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第十七章 真鍮版からの聖文、つづき。イザヤ書第七章と比較せよ。 ウジヤの子をヨタムと言い、ヨタムの子をアハズと言う。アハズがユダヤの王であった時に、スリヤ王のレジンとレマリヤの子イスラエル王であるペカは、エルサレムにのぼってきてこれを攻めたが勝つことができなかった。
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ここにスリヤとエフライムとが連合したとダビデの家に知らされたから、王の心もその民の心も森の木が風にそよぐようにふるえ動いた。
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この時、主がイザヤに言いたもうた。今、汝と汝の子シャルヤシュブはいっしょに出て行って布のさらし場の道にある上の池の水道の口でアハズを迎え、
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そしてアハズに言え。汝つつしんで静かにせよ。スリヤと共に来たレジンとレマリヤの子がいかにはげしく怒っても、それはくすぶっているたいまつの二つの燃えさしのようなものである。汝おそれてはならない、また臆病になってはならない。
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スリヤとエフライムおよびレマリヤの子は、汝をおとし入れるためにわるだくみをめぐらして言う。
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われらはユダヤに攻めのぼってこれをなやまし、これを破って道を切り開き、タビエルの子をその中に立てて王にしようではないかと。
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しかし主なる神は言いたもう。そのはかりごとは行われずまた成功もしない。
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スリヤの都はダマスコでダマスコの頭はレジンである。エフライムは六十五年もたたぬうちに破れて国をなさないようになる。
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またエフライムの都はサマリヤでサマリヤの頭はレマリヤの子である。もし汝らがこれを信じなかったら必ず立つことができないと。
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[10-11]主は再びアハズに告げて言いたもう。汝の神である主に一つのしるしを求めよ。そして、それが深い所もしくは上の高い所にあるように求めよ。
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アハズはこれに答えて言った。われはこれを求めない、また主を試みることをしないと。
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また言った。ああダビデの家よ。今汝ら聞け。汝らは人をわずらわすことを以てささいなことであるとして、またわが神もわずらわそうとするかと。
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これによって主は自ら一つのしるしを汝らに与えたもう。見よ、処女がみごもって男の子を生み、その子の名はインマヌエルと言われる。
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この男の子は悪をすてて善を選ぶ知恵を得るために、バターと蜂蜜とを食する。
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この子が悪をすてて善を選ぶ知恵を得ない中に、汝らがにくむ国は早くもその二人の王を失う。
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しかし主は汝らと汝らの民と汝らの父の家とにアッスリヤの王を来らせたもう。これは実にエフライムがユダから離れてこのかた少しもなかった日である。
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この日、主はエジプトのはるかなところからはえを招き、アッスリヤの地から蜂を呼びよせたもう。
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これらのはえと蜂とは飛んできて荒れた谷、岩の穴、またはあらゆるいばらと潅木の上とにとまる。
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同じ日に主は借入れたかみそり、すなわち河の向うにあるアッスリヤの王によって頭と足の毛をそりたもう。このかみそりはまたひげもそりおとすのである。
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この日に、ある人が一匹のわかい牝牛と二匹の羊とを飼っている。
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これから出る乳が豊かであるからこの人はバターが食える。まことに地に残っている者はバターと蜂蜜とを食う。
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またその日に、銀一千の価格がある千本の葡萄があったところは、みないばらとおどろが生えるところになる。
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どこもかしこもみないばらとおどろになるから、人々は弓と矢を持ってそこへ行く。
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しかし鋤でたがやすすべての丘にはいばらとおどろの生えるおそれがなく、かえって牛を飼い小さな家畜のふむ所になるのである。
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