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2025年7月1日(火) 通読(本日=代上1-4,シラ32,アル56 明日=詩93-95,三マカ1,アル57)

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節表示・修正 口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔真理子訳〕ユデト記 第5章
引照(日本語T) 解題
ユディト記 第5章
イスラエルの民は戦いの準備をし、山地の街道を封鎖し、あらゆる高い山の頂上に城壁を築き、平野にわなを設けた。このことが、アッスリヤ軍の総司令官オロペルネスに報告された。

オロペルネスは激しく怒り、モアブの首長たち、アンモンの将軍たち、海岸地方の知事たちをことごとく集めて、

彼らに言った。「さあ、カナンの民よ、わたしに教えてくれ。山地に住むこの民族は何というのか。彼らの住む町はなんというのか。軍隊の数はどれほどなのか。どうしてこれほどに力強いのか。誰が王となって、彼らの軍隊を指揮しているのか。

どうして彼らは、西方に住む他の民と異なって、わたしに会いに来ようとしないのか」。と。

そこでアンモンの民を指揮するアキオルが彼に言った。「わが主よ、どうかしもべであるわたくしが申し上げることをお聞きください。この山地に住み、あなたの近くに住んでいるこの民についてあなたに真実を申し上げます。しもべであるわたくしは、うそやいつわりは申し上げません。

あの民族はカルデア人の子孫です。

彼らは最初はカルデア人の間にいましたが、カルデア人の父祖たちの神々に従おうとせずに、メソポタミアに寄留していたのです。

つまり、あの民族は、カルデア人の先祖の道からはずれ、自分たちが認めた天の神を礼拝するようになったので、カルデア人たちは自分たちの神々の前からあの民族を追放したのです。そこであの民族はメソポタミアへのがれて、そこに長い間寄留したのです。

その後、あの民族の神は、寄留の地を出てカナンの地へ行くよう命じたので、あの民族はカナンに定着して豊かになり、金銀や多数の家畜を持つようになりました。

その後、カナンの地のすべてを飢饉がおそったので、あの民族は食糧を得ることのできるように、エジプトへ下って寄留しました。そしてエジプトで大群衆となり、かぞえきれないほどの数の民となりました。

そこでエジプトの王は彼らに敵対し、卑しんで奴隷とし、だましてれんが造りの労役をさせました。

彼らが自分たちの神に悲鳴をあげると、その神はエジプト全土にひどい疫病をもたらしました。このためエジプト人は、この民族を自分たちのところから追いだしました。

神は彼らの前に立ちはだかった紅海を干あがらせ、

彼らをシナイとカデシバルネアへ通ずる道へと導きました。彼らは荒野に住んでいた者たちをすべて追い出し、

アモリ人の地に住み、ヘシボン人たちすべてをその力で滅ぼしました。彼らはヨルダンを渡ると山地全体を相続し、

彼らの前からカナン人、ペリシテ人、エブス人、シケム人およびすべてのギルガシ人を放逐して、長いことそこに住みついているのです。

彼らの神は不義をお嫌いになりますので、神の前に罪を犯さない限り、彼らは平和に暮らせるはずでした。

しかし神と約束した道を彼らがふみはずした時、多くの戦争によって彼らはひどく攻撃され、神殿は地に倒れ、町々は敵に占領され、彼らは捕囚として他国へ連れ去られました。

しかし今や、彼らは神の道に立ち返り、散り散りになっていた各地から帰国し、聖所のあるエルサレムをしっかりと守り、人の住まなかった山地にも定着したのです。

ですからオロペルネス様、もしあの民族が過ちを犯し、神に対して罪を犯していることが確かめられたならば、あの山に登って行って彼らと戦っても勝てるでしょう。

しかしもしあの民族が罪を犯していないならば、どうかオロペルネス様、そっと通過してください。彼らの主なる神があの民族を守って戦えば、わたくしたちは負けて世界中に恥をさらすことになるかもしれませんから」と。

アキオルが以上のことを語り終えると、幕屋のまわりを取り囲んで立っていた者たちはみなざわつき、オロペルネスの高官たち、海岸地方とモアブの住民たちはみな、アキオルを死刑にするように求めて言った。

「わたしたちはイスラエル民族など恐ろしくはない。強力な部隊編成をする力も強さもないような部族ではないか。

だから、主なるオロペルネス様が登ってゆけば、彼らはあなたの全軍のえじきとなるでしょう」。


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