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勝利のために。ソロモンの詩。 わたしの耳は苦しみの声と戦の音、みなごろしと破滅を知らせるらっぱの叫びを聞いた。
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大嵐のようでもあり、砂漠を横切る激しいつむじ風のようでもある、多くの人々のどよめきの声を聞いた。
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そして、わたしは心の中で言った。神はどこで彼らをさばくのだろうかと。
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わたしは聖なる町エルサレムで音を聞いた。
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その音を聞くとわたしの腰はくだけ、ひざはなえ、心臓はおののき、骨はあしの葉のようにふるえた。
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わたしはこう言った「彼らは正義にしたがい自分の道を守れ」と。
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わたしは天地創造以来の神のさばきを考え、永遠の昔から彼のさばきが正しいことを証明した。
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神は太陽の前で彼らの罪をあばき、全地は神の公正なさばきを知った。
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地下深くに彼らの律法違反が隠された。息子と母、父と娘が交わったのだ。
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男はそれぞれの隣人の妻と姦淫を犯した。彼らはこういうことで誓い、契約を取り交わしたのだ。
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彼らは神の聖域から略奪した。まるでそれを買い取る相続人が全然いないかのように。
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彼らは経血によるけがれのようなあらゆる種類のけがれを持ち込んだ。そしていけにえの肉を聖別されていない肉に戻した。
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彼らは、異教徒でさえ限度を越えて犯したりしないようなあらゆる罪を犯しまくった。
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このため神は彼らのために誤った心を混ぜあわせ、水で割らないぶどう酒を飲ませて酔わせようと杯を渡した。
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彼は力で撃つ者たちを地の果てから連れて来て、エルサレムとその地方に対する戦争に決着をつけた。
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地の統治者は喜んで彼と会って言った。「あなたの道こそ祝福あれ。さあ心安らかにお入りください」。
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彼が来る前に、彼らはでこぼこの道路をならしまでした。そしてエルサレムに至る道の門を開き、エルサレムの外壁を飾りまでした。
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まるで父が息子の家に入るように、彼は安らかに入城し、安全な足場を築いた。
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彼らが迷っているときに神が彼を導かれたので、彼はエルサレムのとりでと壁を修復した。
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彼は支配者と、賢い相談役を残らず殺し、汚水のようにエルサレムの住民の血を流した。
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彼らがけがれた関係によってもうけた息子、娘たちを、彼は捕らえて連れ去った。
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息子、娘たちもその父親と同様に、みずからのけがれにふさわしくふるまい、エルサレムと神のみ名にささげられたものをけがした。
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神は地のあらゆる国々のうちにさばきを示され、神の使徒たちは彼らの間にあって汚れなき子羊のようだ。
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主はほむべきかな、主はご自身の正義によって全地をさばかれる。
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神よ、ご覧ください。あなたはそのさばきがご自身の正義によるものだとわれわれに示してくださった。神よ、われわれはこの目であなたのさばきを見た。
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われわれは永遠に尊ばれるあなたのみ名を義と認めた。あなたはイスラエルを鍛えるためにさばかれる正義の神だからだ。
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神よ、われわれにあなたのいつくしみを向けてくださり、われわれをあわれんでください。
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あなたのいつくしみと善意によって、イスラエルの離散の民を呼び集めてください。あなたの誓いがわれわれの間にあるからです。
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われわれがかたくなに首を振らないときに、あなたはわれわれを罰する方であられる。
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われわれを身請けしてくれる人がいないとみて、異教徒たちがわれわれを飲み込まないように、神よ、われわれを軽んじないでください。
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あなたは最初からわれわれの神であられる。主よ、あなたにこそわれわれはより頼む。
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われわれは決してあなたから離れない。あなたのさばきがわれわれへの善意にあふれているからだ。
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われわれに、そして子どもたちに、永遠にあなたのみ心がありますように。救い主であられる主よ、われわれはもう世の終わりまでゆらぐことはない。
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主はそのさぱきにおいて使徒たちの口によってたたえられ、イスラエルは主によって永遠に祝福されますように。
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