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2024年4月26日(金) 通読(本日=エレ47-52,バル3,クル-43回 明日=ルカ7-8,1イミ22,クル-44回)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔真理子訳〕マカビー記一 第5章
さて、周囲の異邦人たちは、祭壇が元通りに再建され、神殿が新築されたことを聞いて、激しく怒り、
自分たちの地域に住んでいるヤコブの子孫を絶滅しようとして殺戮と追放を始めた。
イズミヤにいるエサウの子孫、すなわちエドム人たちがイスラエルを取り囲んだので、ユダはアクラバッテネへ向かってこれと戦い、大いに打撃を与えて弱体化させ、戦利品を分捕った。
さらにユダは、バイアンの一族が街道で待ち伏せをして民をわなにはめて被害を与えるという悪事をしていたのを思い出した。
そこでバイアン族を砦の中にとじこめて攻撃し、のろいをかけた後、中の人々もろともやぐらに火を放った。
さらにヨルダン川を渡り、アンモン人の地域に侵攻した。そこには多くの民がおり、指導者テモテオスのもとで強力な部隊を編成していることがわかった。
そこでアンモン人たちと何度も戦うと、彼らの軍隊はついにユダの前に壊滅し、アンモン人を打ち砕いた。
さらにヤゼルと周囲の村々を占領した後、ユダヤに凱旋した。

さて、ギレアデの異邦人たちが領内のイスラエルの民を滅ぼそうとして攻めたので、イスラエルの民はダテマのとりでに避難した。
そしてユダとその兄弟たちに次のような手紙を送った。「われわれの周囲の民族がわれわれを滅ぼそうとして押し寄せています。
テモテオスが率いる軍隊がわれわれの避難したとりでを占領しようとして迫ってきています。
ですから今すぐ、彼らの手からわれわれを助けに来てください。われわれの側の多くの者が戦死しました。
トブの地にいる仲間は全滅し、妻子と家財道具が奪われました。戦死者は千名にものぼっています」。
この手紙を読み終わらないうちに、なんと、また別の使者たちがガリラヤからやってきた。彼らは衣を裂いて次のように報告した。
「われわれを滅ぼそうとして、プトレマイス、ツロ、シドンの人々と、異邦人に支配されたガリラヤの全土に住む人々が押し寄せてきています」。
この言葉を聞いて、ユダとその民は集会を開き、異邦人から攻撃されて苦しんでいる同胞をどうしようか相談した。
ユダは兄弟のシモンに言った。「あなたはガリラヤに行って同胞を救い出してください。そのために兵士を選んでください。わたしと兄弟ヨナタンはギレアデに行きましょう」。
そしてユダは、残りの軍隊をユダヤを守らせるためにとどまらせ、ザカリアの子ヨセフと民の指導者アザリアを任命した。
そしてこう命令した。「この民をよろしく願います。われわれが帰るまではけっして異邦人と戦ってはいけません」。
そしてシモンは三千人の兵士を分け与えてガリラヤに向かわせ、ユダは八千人の兵士とともにギレアデに向かった。

シモンはガリラヤに向かい、異邦人と何度も戦ったので、異邦人は彼の前から撃退された。
シモンはプトレマイスの入口まで彼らを追撃し、三千人の異邦人を倒し、戦利品を分捕った。
シモンはガリラヤとアルバッタの者たちを、その妻子や財産とともに取り戻し、意気揚々としてユダヤに凱旋した。

一方、マカビオのユダと兄弟ヨナタンはヨルダン川を渡り、砂漠の中を三日間行軍した。
すると彼らはナバテア人に出会った。彼らはユダヤ人たちを温かく迎え、ギレアデのユダヤ人に何が起こったのかを語った。
すなわち、ユダヤ人の多くはボソラ、アレマのボソル、カスポル、マケド、カルナイムといった、いずれも堅固で大きな町の中に閉じ込められており、
さらに他のギレアドの町々の中にも閉じ込められている。敵は明日それらのとりでを攻めて占領し、一日ですべてのユダヤ人を滅ぼそうとしているというのであった。
そこでユダは軍隊を率いて砂漠を通ってボソラに急ぎ、町を占領して、すべての男を剣にかけて殺し、戦利品を分捕って町に火を放った。
さらに夜中にそこを出発してとりでに向かった。
夜が明けて眺めると、なんと、無数の兵士がはしごと攻城機によってユダヤ人と戦い、とりでを攻め落とそうとしているのが見えた。
もう戦いが始まっており、町がざわめいてラッパの音や大きな叫び声まで響いているのを聞くと、ユダは兵士たちに言った。
「さあ、これから同胞たちのために戦うのだ」
そして彼は軍隊を三つにわけると、ラッパを吹き鳴らし、祈りをささげながら、敵の背後をおそった。
マカビオがやってくるのを見ると、テモテオスの軍隊は逃げ出した。ユダは大いに敵をうち、八千人の兵士を戦死させた。
それからユダは引き返してアレマに向かい、戦っておとし、男をすべて殺して戦利品を分捕り、火を放った。
さらに進軍してカスポル、マケド、ボソル、その他いくつかのギレアデの町をおとした。

これらの戦いの後、テモテオスは別の軍隊を率いて、ラポンに向かって川のむこうがわに宿営した。
ユダは兵士たちをつかわして敵陣を偵察させると、兵士たちは次のように報告した。「テモテオスのところには、われわれの周囲にいるすべての異邦人が集まっており、兵士の数はたいへんなものです。
アラビア人も援軍として雇われており、戦いの用意をして川のむこうで宿営しています」。そこでユダは彼らと戦うために出発した。
ユダとその軍隊が川に近づいてくるのを見ると、テモテオスは軍の指導者たちに言った。「もしユダが先に川を渡ったならば、とうていかれに太刀打ちできない。彼は強くてわれわれより有利な立場に立つからだ。
しかし、もしユダが怖気づいて川のむこうに宿営するならば、われわれは彼をおそって勝利を得られるだろう」
ユダは川に近づくと、民の中の律法学者たちを川のほとりに立たせて、このように命令した。「誰ひとりとして陣営にとどまってはならぬ。全員を戦いにあたらせよ」。
そしてユダが先陣をきって敵にむかって川を渡り、全軍がそのあとに続いた。異邦人の軍隊は壊滅し、兵士は武器をすててカルナインの聖地に逃げ込んだ。
そこでユダヤ人はカルナインの聖地を占領し、中に逃げ込んだ人たちもろとも焼き滅ぼした。こうしてカルナインは滅び、二度とユダの前に立つことができなかった。
そこでユダはギレアデのイスラエル人たちに、女も子どもも金持ちも貧乏人もすべて、家財道具を持って集合するように命じ、彼らを部隊にくわえてユダの地へと向かった。

ところが途中で、エフロンという堅固で非常に大きな町にさしかかったとき、右にも左にも迂回する道がなく、その町のまんなかを通るしかなかった。
しかし、その町の人々は彼らをさえぎり、門を石でふさいでしまった。
ユダは使節を派遣して、平和的に次のように申し入れた。「われわれは自分の土地へ帰るためにここを通過しようとしているだけです。誰ひとりとして皆様に迷惑をかける者はおりません。ただ歩いてここを通過しようとしているだけです」。しかし、町の人たちはユダのために門をあけようとしなかった。
そこでユダは全軍に、いますぐこの場で戦陣を整えるように命令を発した。
兵士たちは軍を整えて、その日一日、昼も夜もエフロンと戦い続けてこれをおとした。
ユダは男をことごとく剣にかけて殺し、エフロンを徹底的に破壊し、戦利品を分捕り、殺された者たちの死体を踏みながら町を通過した。
そして彼らはヨルダンを渡って、ベテシャンの前の広い平野へやって来た。
ユダは途中で落伍した者たちを集め、イスラエルの民を励ましながら、ユダの地に入った。
こうして無事に帰還するまで、誰ひとりとして倒れる者がいなかったことを喜び、意気揚々としてシオンの山に入って燔祭をささげた。

一方、ユダとヨナタンがギレアテにおり、兄弟のシモンがプトレマイスに面したガリラヤにいたころ、
軍の指揮官であったザカリアの子ヨセフとアザリアは、ユダたちの勇敢な戦いぶりを聞いて、
次のように言った。「さあ、われわれも周囲の異邦人と戦って名をあげようではないか」。
そして彼らにまかせられた部隊の兵士に命じてヤムニヤに進軍した。
すると、ヤムニヤからゴルギヤとその兵士たちがやってきて戦いが始まった。
ヨセフとアザリアは敗走し、ユダヤの国境まで追い詰められ、イスラエルの民のうち二千人の兵士が倒れた。
彼らは勇者としての名をあげようとして、ユダとその兄弟たちの言葉を守らなかったので、たいへんな敗北をすることになったのである。
おそらく彼らは、イスラエルを救うために予定されていた種族の出身ではなかったのであろう。

勇敢なユダとその兄弟たちは、イスラエルのすべての民と、彼を知るすべての異邦人の間で、たいへんな名誉をうけ、
人々は彼らのもとに集まってほめたたえた。
ユダとその兄弟たちは南方に出かけてエサウの子孫と戦い、ヘブロンと周囲の村を攻撃し、とりでを壊し、周囲から塔に火を放った。
さらにそこを出発して、ペリシテ人の地に出かけ、マリサを通過しようとした。
しかし名をあげようとして早まって出陣してしまった何人かの祭司が戦死してしまった。
ユダはペリシテ人の地であるアゾトに向かい、彼らの祭壇を破壊し、彼らの神々の偶像を焼き、町々から戦利品を分捕ってユダの地に引き上げた。


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