[真理子日曜学校 - 聖書入門(フレーム表示) ]
【旧約各書解説コース】

ヨシュア記


  1. タイトル

     (*)は「真理子のおまけ」を含む。
     


  2. 文字数など
    全 24章 658節
    日本語……口語訳(*) 131135文字 新共同訳(*) 111528文字 新改訳 124900文字 文語訳 102312文字
    ヘブライ語……BHS 8850語 現ヘブ 10051語
    ギリシア語……ネストレ・アーラント+七十人訳 14615語
    ラテン語……ヴルガタ 12138語
    英語……KJV 18852語 WEB 17790語
    ドイツ語……ルター1545年 18687語
    韓国語……改訳ハングル 10580語
    中国語……和合本繁体字 76682文字
    (*)は「真理子のおまけ」を含む。語数はスペースの数だけで数えているので、ヘブライ語および韓国語では「語数」とはいえない。
     


  3. 朗読時間
    日本語……新共同訳 1時間23分36秒


  4. あらすじ
    ヨシュ:1(後継者ヨシュア) 主はヨシュアを「強く雄々しくあれ」と奮い立たせ、約束の地を獲得する戦いへと出陣させます。
    ヨシュ:2(エリコへの偵察) ヨシュアの2人の斥候はエリコに潜入、遊女ラハブは2人をかくまいます。
    ヨシュ:3(ヨルダン川の渡河)
    ヨシュ:4(十二個の石)
    ヨシュ:5(割礼)
    ヨシュ:6(エリコを占領する)
    ヨシュ:7(アカンの不正による敗戦)
    ヨシュ:8(アイが滅ぶ)
    ヨシュ:9(ギブオン人との講和)
    ヨシュ:10(五つの王国を滅ぼす)
    ヨシュ:11(ハゾル(ハツォル)などの征服) 士:4:2-23 詩:48:5
    ヨシュ:12(征服された王のリスト)
    ヨシュ:13(各部族への領地のわりあて)
    ヨシュ:14(ヨルダン川西岸の割り当て)
    ヨシュ:15(ユダの人々)
    ヨシュ:16(ヨセフの子孫の地)
    ヨシュ:17(マナセの部族)
    ヨシュ:18(ベニヤミン族)
    ヨシュ:19(その他の部族)
    ヨシュ:20(逃れの町) 出:21:13 民:35:6,11,14 申:4:41-42 申:19:2,9
    ヨシュ:21(レビ族への土地) 民:35:1-8 代上:6:39-66
    ヨシュ:22(ルベン、ガド、マナセ半部族の帰還)
    ヨシュ:23(ヨシュア最後の説教)
    ヨシュ:24(シケムの契約、ヨシュアの死と埋葬)


  5. 真理子のコメント
    ヨシュ:1:6 「強く雄々しくあれ」はヨシュア記のキモとなる言葉ですね。実は真理子はヨシュア記って苦手です。延々と皆殺しの話でしょ。現代イスラエルが周辺諸国をさんざん攻撃するのは、さすがヨシュア記の国ねって思っちゃいますわ。でもアメリカに連れてこられた黒人奴隷って、意外にヨシュア記好きなんですよね。「ヨシュアは攻めたよジェーリコー」なんて歌もありますよね。「なせばなる」っていう勇気をもらうみたいです。まぁ、戦記ってそうですよね。ばんばんばんばんって敵を蹴散らすの、カッコいいですもの。戦記を読むときに殺された人に思いをいたすのは、変化球的な読み方であって、まずは敵を蹴散らす爽快さを味わうべきなんでしょう。
    ヨシュ:2:1 よそ者が身を潜めるには、色街に行くのが一番てっとり早いですからね。売春は世界最古の職業、人間のある限り、形をかえて必ずある商売ですから。でも、男2人で女1人を買ったって、え、ひょっとして、3Pいたしちゃったんですかぁ!? これって不自然でバレません? どうせなら女2人買えばよかったのに。偵察費を節約したのかしら。
    ヨシュ:13:1 ここから延々と続く各部族への領地割り当ての記事は、部外者の私たちには全然興味を持てないかもしれません。残酷さと並んでヨシュア記のもう一つのつまづきの石ですね。でも、以前「東大合格者高校別全氏名」なんていう記事を週刊誌が載せてたときは、その号はバカ売れだったそうですから、名簿っていうのは関係者にとってはものすごく興味があるんですよね。退屈なときに地図を片手に部族の割り当て地図なんかを作ってみてはいかがでしょう。
    ヨシュ:13:2 連戦連勝だったヨシュアの戦い。さて、ここでイスラエル12部族の領土となった土地はどのくらいあるでしょう? ぜひ2-6節を参考に、地図を塗り塗りしてみてください。答えは岩波のp.56なんかに出ています。「えっ、こんなに少ないの」とびっくりしますよ。1947年に国連が出したパレスチナ分割決議案のユダヤ側領地って、当時はこれでもユダヤ人に有利と思われたんですが、今の目から見るとすごく狭いし飛び地はある。まさにそんな感じなのがヨシュアが征服した土地です。なにしろまだエルサレムも獲得してない。今までの連戦連勝記事って結局「大本営発表」だったってことですね。聖書って誇張が多いから。勝ったことは書いても負けたことはなかなか書かないのよ。