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[ヤー・スィーン章。マッカ啓示 みんなを愛してくださる恵み深いおかた、主なる神の名によって] ヤー・スィーン
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知恵に満ちたるクルアーンによつて誓ふ
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まことにあなたは使徒の一人にして
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正しい道に立てり
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これは偉大なおかた・恵み深いおかたの啓示である
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それはあなたをしてそのの祖先が未だ曾て警告を与へられない、従つて思慮なき民を警告せしめんがためである
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まことにいまかれらの多くに対して宣告既に下れり。これかれらが信じない故である
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わたしはかれらの首に首伽を箝,は*}めん。首伽はかれらの{*顎に達するが故に、かれら頭を擾げないを得ない
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わたしはかれらの面前に一隔壁、かれらの背後に一隔壁を築かん、然る後にわれかれらを覆ひ包むが故に、かれらは見ることを得ない
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あなたが警告を与ふるも、またはこれを与へないも、かれらに於て畢竟一である。それはかれら信じないが故である
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まことにあなたはただ教えに循ふ物、及び密かに博愛のおかたを畏るる者を警告し得るのみ。而してこれらの者にはお許しと大きなほうびとの吉報を伝えよ
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まことにわたしは死者を甦らしむ。わたしはかれらが予め送るもの、および後に遺すものを記録す。わたしはすべてを明蜥なる経典の中に登録す
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使徒等がかの都府に来れる時の市民のことを、一例としてかれらに説け
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初めわれ二人の使徒をかれらに遣はしたり。しかしかれらは両人をうそ者と呼びしかば、われ更に第三の者を遣はしてかれらを助けたり。かれら言う『まことにわれわれはあなたがたに遣はされたる者である』
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かれら言う『あなたがたはわれわれと等しく人間にすぎない、また博愛のおかたは何ものをも降さない。あなたがたはうそ者にすぎない』
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かれら言う『主はわれわれがあなたがたに遣はされたる者なるを知る
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われわれの務めはただ明白に使命を伝えすることのみ』
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かれら言う『われわれはあなたがたを不吉となす。あなたがたもし止めないば、われわれ石にてあなたがたを撃たん、われわれは厳しい罰をあなたがたに加へん』と
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かれら言う『あなたがたの不吉はあなたがたみないから招ぐところである。あなたがた教えに従はんとせないか。否な、あなたがたは無法の民である』と
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時に都府の辺遇より走り来れる一ある人が、言う『わたしの民よ、この使徒等に従へ
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かれらは如何なる報酬をもあなたがたに求めない、かれらは正しき道を踏む者である
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われ何を苦しんでかれを拝せざらんや、かれはわたしを造り、わたしはまたかれに帰るである
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われかれを舎きて他の神々を拝すべきか。しかしもし博愛のおかたがわざわいをわたしに降さんとすれば、かれらのとりなしは毫もわたしを益することなく、かれらはわたしを救ふを得ない
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然る時はわたしは明らかな迷誤に陥るものである
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まことにわたしが信じるはあなたがたの主である。さればあなたがたわたしに聴け』と
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声あるて言う『楽園に入れ』と。かれ言う『ああ、もしわたしの民が、わたし主はわたしをお許しし、またわたしを栄誉ある者のうちに加へたるを知りたりせば!』と
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Reading-89而してかれ死して後、わたしはその民に一をも天より降さない、また諸天使をも遣はさざりき
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それはただ轟然たる一声のみ。しかも見よ、かれら忽ち消滅せり
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ああ、惨ましきかなわたしが僕等!使徒がかれらに来る毎に、一人としてかれらこれを嘲笑せないはなし
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わたしはかれら以前の幾多の世代を亡ぼせり。かれらはこれを見ないか。まことにかれらはかれらに帰らない。
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かれらは挙りてわたし前に召致せらるるである
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かれらへの一しるしは死せる大地である。わたしはこれを甦らしめ、穀類をこれより生ぜしめ、かれらはこれを食餌となす
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またわたしは地上になつめやし園、および葡萄園を造り、井泉をその間に湧かしめ
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かれらをしてその果実、およびかれらの手がこれにて作れるものを食はしむ。かれら尚ほ感謝せないか
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かれを讃えよ、かれは大地に生する万物の一対を創造し、次で人間その者を創造し、またかれらの知らないものを創造せり
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かれらへの一しるしは夜である。われ自昼をこれより剥ぎ去れば、見よ、かれらはやみの中にある
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而して太陽は己れの休息の場所に急ぐ。これ偉大なおかた・聡明看の定むるところである
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わたしはまた月のために各宿宮を設け、再び回りて乾ける棗蒂のようにならしむ
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日は月に追及する能はない、夜は昼と先を争ふべからない。かれら皆な各自の天空に浮ぶ
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われかれらの子孫を満載の舟にて蓮べることも、またかれらへの一しるしである
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わたしはかれらが乗るために舟の如きものを造れり
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わたしもし欲したりせぱ、直ちにかれらを溺れしめ得べく、而してかれらには如何なる救い主もなかりしである
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かれらはわたしがいつくしみによつて暫時の生を楽しむ以外、決して救はるることなきである
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しかもかれらに向かって『あなたがたの前にあるもの、および後にあるものを恐れよ、あなたがた或はいつくしみに洛するを得ん』と告ぐるも、(かれら毫も意に介せない)
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而して主のしるしがかれらに来る毎に一としてかれらがこれに背を向けらないはなし
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またかれらに向かって『主なる神があなたがたに賜えるものにて施しを行へ』と言えば、不信者は信じる者に向かって言う『主なる神がお望みならみないからこれを養はん、何ぞわれわれがこれを養ふを要しようや。あなたがたは明自なる迷誤の中にある』と
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あなたがた言う『あなたがたの言真実ならば、この約束の実現せらるるは何の日ぞ』と
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かれらはその互に言い争しつつある間に突如かれらを襲ふべき轟然たる一声を待つ者である
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その時かれらは遺言状を作るを得ない、まだそのの家人に帰ることも得ざらん
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而して喇叭一たび鳴れば、かれら墓中より出でてその主の前に駆り立てられん
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その時かれらは言はん『われわれを臥処より喚び起したるはだれぞ。これは博愛のおかたが約束せることなるにちがいない。諸使徒の言は真実であるき』と
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時にただ轟然たる一声ある、見よ、かれら忽ちわたし前に召致せられん
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此日だれも不当に遇せらるることなし。あなたがたはただその為せることに対して報いらるるのみ
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まことに此日楽園の仲間は喜然として事に従はん
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かれらとその妻とは、樹蔭の下に美しき坐牀に倚らん
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かれらその処にて鮮果、およびその望むところのものを獲ん
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『平安!』これ博愛のおかたなる主よりの言である
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『あなたがた罪人よ、今日あなたがたは退散せよ究
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アダムの児等よ、あなたがたはサタンを拝せないとわたしに約束せざりしか。まことにかれはあなたがたの公敵である
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あなたがたはただわたしにのみ仕えべく、これこそ正しき道であるしなれ
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然るにサタンはあなたがたの大群を迷わし去れり。何事ぞ、あなたがたは暁らざりしか
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これはあなたがたに約束せられたる地獄である
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今日あなたがたは此中にて燔かれん。それはあなたがたが信ぜざりし故である』と
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その日わたしはかれらの口を封ぜん。しかしかれらの訴はわたしに語り、かれらの足はその為せることを証言しよう
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わたしもし欲しなぱ、かれらの目をも抉らん。然らばかれらたとえ先を争ひて走らんとするも、如何にして見るを得べきぞ
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またわたしがお望みなら、かれらをその場に固着せしめん。然らばかれら進むことも帰ること竜もざらん
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而してそのの寿命を永くする者は、われそのの体躯を偃ましむ。あなたがた尚ほ暁らないか
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わたしはかれに詩を教へない、それはかれに適はしからす。これは一個の教えにして平明なるクルアーンにほかならない
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それは生命を求めるる者に警告を与へんがため、ま沁不信者に対するわたしが宣告が実現せられんがためである
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かれらは見ないか、わたしはかれらのためにわたし手にて作れるものより家畜を造り、かれらをその所有者たらしめ
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これをかれらに従はしめたることを。その或者はかれらこれに騎り、或者はこれを食ふ
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かれらはこれによってさまざまなる利益と飲料とを獲るである。かれらこれを感謝せないか
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然るにかれらは主なる神以外に神々を立て、これに救いを求めんとす
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しかしかれらはかれらを救いすること能はない、かれらこそかれらを護る軍勢なれ
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さればかれらの言にあなたの心を悩ますな。わたしはかれらが陰に陽に為すことを如悉す
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人は見ないか、われ一涓滴よりかれを造れることを。しかも見よ、かれは公然たる抗争者である
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かれはわたしに似たる者をでっちあげたし、己れが如何にして造られたるかを忘る。かれ言う『だれか能く朽ちたる骨に生命を与ふる者ぞ』と
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言え『最初にこれを造れる者が、復たこれに生命を与ふにちがいない。かれはすべて所造のものを知る。
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かれはあなたがたのために緑樹より火を造り、見よ、あなたがたこれによつて火を燃えしむ』と
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天地を創造したる者が、再びこれに類するものを創造し得ないことあるか。然り、かれはこれを能くす。かれはすべてを知る造り主である
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かれ一事を欲すればただ『有れ』と命ないるのみ、而してその物即ち有り
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かれを讃えよ、万物に対する権威はかれにある。あなたがたはかれに帰らしめらる
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