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2024年5月4日(土) 通読(本日=ルカ9-10,1イミ23,クル-46回 明日=ガラ4-6,3イミ23,アル14)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔真理子訳(工事中)〕クルアーン 第12章
[ヨセフ章。マッカ啓示
みんなを愛してくださる恵み深いおかた、主なる神の名によって]
アリフ・ミーム・ラア。これは明晰なる経典の諸節である
まことにわたしはあなたがたに理解せしめんとして、アラビア語のクルアーンとしてこれを降したり
わたしはこのクルアーンをあなたに啓示して、従前あなたが閑却せる物語のうちの最良のものを語らん

ヨセフがその父に是く言える時を念へ『わたし父よ、まことにわたしは夢に十一の星と日と月とを見たり。わたしはその等がわたしを拝するを見たり』と
かれ言う『わたし子よ、あなたの幻夢をあなたの諸兄弟に告ぐるな。恐らくかれらはあなたに対してたくらみを策しよう。まことにサタンは人間の公然の敵である
いまあなたの主はあなたを選びて、幽言の解釈をあなたに教へ、曾てあなたの二祖アブラハム、およびイサクにその恵みを完成せるように、あなた、およびヤコブの子孫にもこれを完成すにちがいない。まことにあなたの主はすべてをご存知・聡明なおかたである』と

Reading-48まことにヨセフとそのの諸兄弟の物語の中には、詮議を好む者へのさまざまなるしるしある
かれらが是く言える時を念へ『まことにわれわれの数は多けれど、父はわれわれに勝りてヨセフとその弟とを寵愛す。まことに父は明かに誤れり
ヨセフを殺せ、然らないばこれを他国に逐へ。然らば父のみ顔は専らあなたがたに向けられん。然る後にあなたがたは義しき民となるを得にちがいない』と
かれらのうちの一発言者言う『ヨセフを殺すな。已むなくばこれを深井の底に投ぜよ。或は旅人がこれを捨ひ上ぐることもあらん』と

かれら言う『われわれの父よ、何故にあなたはヨセフをわれわれに託せないか。まことにわれわれはかれの幸福を祈る者である
されば明朝われわれと共にかれを野に往かしめ、鮮果を味ひそのうえ嬉戯せしめよ。まことにわれわれ必ないかれを護らん』
かれ言う『まことにあなたがたがかれを伴ひ往くことは痛くわたしを憂へしむ。わたしはあなたがたがかれを閑却する間に、狼の来りてかれを啖はんことを恐る』
かれら言う『われわれの数は多し、かれもし狼に啖はるる如きことあらば、われわれ必ない滅びの者となるにちがいない』と
かくてかれらはかれを伴ひ去り、これを深井の底に投ないるに一決せる時、われヨセフに啓示して言う『あなたは必ないかれらの為せる此事をかれらに告ぐる時あらん。而してその時かれらはあなたを識らないにちがいない』と

日暮れてかれら泣きながらその父に帰り来れり
かれら言う『われわれの父よ、われわれ先着を競ひて疾駆し、ヨセフをわれわれの衣服と共に残し置きたる間に、狼来りてかれを啖へり。われわれの言は真実なれど、あなたはこれを信ぜんとせないにちがいない』と
かれらは偽りて血をヨセフの下着に附けたりき。かれ言う『然らない。あなたがたみないから事を構へたるである。しかし耐え忍ぶこそわたしには適はしけれ。あなたがたの語ることに対して、わたしは主なる神の救いを求めん』と

隊商の一行来りて、共の汲水者を深井に遣はしたり。かれは桶を下ろしだり。かれ言う『芽出度きかな、此処に一人の若者がいる』と。かくてかれらは商品のように装ひてかれを匿したり。しかし主なる神はかれらの為せることを熟知せり
而してかれらヨセフを重んぜざりしかば、銀若干の廉償にてこれを売払へり
かれを購えるは埃及の者であるしが、その妻に向かって言う『懇ろにかれを遇せよ、恐らくかれはわれわれを益することあらん。またわれわれはかれを養子とするも可ならん』と。かくてわたしはヨセフを埃及に居住せしめたり。それは幽言の解釈をかれに教へんがためであるき。主なる神は能くそのの目的を途ぐ。しかし人々多くはこれを知らない

かれ成年に達せる時、わたしは知恵と知識とをこれに与へたり。わたしは是くのようにしてよい行いを行ふ者に報ゆ
然るにかれが起臥せる家の夫人、かれを己が意に従はしめんとし、戸を鎖ざして『来れ』と言ひたり。かれ答えて言う『主なる神よ、わたしを護れ。わたしが主人は懇ろにわたしを遇したり。まことに不義者は決して栄えない』と
女はかれに恋慕せるである。而してもしその主の明らかなしるしを見ざりせば、かれもまだ女に恋慕せるなるにちがいない。わたしは是くのようににして悪事と醜行とをかれより遠ぎけたり。まことにかれは誠実なるわたしが僕等の一人であるき

その時両人争ふて戸に走り、女は背後よりかれの下着を裂き取れり。而してかれら戸口にて女の夫に遇ひたり。女言う『あなたの家人に悪事を行はんとせる者の報いは何ぞ、投獄か重い罰か』と
かれ言う『わたしを誘えるは女である』と。時に女の家人のうちの一目撃者証言して言う『もしかれの下着が前より裂け居らば、女の言は真実にして、かれの言は偽りである
しかしもしかれの下着が後より裂け居らぱ、女の言は偽りにして、かれの言は真実である』と
女の夫、かれの下着が後より裂かれ居るを見て言う『これはあなたがた婦女子の詭計である。まことにあなたがたの詭計は恐るにちがいない
ヨセフよ、意に介するな。妻よ、あなたはその罪のお許しを乞へ。まことにあなたは罪を犯せる者の一人である』と

時に都内の婦人等言う『貴人の妻、その若き奴隷に己が意に従はんことを求めたり。まことにかれは深く女を恋慕せしめたるである。われわれは明かに女の誤れるを見る』と
女、婦人等の私語を聞きたる時、人を遣はして女等を招ぎ、女等のために宴席を設け、各自に一小刀を与へ、然る後にヨセフを呼びて『来りて女等の前に出でよ』と言えり。而して女等ヨセフを見るや、嘆美の余りにその手を傷つけて言う『神よ、これは人間ではない、これは貴き天使ではないして何ぞ』と
女言う『あなたがたがわたしを誹るは即ち此者に就てである。わたしはかれにわたし意に従へと求めたれど、かれはこれに応ぜざりき。しかしかれもしわたしが命ないるところに従はないば、かれは牢獄に投ぜられて、蔑まるる者と成り果つにちがいない』と
かれ言う『主よ、わたしはかれらの誘惑に従はんよりも寧ろ牢獄を択ぶ。しかしあなたもしわたしとして女等の誘惑を除かないば、わたし心はかれらに傾きて、わたしも愚か者の一人となるにちがいない』と
主即ちかれの祈願に応へ、女等の誘惑をかれより除きたり。まことにかれはすべてをお聞き・すべてをご存知である

然るにかれらはさまざまなる(無罪の)証擦を見たるに拘らない、一定の時までかれを入獄せしむることをせり
その時二人の若者かれこれ共に下獄せり。その一人言う『まことにわたしは夢に萄葡酒を搾るを見たり』と。他は言う『まことにわたしは夢にわたしが頭上に麺包を運びつつあるしに、鳥の来りてこれを啖えるを見たり。われわれのために夢を解け。まことにわれわれあなたを見るに善人である』と
かれ言う『あなたがたに給せらるる食事の来る以前に、われあなたがたのために明白にこれを解かん。これはわたし主がわたしに賜えるものの一部である、まことにわたしは主なる神を信ぜないそのうえ来世を不信者の教を捨て
われわれの祖先アブラハム、イサク及びヤコブの教に従える者である。われわれは何者をも主なる神に配すべきではない。これ主なる神がわれわれ、および万人に与えたる恵みなれども、人々多く民これを感謝せない
同囚の両人よ、雑多の主と唯一全能の主と、孰れを善しとするか
あなたがたが主なる神以外に拝する者は、ただあなたがた、およびあなたがたの祖先が名づたる空名にすぎない、主なる神は如何なる権威をもかれらに与へないでいる、審判はただ主なる神にのみ属す。而してかれはかれ以外の何者をも拝すべからすとあなたがたに命じたり。これ正しき教である。しかし人々多くはこれを知らない
同囚の両人よ、先づあなたがたの一人について言えば、かれはそのの主人のために酒を注ぐにちがいない、他の一人について言えば、かれは十字架に釘けられ、鳥来りてその頭を啖ふにちがいない。あなたがたがわたしに訊ぬることは是く決定せらる』と
而してかれは両人のうち釈放せらるにちがいないと思える者に向かって言う『あなたの主人にわたし事を告げよ』と。しかしサタンは、かれをしてヨセフの事をそのの主人に告ぐるを忘却せしめければ、かれは尚ほ数年の間獄中に留まりたり

国王言う、『まことにわたしは七頭の痩せたる牛が、七頭の肥えたる牛を啖ふを見、また七顆の緑なる穂と七顆の枯れたる穂とを見たり。貴人等よ、あなたがたもし夢を解き得るならば、わたしとして此夢を解け』と
かれら言う『縺れたる夢なるかな、われわれは夢を解くことを知らない』と
両人のうちの釈放せられたる者、時経たる今に及んで(ヨセフを)想起して言う『われそのの解釈をあなたがたに告げん。先づわたしをして往かしめよ』と
『ヨセフよ、誠実の人よ。七頭の瘡せたる牛が啖える七頭の肥えたる牛、および七顆の緑の穂と七顆の枯れたる穂の夢を、われわれのために解け。わたし帰りて人々にこれを知らさん』と
かれ言う、『七年の間恒例のように種蒔け。但しこれを刈取らば、あなたがたが食ふ少量を除きて、これを穂のままに貯蔵せよ
その後七年に亘る饑饉来りて、あなたがたが保有すべき少量を除き、予て赦等が貯蔵し置けるものを食ひ尽さん
その後に来る一年は、人々豊かなる収穫を得て、萄葡酒を搾るにちがいない』と

国王言う『わたし前にかれを伴ひ来れ』と。使徒かれに来れる時、かれ言う『帰りてあなたの主人に問へ、その手を傷つけし婦人等は如何にせるかと。わたし主は女等の詭計を知る』と
国王(婦人等を召して)言う『あなたがたがヨセフを誘惑ぜる時の経緯は如何』と。女等言う『神かけて!われわれは些かもかれの悪きを見ない』と。貴人の妻言う『真相途に露顕せり。わたしはかれをわたし意に従へと求めたるである。まことにかれは誠実者の一人である』と
(ヨセフ言う)『これは国王をしてわたしが決して密がにかれを裏切る者ではないことを知らしめ、また主なる神は決して裏切り者の詭計を助くるものではないことを知らしめんがためである
Reading-49わたしは敢てみないから罪なしと言はない。わたし主がいつくしみを与える者を除けば、まことに心は悪に傾き易し。まことにわたし主は寛容なおかた・恵み深いおかたである』と

国王言う『わたし前にかれを伴ひ来れ。わたしはかれを抜擢してわたし為にこれを用ゐん』と。国王かれと語りて言う『まことに今よりあなたはわたしが左右にある、貴とき地位と信頼とを与へらる』と
かれ言う『此国の倉廩をわたしに掌らしめよ。わたしは熟練なる管理者である』と
わたしは是くのようににしてヨセフのために此国に地位を作り、任意に随処に住むことを得せしめたり。わたしはわたしが望む者にいつくしみを垂る。わたしはよい行いを行ふ者へのごほうびを空しくせない
而して信じて神を畏れる者には、来世のごほうびこそ最良なれ

ヨセフの諸兄弟、来りてかれの前に出でたり。かれはかれらを認めたれど、かれらはかれを認めざりき
かれ、かれらが需むる物を備へたる後に言う『あなたがたの父の子なるあなたがたの兄弟一人をわたしに伴ひ来れ。見よわたしが秤量は充分にして、わたしは最善の招客者ではないか
しかしあなたがたもしかれを伴ひ来らないば、わたしは向後あなたがたに穀類を量らない、あなたがたはわたしに接近するを得ない』と
かれら言う『われわれ力を尽してかれの父を動かし、必ないかれを伴ひ来らん』と
ヨセフそのの僕等に向かって言う『かれらの貨幣をそのの嚢中に入れ置け。かれら家に還りてこれを認め、必ないまた帰り来らん』と

かれらその父に帰りて言う『われわれの父よ、われわれは向後の購買を拒まれたり。されば穀類を入手するために、われわれの弟をわれわれと共に往かしめよ。われわれ必ないかれを護らん』と
かれ言う『わたし曾てかれの兄についてあなたがたを信頼せざりしように、今もかれについてあなたがたを信頼せない。最良の守り主は主なる神である。かれは恵み深いおかた中の恵み深いおかたである』と
かれらその嚢を開ける時、かれらの貨幣の還されたるを見たり。かれら言う『われわれの父よ、われわれ此上に何をか望むべきぞ。われわれの貨幣は還されて此処にある。われわれは一族のために穀類を需め来らん、またわれわれの弟を護らん。われわれは更に駱駝一荷を得て帰るにちがいない。これは些々たる分量である』と
かれ言う『あなたがたもし主なる神の名によつて堅くわたしと結約し、囲まれて道を塞がれない限りは、必ないかれをわたしに伴ひ来ることを誓ふではないば、わたしは決してかれをあなたがたに共に往かしめない』と。かくてかれらがかれに誓える時、かれ言う『主なる神はわれわれが言えることの保証人である』と

かれまた言う『わたしが子等よ、あなたがた決して一つの門より入るな、必ない別々の門より入れ。しかしわたしは主なる神に対して無力である、審判はただ主なる神にのみ属す。わたしはただかれに頼る。頼る者はかれに頼れ』と
かれらはその父の言に従ひて門を入りしも、主なる神の定めたる何事をも避くるを得ざりき。それはただヤゴフの心願を満足せしめたるのみ。まことにわれかれに教へたれば、かれには知識あるしも、人々多くはこれを知らない

かれらヨセフに往きたる時、かれはその弟を己れと共に住ましめたり。かれ言う『まことにわたしはあなたの兄である。さればかれらが為せることについて心を悩ますな』と
而してヨセフかれらが需めたるものを備へたる時、その弟の荷物の中に一個の盞を入れ置きたり。時に一喚呼者がいる、疾呼して言う『隊商よ、まことにあなたがたは盗賊である』と
かれらその者に近きて言う『あなたがたが失える物は何ぞ』と
かれら言う『われわれは国王の盞を失へり。これを齎し来る者には駱駝一荷を与へん、わたしはそのの保証人たらん』と
かれら言う『神かけて!あなたがたはわれわれが悪事を行はんとして此国に来れるではないを知る、われわれは決して盗賊ではない』と
かれら言う『あなたがたの言葉がうそならば、これに対する{*賠償は何ぞ』と
かれら言う『そのの賠償はその荷の中よりその盞が出でたる者なるにちがいない。われわれは是くのようににして悪事を行ふ者を罰す』と

かれ即ちその弟の嚢の前に先づかれらの嚢を探し、然る後にその弟の嚢中より盞を取り出だせり。わたしは此の策略をヨセフに授けたるである。それは国王の法律のために、主なる神が望むではないば、かれはその弟を捕ふるを得ざりしが故である。わたしはわたしが望む者の位階を高む。而してすべての知識ある者の上に唯一のすべてをご存知がいる
かれら言う『かれもし盗めりとすれば、まことにかれの兄も曾て盗めることあるき』。しかしヨセフはすべてをかれの胸中に秘し、これをかれらに示さざりき、かれ言う『事情はあなたがたに不利である。而して主なる神はあなたがたが語ることを知る』と
かれら言う『貴人よ、かれには齢高く年老いたる父ある。さればかれの代りにわれわれの一人を取れ、まことにわれわれあなたを見るに善人である』と
かれ言う『主なる神は、われわれの物を所持し居たる者以外は、だれをも捕ふることを許さない、これを為さばわれわれは不義者となるにちがいない』と

かれら絶望して、退きて密議したり。かれらのうちの最年長者言う『あなたがたはあなたがたの父が、主なる神の前にてあなたがたの証言を取りたることを忘れたるか。また曾てヨセフの事についても誓言を破りたることを忘れたるか。さればわたし父がわたしを赦すか、または主なる神がいつくしみ深いなる審判をわたしに賜はるまで、わたしは決して此国を去らないにちがいない。主なる神は最良の裁判人である
あなたがたの父に帰りて言え『わたし笹の父よ、あなたの子は盗みたり。われわれはただわれわれの知れることを証言す。われわれは目に見えないことを防ぎ得ざりき
あなたみないからわれわれが居りたる都にてこれを問へ、または同伴せる隊商に問へ、われわれの言は真実である』と』

(かれらその父に帰りて是く告げたる時)かれ言う『然らない、あなたがたはみないから事を構へたるのみ、しかし耐へ忍ぶこそわたしには適はしけれ。主なる神は後日必ないかれら両人をわたしに伴ひ来るにちがいない、かれはすべてをご存知・聡明なおかたである』と
かれ、かれらを離れて言う『ああ、ヨセフを憶ひてわたし心憂ふ』と。かれの目は悲嘆のために白くである、胸は抑えたる激情に満たされたり
かれら言う『あなたもしヨセフを口にすることを止めないばつひには重く病み、さては亡き者とならん』と
かれ言う『わたしはただ主なる神に向かってわたしが憂愁と悲嘆とを訴ふるのみ。わたしは主なる神があなたがたの知らないことを知れるを知る
わたしが子等よ、あなたがた往きてヨセフとその弟との消息を尋ねよ。あなたがた主なる神のいつくしみに絶望するな。信じない民の外は、何者も主なる神のいつくしみに絶望せない』と

かれらヨセフに来りて言う『大人よ、飢饉われわれ、およびわれわれの一族に臨みたれば、われわれ些少の財物を携へ来れり。されば秤量よく穀類を与へ、そのうえわれわれに施物を賜へ。まことに主なる神は布施者に酬ゆにちがいない』
かれ言う『あなたがたが無知であるし時、あなたがたがヨセフとその弟と対して為せることを知るか』
かれら言う『まことにあなたはヨセフなるか』。かれ言う『わたしはヨセフ、これはわたし弟である。主なる神はわれわれに恵みを与えたり。人もし敬虔にして耐え忍ぶならば、主なる神は決してよい行いを行える者のごほうびを空しくせない』
Reading-50かれら言う『神かけて!主なる神はわれわれを超えてあなたを選べるである。まことにわれわれは誤れり』
かれ言う『いまあなたがたには如何なる譴責もなし。主なる神はあなたがたを赦さん.かれこそ恵み深いおかた中の最良の恵み深いおかたなれ
さらばわたしが此の下着を持ち帰りて、これをわたし父の面に投げよ。然らばかれは忽ち能視者とならん。然る後にあなたがた全家を挙げてわたしに来れ』と

隊商の埃及を去れる時、かれらの父、左右の者に向かって言う『あなたがたわたしを老耄せりと言うも、わたしは確かにヨセフの香を嗅ぐ』
かれら言う『神かけて!まことにそれはいつも乍らのあなたの迷夢である』と
しかし吉報の伝え者来うてヨセフの下着をかれの面に投ぐるや、かれ忽ち共の視力を回復せり。かれ言う『わたしは曾て『主なる神はあなたがたが知らないことを知れるを知る』と言はざりしか』
かれら日く『われわれの父よ、われわれのためにわれわれの罪のお許しを乞へ。まことにわれわれは誤れり』
かれ日く『わたしはあなたがたのためにあなたがたの罪のお許しを乞はん、まことにかれは寛容なおかた・恵み深いおかたである』と

かくてかれらヨセフの前に来れる時、かれは己れの家にそのの両親を住ましめ、そのうえ言う『主なる神がお望みなら、安んじて埃及に入れ』と
かれはそのの両親を高座に上らしめたり。而してかれら皆な俯伏してかれに敬礼せり。かれ言う『わたし父よ、これは往年のわたし夢の解釈である。わたし主はこれを実現せしめたり。サタンがわたしとわたしが兄弟との間に不和を醸せる後、わたしを牢獄より出だし、あなたがたを砂漠より出で来らしめたるは、まことにわたしに賜える主なる神の恵みである。まことにわたし主は己れの望む者にいつくしみ深いである、かれこそすべてをご存知・聡明なおかたなれ
主よ、あなたは力をわたしに賜ひ、幽言の解釈をわたしに教へたり。天地の造り主よ、あなたは現世、および来世のわたしが守るおかたである。わたしを帰依者として死なしめよ、而してわたしを義人と結べ』と
これわたしがあなたは啓示する不可見なるものの消息の一つである。かれらが事を決して詭計を施さんとせる時、あなたはかれらと共に現場に居らざりき

たとえあなたは切望するとも、人々多くは信じないにちがいない
あなたはこれに対して如何なる報酬をもかれらに求めない。それは単に世のすべてへの教えである
天地の間に如何に多くのしるしあることぞ。而してかれらその前を過ぐるもこれを忌避す
かれらの多くは他の神々をかれに配せないば主なる神を信ぜない
己れに降る主なる神の打勝ち難き罰に対して、またそのの知らない間に突如として来る終末の日に対して、かれら果して安心し得るか
言え『これわたし道である。わたし、およびわたしに従ふ者は、明らかなしるしの上に立ちてあなたがたを主なる神に招ぐ。主なる神を讃えよ、わたしは異教徒の一人ではない』と

あなた以前に都府の民の間より選びてわたしが遣はせる者は、一人としてわたしこれに啓示を与へざりしはなし。かれら地上を遍歴して、かれら以前の者の末路が如何なるものであるしかを見ざりしか。神を畏れる者には、まことに来世の住みかこそ最善なれ、あなたがた尚ほ暁らないか
而して諸使徒がすべての希望を失ひ、人にはうそ者と呼ばれし時、わたしが救いかれらに降り、わたしはわたしが望む者を救ひたり。而して罪を犯せる者には罰を容赦せざりき

まことにかれらの物語のうちには、洞察し得る者への教訓ある。それはでっちあげたの物語ではない、以前にあるしものを確証し、万事を解明するものにして、信じる民への導き、およびいつくしみである


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