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2019年11月19日(火) 通読(本日=エス1-5,シラ51,モロ3 明日=詩146-148,四マカ15,モロ4)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔57年モルモン経〕ヤコブ書(モルモン) 第5章
第五章
ヤコブ、予言者ゼノスの言葉を引いて話をする。栽培の「かんらん」の木と野生の「かんらん」の木のたとえ。イスラエル人と異邦人。

ごらん、私の兄弟たちよ、あなたたちは予言者ゼノスがイスラエルの家について言った言葉を読んだおぼえがあるか。その言葉は次のようである。
イスラエルの家よ、主の予言者であるわが言葉に耳を傾けて聞け。
見よ、主は言いたもう。イスラエルの家よ、われは汝を人がその樹木園に植えて養う栽培した「かんらん」の木になぞらえよう。この木は育ってやがて古くなり、とうとう腐りはじめた。
やがて樹木園の主人がやってきて、その「かんらん」の木が腐りはじめるのを見て「私はこの木の枝を刈り込み、根元を掘って肥を入れてやろう。そうしたらまた柔かい新芽を出して枯れないだろう」と言った。
そして主人は言った通りに、その木の枝を刈り込み根元を掘って肥を入れてやった。
このようにして大分日が経ってから柔かい新芽が少し出かかったが、その木の頭の先は枯れかかった。
そこで樹木園の主人はこれを見てその僕に言った「この木をなくするのはまことに惜しい。だから、汝は行って野生の『かんらん』の木の枝を切って私の所へ持ってきてくれ。そこでこの木の枯れかかった主な枝を切ってすて、火の中に投げこんで焼いてしまおう」と。
またその樹木園の主は「私はこの木の柔かい新芽をたくさん取って、私のよいと思う所に接木をしよう。たとえこの木の根が枯れたとて、私のためにその実を保存することができればよいのだから、今この柔かい新芽を取って私のよいと思う所に接木をしよう。
汝は野生の『かんらん』の木の枝をもってきて、それをこの木の主な枝を切った所に接げ。そこで私は切り取った枯れかかりの枝を火に投げこんで燃し、私の樹木園のじゃまにならないようにしよう」と言った。
僕はその主の命令に従って野生の「かんらん」の木の枝を接いだ。
それから樹木園の主はその木の枝を刈り込ませ、根元を掘って肥を入れさせ、さて僕に「この木を今なくするのはまことに惜しい。だから、その根が枯れてしまわないで、私のために保存ができるかも知れないと思ってこうしたのである。
それであるから、汝は仕事にかかって私の命じたようにこの木を見守り、この木を養ってやれ。
私はこの木の柔かい新芽を私の樹木園の一番端の方へ持って行って、私のよいと思う所へ植えよう。それをどこへ植えるかは、汝の知ったことではないが、私がこうするのは私のためにその元の自然の枝を保存し、焼払いの時の前にその実を蓄えておくためである。私がこの木とその実とをいっしょになくするのはまことに惜しい」と言った。
それから、樹木園の主は栽培した「かんらん」の木から切り取った元の自然の枝を、樹木園の一番端の方へもって行って、自分の思うままにある枝はあちらに植え、ある枝はこちらに植えて隠した。
それからずいぶん長く経って、樹木園の主はその僕に「さあ、二人で樹木園に行って働こう」と言った。
そして、樹木園の主とその僕とは働こうとして樹木園に行ったが、その僕は主人に「さあ、この木をごらん下さい」と言った。
そこで樹木園の主が、野生の「かんらん」の枝を接いだあの木を見ると、もはや成長して実がなり始め、しかもその木は良くてその実が元の自然の実のようであった。
これを見て主はその僕に向って「見よ、野生の木の枝はこの木の根から液を吸い上げ、根はよく枝に力を与えた。この木の根には豊かに力があるから、野生の枝も栽培した木になるような実を結んだ。二人がもしもこの枝を接がなかったならば、この木は必ず枯れていたであろう。見よ、今やこの木になった多くの実は蓄えられよう。私は焼払いの時の前に、私のためにこの木の実を蓄えよう」と言い、
また僕に向って「さあ、二人で樹木園の一番端の方へ行って、この木から取った元の自然の枝にもよく実がなっているかどうか、焼払いの時がくる前に私のためにその実も蓄えられるかどうかを見よう」と言った。
そこで二人が、さきに主人が元の自然の枝を隠した所へ行くと、主人は僕に向ってこれを見よと行った。さて最初の枝を見ると実がたくさんなってしかも質の良い実であった。そこで主人は僕に命じて「この実もまた私のために保存ができるように、焼払いの時の前に蓄えよ。見よ、私はこの長い間この枝を養ってきたから、今やたくさんの実がなった」と言った。
すると僕は主人に向って、この木を植えるために、いや、木の枝をさすために、どうしてここまできたのか、ここは園の中で一番やせた土地であると言った。
樹木園の主はこれに答えて「私に忠告するな、私はここがやせ地であることを知っていたから、今汝に言ったようにこの長い間かかってこの枝を養った。それで汝が見るように実がよくなったのである」と言い、
また樹木園の主はその僕に向って「ここを見よ。私はここに今一本の木の枝を植えたが、汝の知っているように、ここの土はさきの土よりもやせている。しかしこの木を見よ、私はこの木もまたこの長い間養ってきたから実がたくさんになった。それであるから、私がこの枝の実を保存するように、焼払いの時の前にこれを集めて蓄えよ」と言い、
また僕に向って「ここも見よ、私が植えたもう一本の枝を見よ。私はこれも養ってやったから今実がなっている」と言い、
また「こちらを向いて最後の枝を見よ。私はこれを良い土地に植えてこの長い間養ってきたが、この木は一部分にだけ栽培した木になるような実がなり、そのあとの部分には野生の実がなっている。ごらん、私はそれでも確かにほかの木と同じように養ってきた。
良い実のなっていない枝は切りとって火の中に投げ入れよ」と言った。
しかし僕は主に向って、二人してこの木の枝を刈り込んでその根元を掘り、今少し肥を入れて養ってやったらいかがであるか。そうしたら、この木もあなたのために良い実を結んで、焼払いの時の前にその実が蓄えられるかも知れないと言った。
そこで樹木園の主とその僕とは、その園の中の実に皆養いを与えた。
それからずいぶん日が経ってから、樹木園の主はその僕に向って言った「見よ、時期が近づいて終りがじきにくるから、私は焼払いの時の前に私のために実を蓄えなくてはならない。さあ、二人してまた樹木園へ行って働こう」と。
そこで主とその僕とはいっしょに樹木園へ行き、元の自然の枝を折り取って野生の木の枝を接いだ木の側へきて見ると、いろいろな実が木にいっぱいなっていた。
樹木園の主は、その種類を区別して一々みなこれを味わい、それから僕に告げて言った「見よ、二人はかほどの長い間この木を養い、焼払いの時の前に私のためにもはやたくさんの実を蓄えた。
ところがこのたびは、たくさんの実がなったけれども一つとして良い実はない。見よ、あるのはみな悪い種類の実であって、二人があれほど骨折った甲斐もなく私の利益は少しもない。しかし、この木をなくするのはまことに惜しい。
もう一度私のためにこの木から良い実を保存するには、どうしたらよいだろうか」と。
すると僕は主人に対して、あなたが野生の「かんらん」の枝をこの木に接いだので、その根があの野生の枝によって養分をとることができて木は今枯れずに生きており、見られるようにまだ善いのである、と答えた。
しかし樹木園の主は僕に「この木に悪い実がなるうちは、私にとって何の利益にもならずまたその根もまた何の得にもならない。
それでも、この根は良いことがわかっているので私の役に立たせるために、今まで根を保存してきた。この木の根は強い力があるので、野生の枝にもこれまで善い実をならせたことがあった。
ところがごらん、野生の枝が成長してその根に勝ったのでわるい実がたくさんなった。このようにわるい実がたくさんなったので汝の見るように木がだめになり始めている。もしも二人がこれを保存するように何かしないならば、木はすぐにだめになってしまって火に投げこまれるであろう」と言い、
またつづいて樹木園の主は「さあ、二人して樹木園の一番端の所へ行って、元の自然の枝にもわるい実がなっているかどうかしらべよう」と言った。
それから二人して樹木園の一番端の所へ行ってみると、元の自然の枝の実もわるい実になってしまって、第一の枝も第二の枝もまた最後の枝までその実がみな悪い実になってしまっていた。
また最後の枝になった野生の実は、もう良い実をならせた枝を負かして、良い実をならせた枝はもう枯れて死んでしまっていた。
これを見て樹木園の主は涙を流して僕に言った「私がこれまでしてきたこと以上に、まだ樹木園のためにやってやれたことがあるだろうか。
私はここにある枝になった実は別にして、樹木園にあるほかの実がみなわるい実になったことを知っているが、今は前に良い実をならせてくれたこれらの枝もわるくなっている。ああ、私の樹木園の木はみなだめになって、ただ切り倒して火に投げこむだけである。
ごらん、私は今は枝が枯れてしまったこの最後の木を良い土に植えてやった。実際、私は樹木園の中のどこよりも良いと思った所に植えてやった。
また汝が見たように、私はこの木をここに植えるために、もとこの所に生えていたものを取り除いた。
また、さきに汝が見たように、この木の一部分には良い実がなり、一部分には野生の実がなった。ところが、私が野生の実のなった枝を切って火に投げ入れなかったから、ごらん、その枝は良い枝を負かしてこれを枯らした。
さてごらん、二人は私の樹木園にこれほどまで心をつかって働いたのに、中にある木はだめになって良い実は一つもならない。これらの木は、保存しておいて焼払いの時の前に私のためにその実を蓄えようと思っていたものである。ところがごらん、これらの木は野生の「かんらん」の木のようになってしまって、切り倒して火の中に投げこむほか何のねうちもない。だから、これをなくするのはまことに惜しいことである。
しかし、私がこれまでしてきたこと以上に、まだ樹木園でやってやれたことがあるだろうか。私がなまけて養いを与えなかったことがあるだろうか。いやいや、私は養いを与えたり、枝の刈り込みをしたり、根元を掘って肥を与えたりしたばかりか、いつもほとんど一日中手をつくしたが終りの時がもう近づいた。私が今樹木園の木をみな切り倒して火に投げこんで燃やすほかに仕方がないのはまことに惜しいことである。私の樹木園をこのようにだめにならせたのはいったい誰であるか」と。
すると僕はその主人に答えて、それはあなたの樹木園の木が高くそびえているからではないか。だから、枝が良い根を負かしているからではないか。枝が根に勝っているので、それが根の力以上の成長をして根から勢力をとりすぎるのである。これがあなたの樹木園の木がだめになる原因ではないかと言った。
そこで樹木園の主は僕に「二人して仕事にかかって、樹木園の木をみな切り倒して火の中に投げこみ、そしてもうこれから樹木園のじゃまにならぬようにしようではないか。私は十分に手をつくした。私がこれまでにしてきたこと以上に、まだ私の樹木園のためにやってやれたことがあるだろうか」と言った。
しかしごらん、僕はどうかもう少々助けておいてくれるようにと樹木園の主に言った。
主はこれに答えて言った「よろしい、私の樹木園の木をみななくするのはまことに惜しいからもう少々助けておこう。
それであるから、私の樹木園の一番端の方に植えたこれらの木の枝を取って、また元の親木に接ぎかえそうではないか。すなわち、親木の中で一番渋い実のなる枝を切り捨て、この木の元の自然の枝をそこへ接ぐことにしようではないか。
私がこうするのは、親木を枯らさずにその根を私の役に立つように保存ができるかも知れないと思うからである。
ごらん、私が良いと思った所に植えた元の自然の枝から出た根がまだ生きているから、これも私の役に立つように保存するために、その親木の枝をとってきてまたこの木に接いでやろう。この木にまた親木の枝を接ぐのは、私のためにその根も保存して、根に十分の力ができた時に私のために良い実をならせ、なお私が私の樹木園の実によって栄えを受けるためにするのである」と言った。
そして二人は今は野生のようになった親木の枝をとって、元の自然の枝から生えて今野生のようになっている木に接ぎ、
また元の自然の枝から生えて野生のようになっている木の枝を取ってこれを元の親木に接いだ。
そこで樹木園の主は僕に言った「一番渋い枝は切ってよいがそのほかに野生のようになった枝を木から切り捨てるな。そして切り捨てたあとには、私が教えたように接ぎ木をせよ。
そうしたら、二人はまた樹木園の木に養いを与えて、その枝を刈り込み、腐って枯れるにちがいない枝は切り捨てて火の中へ投げ入れよう。
このようにするのは、根がまだ良いので枝が接ぎかえられたためにまた勢いがよくなって善い方が悪い方に勝つかも知れないからである。
私はもはや元の自然の枝とこの枝から出た根とを保存し、また元の自然の枝から出た枝をその親木に接ぎかえしてその親木の根も保存した。これでもって、私の樹木園の木にはまた良い実がなるかも知れない。その時私はまた樹木園の実を楽しむことができ、またもとの実がなった木の根と枝とを保存したことを非常に喜ぶであろう。
そうであるから早く行って僕たちを呼んでこい。私たちは一生けんめい励んで熱心に樹木園で働き、また元の自然の実をよくならせるようにしよう。元の自然の実は良い実であって、ほかのどんな実よりも貴い。
それで今度こそ最後であるから、私たちは仕事にかかって一生けんめい働こうではないか。ごらん、終りがだんだん近くなる。それで私はこれを最後として樹木園の木の枝を刈り込むのである。
枝を接げ、最後の枝は最初となり最初の枝は最後となるように、最後の枝から接ぎ始めよ。新しい木も古い木もいっしょに、始めから終りまで、終りから始めまで、一本のこらず木の根元を掘って今度が最後でもう養いを与えないようにせよ。
最後の時が、すなわち終りがだんだん近くなるから、今を最後に木の根本を掘り、肥を与え、枝を刈り込み、このたびが最後に接いだ芽が成長して元の自然の実がなり始めたなら汝らは場所を空けてやれ。
今度接いだ芽が成長し始めるとき、良い枝の大きさと力とに応じて渋い実のなる枝を切りとってしまえ。しかし、悪い枝を一度に皆とってしまってはならない。もし一度にとってしまうと、接いだ芽にくらべて根の方が強すぎるから、接いだ芽が枯れて私は樹木園の木をみな失くするおそれがある。
私の樹木園の木をみな失くするのはまことに惜しいから、汝らはその根と梢との力が釣合うように、良い枝が出るにつれて悪い枝を切りとってしまえ。ただし、良い方の枝が悪い方の枝に勝ったときはじめて、もう悪い方の枝が樹木園の土地のじゃまにならないように切りすてて火の中に投げ入れよ。かようにして、私は私の樹木園から悪いものをとりのぞくことができる。
このようにしてから、私は元の親木の枝から出た枝をまた元の親木に接ぎ、
最初に元の親木からとった元の自然の枝から出た木に元の親木の枝を接ごう。このようにしてまたこの二つを組合せると、この二つは同じものになって元の自然の実がなる。
悪いものは私の樹木園の中のどこにもおかず、外へ捨てられる。私はこれを最後に私の樹木園の木の枝を刈り込もう」と。
さて樹木園の主はその僕を遣した。僕は行って主が命じたようにほかの僕たちをひきつれてきたがその数は少かった。
そこで樹木園の主はその僕たちに言った「仕事にかかって樹木園の中で一生けんめいに働け。ごらん、私はこのたびきりでもう私の樹木園には養いを与えない。終りがすでに近づいて焼払いの時がたちまちに来るからである。しかし、もしも汝らが私といっしょに一生けんめいに働くならば、すぐにやってくるはずの焼払いの時に先立って、汝らは私のために蓄えられる実をとって喜び楽しむであろう」と。
僕たちは行って一生けんめいに働き、樹木園の主もまたいっしょに働いた。そして僕たちは何事もみな樹木園の主の命令通りに働いた。
そこで元の自然の実がまた樹木園の中でなり始め、元の自然の枝も次第に成長して非常に栄え始めた。従って、悪い枝は少しづつ切ってすてられたが、これはいつも木の根と梢との力の釣合をとって行われた。
このように僕たちは樹木園の主の命じた通りに一生けんめい励んで働いたが、とうとう悪いものを樹木園から捨ててしまって、主は自分のために木を保存し、木はまた元の自然の実を結んでみな同一となり、またその実もみな同じ実となり、主人が始めから一番貴いと思っていた元の自然の実を自分のために保存することができるようになった。
樹木園の主は、その実が良くてもう樹木園がだめにならないことを認めたので、僕たちを呼び集めて次のように言った「ごらん、私たちは樹木園にこれを最後として養いを与えてきたが、知っての通り私は自分の思う通りに事を行い、元の自然の実を保存することができたが、その実は良好な実であって最初の実と同じようである。汝らはまことにさいわいである。汝らは、私といっしょに私の樹木園で忠実に一生けんめいに働き私の命じた通りにして元の自然の実を私のために回復し、私の樹木園から悪いものを取りのぞいて、もう少しもだめにならないようにした。それであるから、汝らは私の樹木園の実のために必ず私といっしょに喜び楽しむであろう。
ごらん、私は今すぐとくる焼払いの時に先立って、私のために長い間私の樹木園の実を貯えておこう。これから先、私は二度と私の樹木園に養いを与えず、その木の枝を刈り込ませず、根元を掘って肥を入れず、すでに言ったように長い間ただ自分のために実を集めて貯えておこう。
これから悪い実がまた私の樹木園になるようなことがあったなら、悪い実も善い実もいっしょに集めさせて、善いものは私のために貯えさせ、悪いものはそれ相当の所へ捨ててしまおう。かようにして、焼払いの時と終りの時がやってくる。その時私は火で以て私の樹木園を焼き亡ぼすのである、と。

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