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2024年4月24日(水) 通読(本日=詩63-65,二マカ6,アル7 明日=箴1,ユディ8,アル8)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔57年モルモン経〕ニーファイ第一書 第19章
第十九章
ニーファイがつくったその民の記録。いろいろの予言者をあげる。ゼノスとかれの予言。

ここに主が私に命じたもうたから、私は私の民の記録を刻むために金で版をつくり、つくったその版の上に私の父の伝記と私たちが荒野に旅をした時の記録と父の話した予言と、また私自身が話した多くの予言などを刻みこんだ。
私がこの版をつくった時には、主がこの版をつくれと命じたもうたとは知らなかった。それであるから、私の父の伝記とその先祖の系図とすべて私たちが荒野でした行動の大部分は、私が先に言った第一の版の上に刻んである。従って私がこの版をつくる前に起ったことは、まことに一そうくわしく第一の版に述べてある。
私がこの版を主の命令によってつくった時、私ニーファイは教会の仕事のことと予言との中で、はっきりしていて貴重な部分をこの版に刻むように、またこの版に刻んだことはこれからこの土地を所有する私の民を教える目的と、主の知りたもうそのほかの賢い目的とのために保存するようにとの命令をたまわった。
これを以て私ニーファイは、私の民の戦いと不和と滅亡の顛末を一そうくわしく述べる記事をほかの版に記録した。私はこれを記録してしまってから、私の民に私の死んだ後になすべきことを命じ、また主が追って命じたもうまでは、この版を子孫代々ゆずり伝えまたは予言者から予言者へゆずり伝えよと命じた。
私はまたあとからこの版をつくった次第を話すから、今は私がこれまで話したことに従って書き進める。それは最も神聖なことを保ち伝えてわが民に知らせたいと思うからである。
さりながら、私は神聖であると思うことでなければ、何ごともこの版に書き記さない。そこでもしも私が誤りをするならば、昔の人でも誤りをしたのであるけれども、他人の例を引いて申しわけをしようとは思わないで、ただ肉体をもつ者の習いである弱さのために申しわけをしたいと思うのである。
そもそも、ある人々が肉体にも霊にも大いに価値があると思うことを、ほかの人々がこれを何とも思わないで足の下に踏みつけることがある。まことにもったいなくもイスラエルの神をすら人々は足の下に踏みつけているのである。足の下に踏みつけているとは言葉をかえていえばイスラエルの神を何とも思わず、その戒めの声に聞き従わないと言うことである。
ところがごらん、天使の言葉によればイスラエルの神は私の父がエルサレムを立ち去ってから六百年たつと来りたもう。
しかるに世の人々は自分たちの悪事のためにイスラエルの神をつまらぬ者と判断して神を鞭つが神はこれを忍びたもう。人々は神を打つが神はこれを忍びたもう。まことに人々は神に唾を吐きかけるが、神は人間に対して慈悲と堪忍に富みたもうから、これまでも忍びたもうのである。
われらの先祖の神、すなわちわれらの先祖を奴隷の有様から救ってエジプトからつれ出し、荒野の中でこれを守りたもうた神、すなわちアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神は天使の言葉のようにあたりまえの人間として悪人たちの手にその身をゆだねたもうて、ゼノクの言葉のようにはりつけにかけられ、ニーアムの言葉のように十字架につけられ、ゼノスの言葉のように墓に葬られたもうのである。ゼノスは海の島々に住む者たち、ことにイスラエルの家の者たちに、神の死にたもう時のしるしとして現われる三日間の暗黒について語った。
予言者ゼノスは言った「その日、主なる神は必ずイスラエルの家のすべての者に臨みたまい、ある者にはかれらが正しいから御声を賜うて大きな喜びと救いとを与えたもうが、またほかの者には御力の起す雷鳴と電光そのほか暴風.火、煙、暗黒の霧、地震のために裂けた穴、移される山々によって現われたもう。
これらのことはみな必ず起るのであって、地の岩は必ず裂け崩れ、大地が鳴りひびくによって海の島々にある多くの王は神の「みたま」に感動して『宇宙万有の神これをなしたもう』と叫ぶ。
エルサレムにある人々と言えば、これはイスラエルの神を十字架につけ、自分たちの心をそむけてしるしも奇跡もまたイスラエルの神の能力と光栄をも顧みないから、世の人すべてに苦しめられる。
またその心を背けてイスラエルの聖者をないがしろにするために、肉体でさまよい歩いて亡び失せ、万国の民の口の端にかかり笑いぐさとなり憎まれる。
さりながら、かれらがイスラエルの聖者にもはや心を背けて逆らわない日になれば、その時には神はかれらの先祖と結びたもうた誓約を忘れたまわない。
まことにその時に神は海の島々を忘れたまわない。まことに主は、予言者ゼノスの言葉に応じてイスラエルの家に属する民をことごとく地の四方より集めようと仰せになる。
ここにおいて全世界の人々は主の救いがわかりあらゆる国民、あらゆる血族、あらゆる国語の民、およびあらゆる人々がことごとく祝福されるのである」と。
そもそも私ニーファイがこれらのことをわが民に書き伝えるのは、かれらに勧めてかれらの贖い主である主を忘れぬようにさせるためである。
それであるから、もしもこれらの記録がイスラエルの家のすべての者に伝わるならば、私はかれらにも告げるのである。
ごらん、エルサレムにいる人々のために私の精神は立ちさわいでいるから、全身の関節がことごとくゆるむほどにさえ私は疲れている。何となれば、もしも主が昔の予言者に示したもうた通り私を憐れんでエルサレムにいる人々のことを私にも示したまわなかったなら、私もまた同じように亡びてしまっていたからである。
しかも、主は確かにエルサレムの民にかかわるすべてのことを昔の予言者たちに示したまい、また私たちに関することも多くの予言者に示したもうた。それでこれらのことはあの真鍮版にのっているから、私たちは必ずこれを知らなくてはならない。
さて私ニーファイは私の兄弟たちにこのことを教え、また主がほかの地で昔の民の中でなしたもうたことを知らせるために真鍮版に刻んである多くのことを読み聞かせた。
私はまたモーセの書に記してある多くのことを読み聞かせたが、かれらの主なる贖い主を信ぜよと言うことを一そう切に勧めるために、予言者イザヤが記したことをかれらに読み聞かせた。そのわけは私たちの学問と利益になるように、すべての聖文を私たちのためと見立てたからである。
それであるから、私は兄弟たちに「この予言者の言葉を聞け。イスラエルの家の残った子孫であって、元木から折りとられた枝であるあなたたちよ聞け。イスラエルの家のすべての者に書かれた予言者の言葉を聞き、あなたたちが別れて来た兄弟たちと同じ様に望みを抱くためにその言葉を自分たちに言った言葉と考えよ。この予言者はそう言う風に記しているからである」と言って聞かせた。

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