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2024年3月29日(金) 通読(本日=エレ27-31,知18,クル-35回 明日=マコ15-16,1イミ18,クル-36回)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔真理子訳〕トビト記 第1章
ナフタリ族アシエルの子孫、ガバエルの子、アドエルの子、アナニエルの子、トビエルの子であるトビトのしたことの書。
トビトは、アッスリヤの王シャルマネセルのとき、アセルの北にあるガリラヤのカデシ・ナフタリの南に位置する、テスベから捕囚となった者である。
わたしトビトは、一生をかけて、真理と正義との道を歩み、わたしとともにアッスリヤびとの地ニネベに行ったわたしの兄弟たち、およびわが国の人たちに多くのほどこしをした。
わたしはわが国、イスラエルの地にあって、年がまだ若かったとき、わたしの先祖ナフタリの部族はみな、エルサレムの家から離れて去っていった。エルサレムは、イスラエルのもろもろの部族のうちから選ばれた所であって、すべての部族はここでいけにえをささげ、また、いと高き主だけがお住まいになる神殿がきよめられ、かつ、子孫代々のために建てられたところである。
誤ってこぞって去っていったすべての部族は、雌牛バアルにいけにえをささげた。わたしの先祖ナフタリの家もそうであった。
しかし、わたしは永久に守るべき定めに従い、すべてのイスラエルびとに命ぜられたように、祭りのとき、しばしば一人でエルサレムに上って行った。初穂と収穫の十分の一と羊の初刈りの毛を持って行った。
これを祭壇にささげるために、アロンの子である祭司たちに与えた。わたしは産物の十分の一をエルサレムで仕えているレビの子孫たちに分け与え、もう十分の一を売って年ごとにエルサレムにおもむいてそこでこれを使った。
またわたしは三年ごとに、別の十分の一を、孤児、寡婦、およびイスラエルの仲間に加わった改宗者たちに与えた。そしてそれを、モーセの律法に記された規定、それはまた、わたしの祖父アナニエルの母デボラがわたしに命じたことでもあるのだが、それに従って一緒に食事をした。なぜならわたしの父は、わたしをみなし子として残して死んだからなのである。
さてわたしは大人になって、わたしの先祖の家系から妻をめとり、彼女によって男の子をもうけ、その名をトビアと名付けた。
わたしはアッスリヤに捕囚の身となった後、ニネベにやってきた。するとそこでは、わたしの兄弟たち、わたしの親族たちは、異邦人のパンを食べていた。
しかしわたしは、これを食べるまいと決意した。
これはわたしが心から神のことを思っていたからである。
いと高き方は、シャルマネセル王の前で、わたしに恵みと好意を得られるようにしてくださったので、わたしは王の食糧係となった。
わたしは王が生きている間、しばしばメデアにおもむき、物を買い求め続けた。そしてわたしは、メデアの地方にいるガブリアの兄弟ガバエルに、銀十タラントの入った財布を預けたのだ。
しかし、シャルマネセルが死んで、子のセナケリブが代わって王となると、メデアへの国道が安全でなくなったので、もうわたしはメデアに行くことができなくなった。
シャルマネセル王のときには、わたしは同胞たちに多くのほどこしをした。
飢えた人々にパンを与え、裸の人々に着物を着せ、また同胞が死んで遺体がニネベの城壁の外に投げ捨てられるのをみると、わたしは埋葬した。
またセナケリブ王が、おかした冒涜のために天の神が下した罰を受けて、ユダヤから逃げ帰って来たときも、彼が殺した者をこっそり葬った。実際セナケリブ王は、腹いせに多くのイスラエル人を殺害したのだ。わたしは人目を盗んでそれらの遺体を埋葬したので、遺体をセナケリブ王が捜しても、見つけられなかった。
ところがあるニネベの市民がセナケリブ王のところへ行き、わたしがそれらの者たちを埋葬していることを通報したので、わたしは姿を隠した。そして、王がわたしを死刑にするために探していることを知ったので、こわくなって逃げた。
こうしてわたしの財産はすべて没収され、王の宝庫に取り上げられなかったものは、わたしの妻アンナと息子トビアだけであった。
それから四十日もたたないうちに、王の二人の息子が王を殺した。二人はアララテの山へと逃れ、セナケリブの別の息子エサルハドンが王位についた。そして彼は、わたしの兄弟アナエルの息子アキアカロスに、国の財政を管理する者に任じたので、アキアカロスは国務全体にわたって権力を持つようになった。
このアキアカロスがわたしのことを王にとりなしてくれたので、わたしはニネベに帰った。アキアカロスは、かつてアッスリヤの王セナケリブの酒宴係であり、王の印章の保管者であり、宰相であり、財務の担当者でもあった。エサルハドンは彼を再びその任に就かせたわけである。しかもアキアカロスはわたしのおい、わたしの親戚であったのだ。

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