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2024年4月26日(金) 通読(本日=エレ47-52,バル3,クル-43回 明日=ルカ7-8,1イミ22,クル-44回)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔真理子訳〕マカビー記二 第10章
マカビオと仲間たちは主の導きのもと、神殿とエルサレムを回復し、
異邦人の手によって市場に建てられた祭壇をこわし、聖域を取り払い、
神殿をきよめて新しく別の祭壇を建て、石で火をおこし、その火によって二年ぶりにいけにえをささげ、香をたき、燭台に火をともし、パンをささげた。
以上のことをすませると彼らは地に腹ばいになって、「もう二度とこのようなわざわいにあうことがありませんように。たとえまた罪を犯すようなことがありましたとしても、主が公正に罰を与えてくださり、決して不信仰で野蛮な異邦人の手に引き渡すことがありませんように」と主に祈り求めた。
かつて神殿が異邦人の手によってけがされた同じ月の同じ日、すなわちキスレウの月の二十五日に、宮清めが行われた。
つい最近までは仮庵の祭を山の中やほら穴で獣のように守っていたことを思い出し、仮庵の祭のしきたりを守って、喜びながら八日間を過ごした。
そこで彼らは葉によって飾った杖と、美しい小枝と、しゅろの葉をかざして、ご自分の場所をおきよめになられたお方に讃美をささげた。
そして、すべてのユダヤ人は毎年この日を守るべきであると公に定めて布告した。

ここまでが、エピパネスと呼ばれたアンテオコスの最期の物語であった。
そこで今度は、この不敬虔な男の息子であるアンテオコス・エバトルの物語に移る。ただし戦いの悲惨な様子を要約しながら語ることとしよう。

彼は王国を継承すると、ケレスリヤとピニケの最高長官であったルシアという男に国事をまかせた。
それは、マクロンと呼ばれたプトレミオがユダヤ人に生じた不義を見て、ユダヤ人のために義を守りたいと考えて、さまざまな便宜をはかってやった。
そのために王の友人たちからエバトルに訴えられ、クプロをピロメトルからまかされていながら、そこを見捨ててアンテオコス・エパピネスに寝返ったので、事あるごとに裏切り者という陰口をたたかれ、高い位にいることができなくなり、毒をあおって自殺したのである。

ゴルギヤはイヅミヤ地方の将軍になると、傭兵をやとってたびたびユダヤ人に戦いをしかけた。
主要なとりでを制圧していたイヅミヤ人は、ゴルギヤと呼応してユダヤ人を悩まし、エルサレムから追放された者たちを迎えて戦いに備えていた。
そこでマカビオの軍隊は神の助けを祈りながら、イヅミヤのとりでに向かった。
彼らはイヅミヤ人を勇敢に攻撃し、各地のとりでを占領し、城壁で戦っていた者たちをみな倒し、倒れた者たちを殺し、二万人以上を滅ぼした。
篭城にも耐えられるような備えのある二つのがんじょうな塔に九千人以上の者が逃げ込んだので、
マカビオはシモン、ヨセフに加え、ザカイオとその部下のうち、城攻めに必要な数の兵士だけを残して、自分はもっと急の要する地方へと移動した。

ところがシモンの部下たちは金に目がくらみ、塔の中にいた数名の者たちから七万ドラクマの金を受け取ると、彼らを逃がしてしまった。
このことがマカビオに伝えられると、彼は民の指導者たちを集め、「敵を逃がすことで彼らは兄弟を金で売ったのだ」と非難した。
そして彼らを裏切り者として死刑に処し、ただちに二つの塔を奪い取った。
マカビオは武器をとっては常に勝利を収め、二つのとりでで二万人以上を殺した。

かつてユダヤ人に敗北したテモテオは、異邦人の兵士による大軍を集め、アジアの騎兵をも多数引き連れ、ユダヤを攻撃して占領しようとしてやって来た。
マカビオの軍隊はテモテオが近づいたことを知ると、神に嘆願するために頭に土をかぶり、腰に粗布をまとい、
祭壇の前の礎石にひれふして、「律法に書いてあるとおり、われわれをあわれみ、われわれの敵への敵となってください」と祈り求めた。
祈りを終えると、武器をとってエルサレムからかなり遠くまで進撃し、敵の近くまで来て止まった。
夜が明けると同時に戦いが始まった。一方は勇気だけでなく、必ず成功し勝利するという確信を主のおかげで持っていたのに対し、もう一方は単にはやる心で戦っているだけであった。
激しい戦いが続いているうち、敵の前に天から金の飾りをつけた鞍をつけた馬に乗った五人の輝かしい騎士が現われ、先頭にたってユダヤ人を導いた。
そのうちの二人はマカビオの両側に立ち、彼が傷をうけないように自分たちの武器でかばって守り、敵に向かって矢と稲妻を浴びせかけた。このため敵は目がくらんで大混乱に陥り、逃げ惑って粉砕させられた。
こうして二万五百人が殺され、六百の騎兵が殺された。
テモテオ自身はケレアスの指揮していたガザラと呼ばれる立派な要塞に逃げ込んだ。
マカビオの軍隊は意気揚々とその要塞を四日にわたって包囲した。
要塞の中にいる者たちは要塞の固い守りを頼って、ひどい悪口を言い、神への冒涜の言葉を叫んだ。
五日目の夜が明けると、マカビオの軍隊の二十人の若者がその言葉に非常に怒って、勇敢にも城壁に突撃を加え、野獣のような激しさで手当たり次第に敵を切り倒した。
他の者たちも同じように要塞の中の敵に向かって突撃し、塔に火を放ち、たきぎに火をつけて不敬の者たちを生きながら火刑に処した。そして門を破って他の部隊を導き入れ、町を占領した。
彼らは貯水池に隠れていたテモテオとその兄弟ケレアス、およびアポロパネスを殺した。
彼らはこれだけのことを終えると、讃美を歌い感謝をささげ、イスラエルに大きな幸福をもたらし彼らに勝利を与えてくれた主をほめたたえた。


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