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2024年3月29日(金) 通読(本日=エレ27-31,知18,クル-35回 明日=マコ15-16,1イミ18,クル-36回)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔真理子訳(工事中)〕クルアーン 第3章
[イムラーン家の章。マディーナ啓示
みんなを愛してくださる恵み深いおかた、主なる神の名によって]
アリフ・ラーム・ミーム
主なる神、かれのほかに神はない。永遠なるおかたであり、自存なさるおかたである。
かれは以前に下したものを実証する真実の経典をあなたに下した。かれは以前に人類の導きとして律法と福音書とを下し
いままた真偽の善悪の基準を下したのである。主なる神のしるしを信じない者には必ず重い罰があることだろう。主なる神は偉大なおかたであり、報復をなさるおかたである
まことに天地の間の万物は、ひとつとして主なる神に隠さねばならぬものはない。
お望みのままにあなたがたを胎内に形づくったのはかれである。かれのほかに神はない。偉大なおかたであり、聡明なおかたである。
この経典をあなたに下したのはかれである。その中には意味の明らかな節があり、それこそが経典の根幹である。そのほかに意味のあいまいな節もある。そして心のよこしまな者は、意味のあいまいな節を根拠として人を誤らせたり、自分の解釈を加えようとする。しかしその解釈を知るのは主なる神だけである。だから知識のしっかりした者は言う。「われわれはこれを信じます。すべてはわれわれの主から出たものですが、知識のしっかりした者だけが理解することができます。
主よ、ひとたびわれわれの心を導いたのちには迷わせないでください。あなたのいつくしみをわれわれに与えてください、まことにあなたこそお恵みに厚いおかたであります。
主よ、まことにあなたこそ、かの疑いの余地もない日に万人を呼び集める者です」と。主なる神は決してその約束を破らない。

信じない者は、たとえ財宝と子どもがいても主なる神には役に立たない。かれらは火の地獄の薪となるのだろうから。
まるでパロの民のように、またそれ以前のわたしのしるしを偽りだと言った民のようになるだろう。主なる神はかれらの罪悪のためにかれらを滅ぼした。主なる神の罰は厳しい。
信じない者にはこう言いなさい。「あなたがたは戦いに敗れてみんな地獄に追い集められることだろう。なんと悪い寝床であることか」と。

二つの軍隊がまみえた時、一方は主なる神の道に戦い、もう一方は信じない者であったが、かれらは目の前の敵が自分たちの倍であるように見えた。これこそがあなたがたへのはっきりとしたしるしである。主なる神は自分の望む者を助けて強められる。この中には見る目のある者への教訓がある。

婦人、子ども、金銀のたくわえ、駿馬、家畜、田畑のもたらす楽しみは万人を喜ばせる。これは現世の幸福である。しかし主なる神のみもとこそ最高の帰する所である。
Reading-11こう言いなさい。「わたしはこれらよりもよいものをあなたがたに教えよう。主なる神のところには神を畏れる者のための川の流れる楽園がある、かれらは永久にその中に住んで、純潔な配偶者と主なる神の善意とを賜わることだろう。主なる神は誰がご自分のしもべたちであるかをご存知である」と。
まことに「主よ、われわれは信じます。ですからわれわれを許して火の地獄の罰を免除してください」と祈る者は、
耐え忍ぶ者であり、誠実な者であり、従順な者であり、施しをする者であり、朝に許しを求める者である。

主なる神は自分のほかに神がないことを自ら立証なさった。天使たち、および正義を守る知識を持つ者もまたそう証言する。かれのほかに神はない。かれは偉大なおかたであり、聡明なおかたである。
主なる神の教えとはイスラームである。経典の民が争いあうのは、知識が下されたのちにねたみ合うためである。もし主なる神のしるしを信じない者がいるなら、主なる神の清算がすみやかに下ることだろう。
だからもしかれらがあなたと争いあうならばこう言いなさい。「わたしは主なる神に帰依します。わたしに従う者もそうである」と。また経典の民、および経典を授かっていない者に向ってこう言いなさい。「あなたがたは主なる神に帰依したのですか」と。かれらがもし帰依すれば正しく導かれる。またたとえかれらが背き去るとしても、あなたのすべきことは使命を伝えることだけである。そして主なる神は誰が自分のしもべたちであるかをご存知である。

主なる神のしるしを信ぜず、みだりに預言者たちを殺し、正義を勧告した者を殺した民には、厳しい罰があることを告げ知らせしなさい。
かれらの所行は現世と来世で無に帰すであろうし、かれらにはどんな救い主もないだろう。
あなたはかの経典の一部を下された者が、かれらの争いを裁定するために主なる神の経典が示された時、かれらの一部がこれを忌避して背き去ったのを見なかったか。
これはかれらが「地獄の火がわれわれに触れるはわずか数日の間にすぎない」と思ったためである。かれらは正しい教えに関して、自分たちが捏造したものに欺かれたのである。
疑いの余地のない日に於て、わたしがいっせいにかれらを呼び集める時、かれらは果してどうしようとするのだろうか。その時には人はみな自分のしたことに対して存分に報いられ、決して不当に遇せらるることはない。

こう言いなさい。「主なる神よ、王権の主よ、あなたは自分のお望みの者に王権を与え、お望みの者から王権を奪います。あなたは自分のお望みの者の地位を高め、お望みの者の地位を低めます。幸福はあなたの手のうちにあります。まことにあなたは全能です。
あなたは昼の次に夜を来たらせ、夜の次に昼を来たらせます。死者から生者を生み、生者から死者を生む。あなたはお望みの者には限りなく与えます」と。

信者は、信者をさしおいて不信者と友人となってはいけない。もしそれをする者は断じて主なる神の側の者ではない。しかしかれらからの危害を怖れる場合を除く。主なる神はあなたがたに警告を与えてかれを畏れさせる。行きつく先は主なる神である。

こう言いなさい。「あなたがたが心の中で思っていることを隠しても表明しても、主なる神にはお見通しである。かれは天地の間のすべてを知る。主なる神は全能である」と。

人がみな自分の行ったよい行いと悪事とをはっきりと示される日、人は自分とその行為との間に遠い隔たりがあればよいのにと望むにちがいない。主なる神はあなたがたに警告を与えてかれを畏れさせる。そして主なる神はしもべたちにいつくしみ深い。

こう言いなさい。「あなたがたがもし主なる神を愛するならばわたしに従いなさい。そうすれば主なる神もまたあなたがたを愛し、あなたがたの罪を許すだろう。主なる神は寛容なおかたであり、恵み深いおかたである」と。
こう言いなさい。「主なる神とその使徒に従いなさい」と。しかしかれらがもし背き去らば、主なる神は不信者を愛することはない。

まことに主なる神は、アダムとノアとを、そしてアブラハム家とイムラーン家とを、あらゆる民の上に選んだ。
かれらは同じ一族の子孫である。主なる神はすべてをお聞きでありすべてをご存知である。

イムラーンの妻が「主よ、わたしは自分の胎内に宿った子をあなたに献げることを誓います。どうかこれを受けてください。まことにあなたはすべてをお聞きでありすべてをご存知であります」と言った時を思い出しなさい。
分娩の時に女は言った。「主よ、わたしは女児を産みました」。もちろん主なる神は女が産んだ子のことをもうご存知である。男児は女児と同じではないのだから。「わたしはこれをマリヤと名づけました。どうか女とその子孫とを、呪うべきサタンからお守りください」と。
主は恵み深くその子を受け入れられ、りっぱに成長させて、ザカリヤにその子を養育させた。ザカリヤが聖所に入って女を見ると、いつもその前に食膳があるのを見た。かれが、「マリヤよ、あなたはどこからこれをもらったのか」と言うと、女は「これは主なる神からいただきました。主なる神はお望みの者に限りなくお与えになります」と言った。

その時ザカリヤは主に祈って言った。「主よ、どうかよい子をわたしに授けてください。あなたは祈りを聴いてくれるおかたです」と。
そしてかれがまだ聖所で立って祈っていた時、天使たちがかれを呼んで言った。「主なる神はヨハネを授けるという吉報をあなたにお下しになりました。その子は主なる神の言葉を実証する者であり、導き手であり、禁欲する者であり、預言者、義人の一人となることでしょう」と。
かれは言った。「主よ、わたしはもう年老いて、妻も不妊です。それなのにどうしてわたしに子どもが授かりましょうか」と。天使たちは言った。「あなたは必ず子を得られます。主なる神はお望みどおりのことを行います」と。
かれは言った。「主よ、わたしに予兆を示してください」と。天使は言った。「あなたは三日間、身振り以外には人と語ることができなくなる。ひたすら主を念じ、朝な夕な主を讃美しなさい」と。

天使たちがこのように言った時を思い出しなさい。「マリヤよ、まことに主なる神はあなたを選び、あなたを潔め、世のすべての女たちの上にあなたを置きました。
マリヤよ、あなたの主を敬って跪拝しなさい。みなと一緒にひざまずきなさい」と。
これは目に見えないことに関する話であるが、いまわたしはこれをあなたに啓示する。かれらがくじの矢を投げて誰がマリヤの世話をするかを決めた時、あなたはかれらと一緒にいなかったし、またかれらが争いあった時も、あなたはかれらと一緒にいなかった。

また天使たちがこう言った時のことを思い出しなさい。「マリヤよ、主なる神は、ご自分の言葉であなたに吉報をお下しになります。その名はマリヤの子、メシアであるイエス、現世および来世の高貴なおかたであり、主なる神のおそばに仕える者の一人となるでしょう。
かれはゆりかごの中にいるときも成人してからも人と語り、必ず義人の一人となるでしょう」と。
女は言った。「主よ、男は誰もわたしに触れたことがないのに、どうしてわたしが子を産めましょうか」と。かれは言った。「産みます。主なる神はお望みどおりのものを造ります。かれが一事を決めて『あれ』と言えばあるのです。
かれは経典と知恵と律法と福音とをその子に教えるでしょう。
そしてその子をイスラエルの民への使徒とするでしょう。その子は言うでしょう。『わたしは主からのしるしをあなたがたにもたらすために来ました。わたしはあなたがたのために泥で鳥の像を造り、息を吹き入れれば、主なる神のお許しによってたちまち飛ぶ鳥となるでしょう。またわたしは主なる神のお許しによって盲人とらい病人とを癒やし、また死者をも復活させるでしょう。またわたしはあなたがたが何を食べ、何を家に貯えるべきかをあなたがたに告げましょう。あなたがたがもし信者ならば、これこそがあなたがたへのしるしです。
またわたしは以前に下された律法を実証し、そのうえあなたがたのために禁止の一部をゆるめるために来ました。わたしはあなたがたの主よりのしるしをもってきました。ですから主なる神を敬い、わたしに従いなさい。
まことに主なる神はわたしの主であり、あなたがたの主です。ですからかれに仕えなさい。これこそが正しい道です』」と。

かれらが信じないのを知るとイエスは言った。「主なる神の道においてわたしの助け手となる者は誰か」と。使徒たちは答えて言った。「われわれが主なる神の助け手です。われわれは主なる神を信じます。どうかわれわれが帰依者であることを立証してください。
主よ、われわれはあなたが下したものを信じ、あなたが遣わした者に従います。ですからわれわれを証人のうちに記録してください」と。

Reading-12かれらはたくらんだが、主なる神もたくらまれた。もっとも巧妙なたくらみをなさるおかたが主なる神である。
主なる神がこのように言われた時のことを思い出しなさい。「イエスよ、わたしはあなたの寿命を終わらせてわたしのところに上げ、あなたを潔めて信じない者たちから離れさせよう。またわたしはあなたに従った者を、復活の日まで不信者の上に置こう。その後にあなたがたはわたしに帰り、わたしはあなたがたが争っていることについて判決を下そう。
信じない者は、わたしが現世および来世で厳罰を下そう。かれらには一人の救い主もないだろう」と。
信仰をしてよい行いをする者には、存分にごほうびをくださることだろう。主なる神は不義の者を喜ばれない。
これは、わたしがあなたに読んで聞かせている啓示であり、賢明な教えである。

イエスと主なる神の関係は、アダムと主なる神の関係と同じである。泥でアダムを造り、これに「あれ』と言ったのでかれは生まれたのである。
これはあなたへの主からの真理である。だから疑う者たちの一人になってはならない。
かれに関する真実の知識があなたに下されたのちに、もしかれについて異論をとなえる者がいるならこう言いなさい。「さあ、われわれとあなたがたの子たち、われわれとあなたがたの妻たち、われわれとあなたがたの仲間たちを集め、一心に祈って、主なる神の呪いがうそつきの上に降りかかることを求めよう」と。
これは真実の物語である。主なる神のほかに神はない。主なる神は偉大なおかたであり、聡明なおかたである。
しかしかれらがもし背き去るなら、主なる神は罪びとをよくご存知である。

こう言いなさい。「経典の民よ、われわれとあなたがたとの間に公平な判断をするために来なさい。われわれはただ主なる神に仕え、何者をもかれのかわりにならないし、われわれのうち誰も、主なる神以外に他の者を主とすることはない」と。そしてその時にかれらがもし背き去るならばこう言いなさい。「せめてわれわれが帰依者であることの証人になりなさい」と。

経典の民よ、どうしてあなたがたはアブラハムについて言い争うのか。律法と福音とはかれよりのちに下されたのではないか、あなたがたはわからないのか。
あなたがたは持っている知識についてさえ言い争う。しかしあなたがたはどうして持っていない知識についても言い争うのか。主なる神はご存知であるが、あなたがたは知らない。

アブラハムはユダヤ教徒ではないし、キリスト教徒ではない。堅信者であり、帰依者であって異教徒ではなかった。
アブラハムにもっとも近い民は、かれを信じて従った者、この預言者(ムハンマド)およびその信者である。主なる神は信者を守るおかたである。

経典の民の一派はあなたがたを迷わせようとする。しかしかれらはただ自分を迷わせているだけであるが、それに気づかない。
経典の民よ、あなたがたは主なる神のしるしの証人でありながらどうして信じないのか。
経典の民よ、どうしてあなたがたは真理と偽りとを混同して、知っているのに真理を隠すのか。

経典の民の一派は言う。「一日の始めには信者に下されたるものを信じ、一日の終わりには信じないことだ。そうすればかれらも戻ってくるだろう。
そしてあなたがたの教えを奉ずる者のほかはだれをも信じるな」と。こう言いなさい。「導きとは主なる神の導きである。あなたがたに賜わったものと同じようなものを他の人も賜わるにちがいないのだ」と。かれらは主の前であなたがたと言い争おうとするのか。こう言いなさい。「お恵みは主なる神のみ手のうちにある。かれはお望みの者にこれを与える。主なる神はお恵みに厚いおかたであり、すべてをご存知である。
かれはそのお恵みを与えるためにお望みの者を選ばれる。主なる神は偉大な恵みの主である」と。

経典の民のうちには、あなたが千金をこれに預けてもそっくりあなたに返す者がいる一方、一枚の金貸を預けても督促しない限り返さない者がいる。それはかれらが「われわれは無学者に対してはどんな義務も持たない」と言うためである。かれらは知っているのに主なる神について偽りを語る者である
違う。人がもし約束を果たし、敬虔にふるまうならば、まことに主なる神は神を畏れる者を愛する。
主なる神の約束と自分の誓いとを売ってわずかな利益を買う者は、来世では一分も得るものがないだろう。復活の日に際して、主なる神はかれらに物をおっしゃらず、かれらを顧みられず、かれらを潔められないことだろう。そしてかれらのために重い罰があることだろう。
かれらの中には、自分の舌で経典を歪め、あなたがたに経典の一部ではないものを経典の一部であるように思わせようとする一派がある。かれらは主なる神から出たのでないものを「これは主なる神から出た」と言う。かれらは知っているのに主なる神について偽りを語る者である。

主なる神が経典と知恵と預言とを下した者が、後になって人々に向かい「あなたがたは主なる神を捨ててわたしに仕えなさい」と言うようなことは、人間としてあってはならないことだ。かれはこう言わなければならない。「あなたがたは常に経典を教え、常にこれを読むことでよい教師になりなさい」と。
かれはまた天使たちおよび預言者たちを主と仰げと勧める者ではない。あなたがたが帰依者となってしまったのちに、どうして不信をあなたがたに勧めることができようか。

主なる神が預言者たちと約束した時のことを思い出しなさい。その時かれは言われる。「わたしは経典と知恵とをあなたがたに与えたが、のちにあなたがたが持っている経典を実証するために、一人の使徒があなたがたのところにやってくることだろう。その時あなたがたは必ずかれを信じ、かれを助けなさい」と。かれはまた言われた。「あなたがたはこれを承諾するか。このことについてわたしと契約するか」と。かれらは「承諾します」と言った。かれは言われた。「それならばあなたがたは証人となりなさい。わたしもまた証人の一人となろう」と。
だからその後になって背く者は裏切り者である。

天地の間のすべては、好むと好まざるとにかかわらず、ことごとく主なる神に帰依し、かれに帰する。それなのにかれらは主なる神の教えではない他の宗教を求めるのか。
こう言いなさい。「われわれは主なる神、およびわれわれに下されたものを信じ、アブラハムとイシマエルとイサクとヤコブと諸支族とに下されたものを信じ、モーセとイエスと預言者たちとに主から下されたものを信じます。われわれはどんな差別もこの預言者たちの間に設けません。われわれはただ主なる神に帰依します」と。
もしイスラーム以外の教えを求める者は、決して受け入れていただけない。来世では滅びの者の一人となろう。

いったん信仰に入って、使徒が真実であることを証言したのち、そして明白なみしるしがかれらに下されたのち、再び不信仰に戻る者は、どうして主なる神に導かれることがあろうか。主なる神は不義の民を導かれない。
かれらが受ける報いは、主なる神と天使たちと万人との呪いがいっせいにその上に注がれることであり、
かれらは永遠にその中にあり、罰は軽減されないし、猶予されることもない。
ただしのちにざんげして行いを改める者を除く。主なる神は寛容なおかたであり、恵み深いおかたである。
いったん信仰に入って、その後に再び不信に戻り、しかもその不信を増長する者は、たとえざんげしても受け入れてくださらないだろう。かれらは迷い去った者である。
信仰に入らず、不信者として死んだ者は、たとえ全地の黄金によって罪をつぐなおうとしても、決して受け入れてくださらないだろう。かれらは痛烈な罰を受けることだろうし、一人の救い主もないことだろう。

あなたがたは自分の愛するものを施さない限り、決して正義をまっとうすることができない。どんなものでもかまわない。あなたがたが施しをする物は主なる神がご存知である。

Reading-13律法が下される以前には、イスラエルがみずから禁じた物を除けば、あらゆる食物がイスラエルの民に許されていた。こう言いなさい。「あなたがたの言葉が真実ならば、律法を持って来て読みなさい」と。
その後も主なる神について偽りをいう者は不義の者である
こう言いなさい。「主なる神は真実を語っている。だから堅信者であって異教徒ではなかったアブラハムに従いなさい」と。

人類のために最初に建てられた家はバッカ(マッカ)の家である。それは祝福された家であって世のすべての導きである。
その中には明白なみしるしの数々がある。そこはアブラハムの立ち止まった所である。この中に入る者はみな安全である。この家への巡礼は、そこに行くことができる限りのすべての人に課せられた主なる神への義務である。たとえこれを信じない者がいても、主なる神は世のすべてにものを求める必要のないおかたである。
こう言いなさい。「あなたがた経典の民よ、どうしてあなたがたは主なる神のしるしを信じないのか、主なる神はあなたがたのすることをご存知ではないか」と。
こう言いなさい。「あなたがた経典の民よ、あなたがたは証人でありながら、どうして信者を主なる神の道からさまたげ、まっすぎな道を曲ったものにしようとするのか。主なる神はあなたがたのすることをお見逃しにならない」と。

信者たちよ、あなたがたもし経典の民のある者に従うならば、かれらは信仰に入ったあなたがたを再び不信者にしてしまうことだろう。
いま主なる神の啓示があなたがたに再び読み聞かされ、使徒がもうあなたがたのうちにいるのに、どうしてあなたがたは信じないでいられようか。主なる神を堅持する者は、必ず正しい道に導かれる。

信者たちよ、ふさわしい敬意によって主なる神を敬いなさい。帰依者とならないうちは死んではならない。
あなたがたは主なる神の絆を堅持して、決して離散してはならない。あなたがたは敵どうしだった時に与えられた主なる神の恩恵を思い出しなさい。かれはあなたがたの心を結びなさった。かれのお恵みによってあなたがたは兄弟となったのである。あなたがたは火の穴のほとりにいたのに、そこかに救い出してくださったのである。正しくあなたがたを導くために、主なる神はこのようにみしるしを明らかになさる。
またあなたがたの間で一団となってよい行いに励みあい、正義を行いあい、悪事を禁じあいなさい。こういう者は栄えることだろう。
明らかなみしるしが至ったのちに、分裂して言い争う者のようになってはならない。かれらは重い罰を受けることだろう。
ある者の顔が白く、ある者の顔が黒くなる日に、顔が黒くなった者にはこう言われることだろう。「あなたがた一旦は信じたのちに再び不信に戻ったのか。それならばあなたがたの不信に対する罰を味わえ」と。
顔の白くなった者は主なる神のお恵みに浴し、永久にその中にあることだろう。
これらは主なる神の啓示である。わたしは真実にこれをあなたに読み聞かせる。主なる神は世のすべてを苦しめることを望まれない。
天地の間のすべては主なる神に属し、万物はみな主なる神に帰する。

あなたがたは人類のために作られた最善の教団である。あなたがたは正義を勧め、不義を務め、主なる神を信じる。もし経典の民も信じているならばかれらにとってもっともよかったのに。かれらの一部は信者であるが、大半は裏切り者である
かれらはわずかな害をあなたがたに与えるにすぎない。かれらがもしあなたがたと戦うとしても必ず敗走するだろうし、援助を得られないことだろう。
そしてかれらがもし主なる神との絆もしくは人々との絆とを握っているのでなければ、どこへ行っても屈辱を受けないではいられない。かれらは主なる神の怒りの下に生き、常に貧困につきまとわれるだろう。これはかれらが主なる神の啓示を信ぜず、みだりに預言者を殺したためである。すなわち、かれらが常に反抗と敵意とを示して来たためである。
かれらは必ずしも一律ではない。経典の民のうちにも正しい一団があり、夜どおし主なる神の啓示を読み、跪拝して拝んでいる。
かれらは主なる神と終末の日とを信じ、正義を勧め、不義をいましめ、よい行いを競いあう。かれらは善人である。
かれらのよい行いは一つとしてごほうびを拒まれることはないだろう。主なる神は神を畏れる者をご存知である。

信じない者は、いくら財宝と子女があっても、少しも主なる神に対して役に立たない。かれらは火の地獄の住民であり、永久にその中に住むだろう。
かれらが現世で費やしているものは、まるで自分を害する民の田畑に寒風が吹いて来て荒地にしてまうようなものである。主なる神がかれらに害をなすのではなく、かれらが自分で害をなすのである。

信者たちよ、信者以外に親しい友を選んではならない。かれらはあなたがたを破滅させるためには苦労をいとわない。かれらはあなたがたが苦難にあふことを望んでいる。憎悪はもうその唇からもれている。しかしかれらが心の中にかくしているものはもっとひどいことである。わたしはさまざまなしるしを明らかにしている。あとはあなたがたが理解するかどうかである。
あなたがたがかれらを愛しても、かれらはあなたがたを愛さない。あなたがたは経典の全部を信じているが、かれらはあなたがたと会う時は「われわれも信じる」と言っても、去ってかれらだけとなると、あなたがたの悪口を言って指のはしを噛んでいる。こう言いなさい。「怒りのあまり死んでしまいなさい、主なる神はあなたがたが心の中に隠していることをご存知である」と。
幸運があなたがたに来るとかれらは不愉快に思い、わざわいがあなたがたに来ると喜ぶ。しかしあなたがた忍耐して敬虔にふるまうならば、かれらの謀みがあなたがたを害することは決してない。主なる神はかれらのすることを封じなさる。

あなたが早朝に家を出て戦陣に信者たちを配置した時を思い出しなさい。主なる神はすべてをお聞きでありすべてをご存知である。
またあなたがたの二つの隊が不安を抱いて意気がくじけた時を思い出しなさい。その時主なる神はかれらの守り手となった。だから信者をひたすら主なる神に頼らせなさい。
あなたがたがまだ弱かった時、主なる神はバドルであなたがたを助けた。だから主なる神を敬いなさい。あなたがたは恐らく感謝することだろう。
その時あなたは信者たちに向かって言った。「主は三千の天使を下してあなたがたを助けた。あなたがたはこれでも十分ではないのか。
そうだ、あなたがたが耐え忍んで敬虔にふるまっていれば、敵軍が急襲してあなたがたを襲っても、主は五千の天使の騎兵を殺到させてあなたがたを助けることだろう」と。
このことはまさに、主なる神が吉報を伝えてあなたがたを安心させたのである。救いはただ偉大なおかた、聡明なおかたである主なる神から来る。
このことはまた、かれが不信者の中の有力なる者を絶滅するため、またこれを撃破して失望させ退却させるためである。
不義の者たちのざんげを受け入れようと、こらしめようと、このことについてあなたはいささかも関わりはない。
天地の間のすべては主なる神に属する。かれはお望みの者を許し、お望みの者を罰しなさる。主なる神は寛容なおかたであり、恵み深いおかたである。

信者たちよ、二倍も四倍も利息をむさぼってはならない。あなたがたが栄えるように主なる神を敬いなさい。
そして不信者のために備えられている火の地獄に落とされないように敬虔にふるまいなさい。
Reading-14いつくしみに浴するためには主なる神およびその使徒に従いなさい。
あなたがたの主の許しを得るため、天地ほどの広さのある楽園に入るために急ぎなさい。それは神を畏れる者のために備えられている。
順境にあっても逆境にあっても施しを行う者、怒りを抑えて他に寛容な者、主なる神はよい行いをする者を愛する。
そして悪事を行ったり過失を犯したりした時、主なる神を念じてその罪の許しを願い、主なる神のほかにだれが罪を許しましょうと祈り、罪を知ったのちは自分のしたことを再び繰り返さない者
こういう者へのごほうびは、主からの許しと、川の流れる楽園である。かれらはその中に永遠に住むことだろう。まことに精進する者へのごほうびはうるわしいことである。

あなたがたの前に数多くの先例がある。使徒を偽りであるとした者の末路がいかなるものであったか、地上を旅して確認しなさい。
これは人々への宣告である、また神を畏れる者への導きであり教えである。

弱気になってはならない、悲しみ嘆くな。あなたがたが真の信者ならば必ず勝利を得るだろう。
あなたがたは傷を負ったが、敵もまた同様の傷を負った。主なる神は人間の間に支配や帰依、勝利や敗北を起こして、真実の信者を知り、あなたがたのうちから証人を選ばれるのである。主なる神は罪びとを喜ばない。
それはまた主なる神が信じる者を試み、不信者を一掃なさるためである。
あなたがたのうちのだれが全力で精進する者であり、忍耐できる者であるかを主なる神がご存知にならないうちに、あなたがたが先に楽園に入ろうというのか。
あなたがたは死を直面する前には死を望んでいた。そしてあなたいまや死を直面したではないか。
ムハンマドはただの使徒でしかない。かれの前に多くの使徒たちが死んでいった。もしかれが死んだり殺されたりしたなら、あなたがたはきびすを返そうとするのか。たとえきびすを返す者がいても、少しも主なる神の害にはならない。しかし主なる神は恩を知る者に報いることだろう。
のみならず、主なる神のお許しがなくしてはだれも死ぬことができない。その時期はあらがしめ決まっていて記録されている。そして現世の報いを求める者にはわたしはこれを与え、来世の報いを求める者にもこれを与える。わたしは恩を知る者には報いるのである。
主に仕える多くの者と共に戦った預言者がどれほど多かったことか。そしてかれらは主なる神の道において遭遇したことのために弱気になることなく、くじけず、屈しなかった。主なる神は耐え忍ぶ者を喜ばれる。
かれらはこのように言うばかりであった。「主よ、われわれの罪を許し、われわれの行き過ぎた努力を許してください。われわれの歩みを強くし、不信の民からわれわれを救ってください」と。
かくて主なる神は現世のごほうびと、もっとすぐれた来世のごほうびとをかれらに与えた。主なる神はよい行いをする者を喜ばれる。

信者たちよ、不信者に従うならば、かれらはあなたがたのきびすを返させ、あなたがた再び滅びの者に戻すことだろう。
いや、主なる神こそあなたがたを守るおかたである。かれこそ最高の救い主である。
わたしは信じない者の心の中に恐怖を投じよう。それはかれらが主なる神がどんな権威をも下さない者を、主なる神のかわりにしたためである。かれらの住みかは火の地獄である。不義の者の住みかはなんと悪いことか。

あなたがたが主なる神のお許しを得て初めてかれらを撃破した時、主なる神は既にその約束をあなたがたに果たしたのである。しかしあなたがたの心は動揺し、事が起こると争いあい、かれがあなたがたの好むものをお示しになると、命令にそむいてしまった。その時あなたがたのうちには現世を望む者があり、また来世を望む者がいた。そこでかれはあなたがたを試みるため、あなたがたを敵から敗退させられたのである。そしてかれはあなたがたを許された。主なる神は信者に対していつくしみ深いからである。
その時使徒が後ろからあなたがたを呼んだのに、あなたがたは他を顧みることなく丘を駈け上った。だからかれはあなたがたへの報いとして苦難に苦難を重ねられたのである。今後はあなたがたが失ったものを悲しむことなく、遭遇したことに悲しむことがないようにするためである。主なる神はあなたがたのすることをご存知である。

そしてかれは苦難ののちにあなたがたの上に安らぎを下し、あなたがたのうちの一部は居眠りをした。しかし一部の者は心が不安になり、主なる神に対して無知な考えをめぐらして言った。「われわれはこのことで何を得られるだろうか」と。こう言いなさい。「すべてのことは事は主なる神に属する」と。かれらはあなたに言わない思いを心の中に隠している。「われわれがもしこのことで得られることがあるとすれば、ここで殺されることはないだろう」と。こう言いなさい。「たとえあなたがた自分の家にいたとしても、殺されることが決まっている者は、必ず自分が倒れる場所に出かけていくことだろう」と。これは主なる神があなたがたが心の中で思っていることを試み、それを清められるためのことである。主なる神はあなたがたが心の中で思っていることをご存知である。

両軍が会した日、あなたがたのうちに敵に背を向けた者がいたのは、かれらのした悪事のためにサタンがかれらをつまずかせたのである。いま主なる神はかれらを許した。主なる神は寛容なおかたであり、恵み深いおかたである。

信者たちよ、不信者のようになってはならない。かれらはその兄弟が地上を旅したり戦場に向かったりするときに言う。「もし家にとどまっていれば、死んだり殺されたりすることはないだろうに」と。主なる神はこのことによってかれらの心の中に悲しみを起こそうとなさったのである。生かすも殺すも主なる神しだいである。主なる神はあなたがたのすることをご存知である。
たとえあなたがたが主なる神の道に殺されたり死んだりしても、主なる神のお許しといつくしみとはあなたがたが蓄えたものにまさっている。
そしてたとえあなたがたが死んだり殺されたりしても、あなたがたは必ず主なる神のもとに呼び集められる。

あなたがかれらをやさしく処遇したのは主なる神のいつくしみによる。あなたがもし厳しく冷酷であったならば、かれらは必ずあなたの周囲から離散したにちがいない。だからかれらを許し、かれらのためにお許しを願いなさい。事があればかれらと話し合い、いったん決したら主なる神を仰いで頼りなさい。主なる神は頼る者を喜ばれる
主なる神がもしあなたがたを助けるならば、だれもあなたがたに勝つことはできない。主なる神がもしあなたがたを見捨てるならば、かれの後にあなたがたを助ける者がいるだろうか。だから信者はただ主なる神に頼りなさい。

だますことは預言者がすることではない。だます者は復活の日にはだまし取ったものを持って行くことはできない。その時人々は自分のしたことに対して十分に支払われ、不当に処遇されることはないだろう。

主なる神の喜ぶことに従う者と、主なる神の怒りに触れて地獄をその住みかとする者とが同じであろうか。その行き先はなんと悪いことであろう。
主なる神の賞罰にはさまざまな段階がある。主なる神はかれらのすることをご存知である。

まことにかれらの間から一人の使徒をあげて、啓示をかれらに読み聞かせ、かれらを清め、以前にはひどい迷いのうちにいたかれらに経典と知恵とを与えたことこそ、信者たちに与えた主なる神の恩恵である。
しかし苦難が一たびあなたがたに臨めば、かつてその二倍の打撃を敵に加えたのにもかかわらず、あなたがたは「これはどうしたことだ」と言う。こう言いなさい「それはあなたがた自身から来たものである。主なる神は全能である」と。
両軍が会した日にあなたがたに起きた苦難は、主なる神のお許しによる。かれはこのことによってだれが信者かおわかりになったのだ。
さらにだれが偽の信者かおわかりになったのだ。これらの者は「さあ、主なる神の道に戦え、でなければあなたがた自身を守ってとどまりなさい」と言われた時、「もし戦争のしかたを知っていたら、われわれもあなたがたに従ったのに」と言った。その日のかれらは信仰よりも不信仰に近かった。かれらの口は心の中に思ってもいないことを言う。しかし主なる神はかれらの隠していることをご存知である。
そしてその家にとどまった者は、戦場に向かった同胞について言った。「かれらがもしわれわれの言葉に従っていたら殺されなかったのに」と。こう言いなさい。「あなたがたの言葉が真実ならば、あなたがた自身から死を滅ぼしなさい」と

主なる神の道に殺された者を死んだものと思ってはならない。そうではなく、かれらは主に養われて生きているのである。
かれらは自分に授かった主なる神の恩恵を喜び、後に残ってまだ一緒でない者たちの上に恐れも悲しみもないことを喜んでいるのだ。
Reading-15そしてかれらは主なる神の恩恵といつくしみ深さとを喜び、主なる神が決して信者へのごほうびを空しくしないことを喜んでいるのだ。

苦難に遭ったのちに主なる神およびその使徒の呼びかけに答えた者たちのうち、よい行いをして神を畏れる者には大きなほうびがあることだろう。
人々がかれらに向かって言う。「見よ、あなたがたと戦うために人々が集まった。かれらを恐れなさい」と。しかしこのことがかえってかれらの信仰を強めたのだ。かれらは言った。「われわれは主なる神がいらっしゃれば十分だ。最高の守り主である」と。
こうしてかれらは主なる神の恩恵といつくしみ深さとに浴し、どんな苦難にも遭うことがなく帰って来て、主なる神の喜びなさる仕事についた。まことに主なる神はお恵みに厚いおかたである。
サタンは自分の仲間をあなたがたに恐れさせようとする。だからあなたがたがもし信者ならば、かれらを恐れないでわたしを恐れなさい。

あっけなく不信に走る者を見てあなたの心を傷めてはならない。かれらは少しも主なる神を害することはできない。主なる神は来世でどんな幸福もかれらに与えようとはなさらない。かれらは厳しい罰を受けるにちがいない。
信仰を売って不信を買う者は、決して主なる神を害することができない。かれらは重い罰を受けるにちがいない。

信じない者にはわたしは罰の執行を猶予しているのだが、かれらにそれを幸いだと思わせてはならない。わたしはただかれらの罪を増やすために猶予を与えているにすぎない。かれらは恥ずべき罰を受けるにちがいない。
主なる神は、善人と悪人とを分ける日まで、信者を今のような境遇に放置しているわけではない。かれはまた目に見えないことをあなたがたに知らせようとなさるわけではない。しかし主なる神はお望みの者を選んで使徒となさった。だからあなたがたは主なる神およびその使徒を信じなさい。あなたがたが信仰をしてよい行いをすれば、必ず偉大なごほうびを受けることだろう。

主なる神のお恵みによっていただいた物を施しするのを惜しむ者には、それが自分にとって利益であると思わせてはならない。それは不利なのである。かれらが惜しんで施さなかったその物が、復活の日にはかれらの首かせとなるだろう。天地の遺産は主なる神に属す。主なる神はあなたがたのすることをご存知である。

主なる神はある者たちがこのように言うのをお聞きになった。「主なる神は貧しくわれわれは金持ちだ」と。わたしはかれらが言ったことと、かれらがみだりに預言者を殺したことを記録した上で言おう。「あなたがたは灼熱の罰を味わいなさい。
これはあなたがたが自分の手でしたことの報いである。また主なる神は決してそのしもべたちを迫害なさらないためである」と。
かれらは言う「主なる神はわれわれと約束なさった。天の火で焼かれる犠牲を持ってこなければ、どんな使徒も信ずるなとお告げになった」と。こう言いなさい。「わたし以前にも使徒たちが明らかなしるしをあなたがたのところへ持って来たではないか。もしあなたがたの言葉が真実ならば、どうしてかれらを殺したのか」と。
たとえかれらがあなたをうそつきと呼んでも、決して気にしてはならない。あなたよりも前にさまざまな証拠や詩編や輝かしい経典を持って来た使徒たちをも、かれらはうそつきと呼んだのだ。

人はだれでも死を経験する。そしてあなたがたは復活の日に存分に報いを受けることだろう。この日に火の地獄から遠ざけられて楽園に入らてもらえる者は、願いのかなった者である。現世の生活ははかない楽しみにすぎない。
あなたがたは必ず財産と生命の試練に遭い、あなたがた以前に経典を下された者や異教徒からさまざまの妄言を聞くことだろう。しかしあなたがたが耐え忍んで敬虔にふるまうならば、すべてのことがこれによって決まる。

主なる神がかつて経典の民と契約をした時を思い出しなさい。その時にかれは「あなたがたは必ずこれを人々に明らかにし、決して隠してはならない」とおっしゃった。しかしかれらはこれを背後に捨て、安い値段で売り払ってしまった。かれらの買ったものはわざわいである。
自分のしたことで得意になり、してもいないことでほめられようとする者が、罰を免れるだろうと思ってはならない。かれらは重い罰を受けよう。
天地の主権は主なる神に属す。主なる神は全能である。

まことに天地の創造、および昼夜のめぐりの中には、知恵ある者へのさまざまなしるしがある。
立っていてもすわっていても横になっていても主なる神を念じ、天地の創造について黙想している者は言うだろう。「主よ、あなたはいたずらにこれらを創造したわけではありません。あなたに栄光がありますように。われわれを火の地獄の罰からお救いください。
主よ、あなたが火の地獄に入らせようとする者には必ず辱めがあります。不義の者にはどんな救い主もありません。
主よ、われわれは『あなたがたの主を信じなさい』と言って信仰に招いた者の呼びかけを聞いて信者となりました。主よ、われわれの罪を許し、悪事を払拭し、われわれを義人と共に死なせてください。
主よ、使徒たちによってあなたがわれわれに約束なさったものをお与えください。復活の日にわれわれを辱めないでください。あなたは約束に背きなさいません」と。
主はかれらに答えておっしゃるだろう。「まことにわたしは男女を問わず、あなたがたのうちのどんな働きをもむなしくしないだろう。男は女から、女は男から出たのだ。故郷から追われ、わたしのために苦難に遭い、戦って殺された人々に対しては、わたしはその人のしたあらゆる悪を消して、必ずかれを川の流れる楽園に入れよう。これが主なる神のごほうびである。もっともすばらしいごほうびは主なる神のところにある」と

Reading-16あなたは、信じない者が地上を大手をふって歩くのを見ても、だまされてはならない。
これは片時の楽しみである。やがて火の地獄がかれらの住まいになることだろう。それは悪い寝床である。
しかし主を敬う者には川の流れる楽園がある。かれらは永久にその中に住むことだろう。これは主なる神の歓待である。義人にとってもっともすぐれたものが主なる神のもとにある。

経典の民のうちにも主なる神を信じ、あなたがたに下されたものとかれらに下されたものとを信じ、主なる神を敬い、安い値段で主なる神の啓示を売ったりしない者がいる。こういう者は必ず主なる神のごほうびを受けることだろう。主なる神の清算はすみやかである。

信者たちよ、忍耐しなさい。忍耐で他人をしのぎなさい。守りを固めなさい。願いをかなえようと思ったら主なる神を敬いなさい。


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