渡し、だれのいうことにもきかず、陽が沈むと家へ戻ってひと晩中嘆き悲しんで涙を流し続け、一睡もしなかった。ラグエルが娘のために開くことを誓った十四日間の婚宴が終わった時、トビヤは彼のもとへ行って言った。「わたしを行かせてください。父と母は、もうわたしを見ることはないものとあきらめていることがよくわかるのです。ですから父よ、どうかわたしをここから送り出し、父のところへ行かせてください。わたしが父を残してきたことはもうすでにお話ししたとおりです」
ラグエルはトビヤに言った。「子よ、わたしと一緒にどうかここにとどまってください。わたしはあなたの父トビトのところへ使者をつかわして、あなたの消息を伝えさせましょう」。
トビヤは彼に言った。「それはいけません。どうかわたしをここから父のところへ送り出してください」
そこでラグエルは立ち上がるとトビヤにその妻サラと、彼の全財産の半分、奴隷と女奴隷、牛と羊、ろばとらくだ、衣類とお金と家具類を渡した。
彼は彼らの一行を無事に送り出した。彼はトビヤにあいさつして言った。「お元気で、子よ。無事に行きなさい。天の主があなたがたとあなたの妻サラの旅を守り導きたもうように。わたしが死ぬ前にあなたがたの子どもたちを見ることができますように」
ラグエルは娘サラに言った。「あなたの舅のところへ行きなさい。これからはあの人たちが、あなたを生んだわたしたちと同じようにあなたの両親となるのだから。娘よ、無事行きなさい。どうか、わたしが生きている限りはあなたからよい知らせを聞きますように」。こう言って別れのあいさつをすますと、ラグエルは彼らを行かせた。エドナはトビヤに言った。「子よ、愛する兄弟よ、主があなたをまた連れもどしてくださるように。そしてわたしが生きている間にあなたの子どもたちを見、わたしが死ぬ前にわたしの娘サラの子どもたちを見ることができますように。主の前でわたしの娘をあなたにお預けします。あなたの生きている限り、彼女を悲しませないようにしてください。子よ、ご無事で。これからのち、わたしはあなたの母であり、サラはあなたの姉妹です。どうかわたしたち皆が、生きている限りは同じように栄えることができますように」。こう言うと彼女は二人に接吻して、無事に送り出した。
トビヤは無事に、喜びのうちにラグエルの家から出発した。トビヤは彼の歩みを守り導きたもうた天地の主、万物の王をほめたたえた。ラグエルはトビヤに言った。「ご両親が生きている限りは、あなたがご両親を敬うことができますように」

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