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2024年3月19日(火) 通読(本日=サム下1-4,シラ17,モサ10 明日=詩48-50,二マカ1,モサ11)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔真理子訳〕シラ書〔集会の書〕 第20章
叱責が的外れに終わり、黙っているほうが賢かったということもある。
心の中でいらいらするより、はっきりとがめたほうがいいこともある。
罪をみずから認める者は罰をまぬかれる。
暴力に訴えて正義をおこなおうとする者は、処女を奪おうとする宦官のようなものである。
おとなしいために賢者だと思われる者もいれば、おしゃべりのために嫌われる者もいる。
答えにつまって黙っている者もいれば、時機を見る目があって黙っている者もいる。
賢い人は時機が来るまで黙って待つ。無駄口をたたく愚か者は時機を逸する。
減らず口を言う者は嫌われ、権力を振りかざす者は敬遠される。〔とがめられて公然と悔い改める者は立派である。そうすれば故意に罪を犯すことはないだろう。〕
禍が転じて福となることもあれば、掘り出し物で損をすることもある。
人への贈り物が自分には何の役にも立たないこともあれば、二倍になってかえってくることもある。
地位のある人が恥をかくこともあれば、身分の低い者が頭角をあらわすこともある。
安い金額で多く買えることもあれば、後に七倍も支払わねばならなくなることもある。
賢い人はわずかな贈り物でも人に好かれる。愚か者は好意をやたらにまき散らす。
愚か者の贈り物はお前のためにならない。〔けちなものがしぶしぶおこなう贈り物も同様だ。〕そいつの目は一を与えて十を求める。
わずかな贈り物をしても小言はいっぱい言う。口を開けばあちこちに触れ回る。今日貸しておいて明日は返せと言う。こういう奴らはまことにさもしい。
愚か者は言う。「わたしには友人がいない。親切にしても礼の一つも言ってくれない」。愚か者に食べさせてもらっている者はそいつの悪口を言う。
愚か者は何度みんなからばかにされていることか。
口で道を踏み外すよりは地面を足で踏み外すほうがましだ。悪人の没落はすみやかにやって来る。
下品な人間は、教養のない者がいつも話している、場違いの話のようなものだ。
愚か者が格言を言っても人に通じない。場違いな話だからである。
貧しいおかげで悪事にかかわらずにすんでいる人がいる。夜も疲れてすぐ眠れるから良心に責められることがない。
へりくだりすぎて身を滅ぼす者もあり、無分別の者におつきあいをして身を滅ぼす者もある。
恥をかくのをおそれて友人に無理な約束をし、約束が守れずに友を敵に回してしまう者もいる。
うそは人間の汚点である。無学の者の口にはうそが絶えない。
うその常習犯よりは盗人のほうがましだ。いずれにせよ最後には滅びる。
うそがくせになってしまうと世間に顔向けができず、汚名が一生ついてまわる。
知恵ある者はわずかな機会ものがさずわが身の栄達をはかり、思慮ある者は地位ある者から愛されようとする。
土地を耕す者は収穫の束を高く積み上げる。地位ある者から愛されるものは不正をつぐなってもらえる。
接待や贈り物は賢者を盲目にする。口にはめられたさるぐつわのように批判を封じ込める。
隠された知恵と人目につかない財宝は、どちらも何の役にも立たない。
自分の賢さを隠す人よりは、自分の愚かさを隠す人のほうがましである。
〔自分の人生という馬車を主人もなしにあやつるよりは、不動の忍耐をもって主を求めるほうがよい。〕

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