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2021年9月28日(火) 通読(本日=代下29-32,シラ44,3ニフ30 明日=詩125-127,四マカ6,4ニフ1)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔真理子訳〕マカビー記一 第6章
アンテオコス王は奥地の国々を進軍しているうちに、以下のような話を聞いた。ペルシヤにはエリュマイスという金銀財宝が豊かな町があり、
その町の神殿は非常に栄えていて、マケドニヤ王ピリポの息子で、最初にギリシア人を統治した王であるアレキサンドルが、金でできたおおいや、胸当てや武器をそこに残してあるということである。
そこで王はその町を占領してそれらを略奪しようとしたが、その計画が町の人々に知られてしまい、失敗に終わった。
エリュマイスの人々が王に戦いを挑んだので、王は苦戦の果てにそこを去ってバビロンに戻った。

するとペルシヤにいる王のところに使者がやってきて、以下のような報告をした。「ユダの地へ行った軍隊が敗走しました。
すぐれた兵士を集めた強力な軍隊を率いていながら、ルシアはユダヤ人によって撃退され、ユダヤ人は自分たちが倒した軍隊から武器や物資を奪って豊かになりました。
アンテオコス陛下がエルサレムの祭壇の上に建設なさったものを憎むべきものとして取り壊し、聖所には元通りに高い城壁をめぐらしました。王の町であるベテスラでも同様にしました」
王はこれを聞いて驚き、わなわなとふるえ、床に倒れ伏した。自分の思い通りにことが運ばなかったので、苦しみのあまり病床についてしまった。
病気はますますひどくなってこの地に長いこと留まるようになり、ついに死期が近づいたのを悟った。
そこで親しい者をすべて呼び集めてこう語った。「わたしはわずらいのためにもう眠ることもできず、意気消沈してしまった。
わたしは次のようにひとりごとをした。なんとまあ大きな患難に出会い、なんとまあ大きな荒波にもまれていることだろう。権勢があったときにはわたしは憐み深く、民からも愛されていたというのに。
わたしはエルサレムでおこなったさまざまの悪事を思い出す。エルサレムのあらゆる金銀の飾りを奪い、ユダの民をみなごろしにするため軍を遣わした。
そういう悪事のためにこのような不幸に陥ったのだと気がついた。ほら、だからこのようにたいへん苦しみながら異国の地で死のうとしているのだ」
そして親しい者のうちのピリポを呼んで、王国を彼にまかせ、
彼に自分のつけていた王冠と上着と指環を与え、息子のアンテオコスを導き育てて王位を継がせるように命じた。
アンテオコス王は、百四十九(紀元前百六十三)年にこの地で息を引き取った。
ルシアは王の死を知ると、幼いころから養育していた王の子アンテオコスを擁立し、彼にエウパトルと名づけた。

さて、要塞の者たちはイスラエルの民を神殿の周囲に包囲し、常に悪事をくわだてて、異邦人の心のささえとなっていた。
そこでユダは彼らを滅ぼすために包囲しようとして、民をすべて呼び集めた。
すると人々はすぐに集まって、百五十(紀元前百六十二)年に要塞を包囲し、砲台を築いてその上に攻城機を設置した。
ところが要塞の民の一部が包囲を破って抜け出し、イスラエルの民のうちの不信仰な者を連れ立って、
王のもとに行ってこのように言った。「陛下はいつまで、われわれの同胞のために裁きも復讐もしないでいらっしゃるのですか。
われわれは喜んで陛下のお父様に仕え、お父様のことばどおりに生活し、命令に服従してきました。
ところがそのために、われわれの民族の一部が敵対をはじめ、われわれのうちでお父様に従った者を殺し、財産を略奪しました。
しかも彼らはわれわれを攻撃するのみならず、彼らの領土すべてにそうしているのです。
ご覧ください。彼らは今、エルサレムの要塞を占領するために軍を編成しました。さらに聖所とベテスラの守りも強化しています。
もし陛下が急いで彼らをくじかなければ、さらにひどいことを彼らはおこない、もはやおさえつけることができなくなるでしょう」。

王はこれを聞いて怒り、親しくしている軍隊の指揮官や騎兵隊長をすべて集めた。
さらに他の国々や海の島々からも傭兵隊長が王のところに集まってきた。
王の軍隊は歩兵十万、騎兵二万、戦争用の象が三十二頭となった。
彼らはイドマヤを通ってベテスラに向かって陣をしき、長いこと戦いを続け、攻城機を組み立てた。ベテスラの人々は町を出て勇敢に戦い、攻城機に火を放った。
一方ユダは、要塞を出発して、王の軍隊に向かってベテザカリアに陣をしいた。
王は朝早く起きて、士気のあがった軍隊を率いてベテザカリアの道にさしかかった。軍隊は装備を整えて戦闘の準備をして、ラッパを吹き鳴らした。
彼らは象に、興奮させるためにぶどうと桑の実の汁を見せて戦いに向かわせた。
そして象をそれぞれの密集部隊に配置し、象一頭について千人の歩兵を、鎖をつけた胸あてをつけ、頭に銅のかぶとをかぶらせて配置した。また象一頭について騎兵五百人を配置した。
これらの歩兵と騎兵は象の周囲に配置され、行軍するときは象のうしろに従い、決して象から離れることはなかった。
象の背にはそれぞれ、おおいのついた木製の頑丈なやぐらがつけられ、腹帯で象の背にしっかりととめられ、指揮官のほかに象使いのインド人が一人乗り込んだ。
そして王は軍隊を二つに分け、残りの騎兵をそれぞれに配置し、敵を攪乱し自軍の密集部隊を守らせた。
太陽の光が金や銅の盾にあたると、その光が山々にあたってきらきら光り、まるでたいまつの輝きのようであった。
王の軍隊は、高い丘の上を進む隊と、低地を進む隊とがあり、どちらも威風堂々と進軍した。
軍隊から発せられる声や、進軍する足音、武器の触れ合う音を聞いた者は、みなふるえあがった。その軍隊があまりに大きく強力だったからである。
この軍隊にユダとその軍隊は正面から戦い、王の軍隊からは六百人の戦死者が出た。
さて、ユダの兄弟、アバランというギリシア語名のアレアザルは、象の群れの中に王の胸当てをつけた象が一頭あり、これが他のすべての象を指揮しているのを見て、この象の上に王が乗っているに違いないと考え、
民を救い、自分の名を永遠に残そうとして、犠牲的な特攻をした。
すなわち、その象めがけて勇敢に密集部隊に切り込み、左右の敵を殺したので、敵の軍の隊列は彼の進路の前に崩れていった。
そしてめざす象の下にもぐり込み、剣をさして象を殺した。象は地面に倒れ、アレアザルは下敷きになって死んだ。

ユダヤ人は王国の力と軍隊の勢いがあまりに強いのを見て退却した。
王の軍隊の一部はユダヤ人と戦うためにエルサレムにのぼり、ユダヤすなわちシオンの山に向かって陣をしいた。
一方、ベテスラの市民たちは王と和議を結び、町を開放した。前年が安息の年だったので、町には食糧のたくわえがなかったからである。
王はベテスラを占領し、守備隊を置いて守らせた。
王は何日もかかって、聖所に向かって陣を築き、砲台、攻城機、火矢や石矢やその他の矢を射る石弓、投石器を設置した。
ユダヤ人もこれに対抗して攻城機を設置して何日も戦った。
しかし前年が七年ごとの安息の年だったのと、異邦人のところから逃れてきたユダヤの民が食べてしまったのとで、町には食糧のたくわえがなかった。
激しい飢えのために聖所に残る人はわずかで、ほとんどはめいめいの故郷に帰ってしまった。

このときルシアに次のような知らせが入った。アンテオコス王が生きていた間に、その子のアンテオコスの養育と王位の継承をまかされたピリポが、
王の軍隊を率いてペルシヤとメデヤから戻り、国を乗っ取ろうとしているというのである。
ルシアは大急ぎで出発しようと思い、王、将軍たち、兵士たちに向かって言った。「わが軍は日に日に衰えてゆき、食糧のたくわえも少なくなりました。一方、われわれの攻撃する町は堅固ですし、王国の政治もしなければならない責任があります。
ですからいま攻撃している町の住民に友好を示し、彼らとその民族全体に対して和議を結びましょう。
彼らには元通りに彼らの習慣に従って生活することを許しましょう。われわれが弾圧した彼らの習慣を守るために、彼らは怒って戦っているのですから」。
王と指揮官たちはこの言葉を了承したので、ルシアはユダヤ人に和議の使者を遣わし、ユダヤ人はそれを受け入れた。
王と指揮官たちはユダヤ人に誓いをたてたので、和議の条件にしたがってユダヤ人はとりでの外に出た。
ところが王は、シオンの山に入ってそこに設置されたとりでを見ると、和議の条件を破って周囲の城壁を破壊させた。
そしてシオンを出発してアンテオケに戻ると、ここを支配していたピリポと戦い、力ずくで町を掌握した。


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