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第六章 ゼラヘムラ市に始まった改革運動、ギデオン市に及ぶ アルマはゼラヘムラ市に立てられた教会の会員に話し終ってから、教会を司どってこれを守護するため、神権に定まっている式法に従い按手礼を施して祭司や長老たちを聖任した。
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また教会に入っていなかった人々の中でその罪を悔い改めた人たちは、すでに悔い改めをした証拠にバプテスマを受けて教会に入れられた。
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また教会員の中で自分の罪悪を悔い改めず神の御前にへりくだらない者、すなわち高慢の心がつのっている者はみな除かれてその名を義人の名の中から削りとられた。
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このようにしてゼラヘムラ市の教会の神権の規定を確立し始めた。
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私は、神の教えがだれにも惜しまずに与えられ、神の教えを集まって聞く特権が、だれからも奪われなかったことを皆にわからせたい。
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しかし神の子らは、まだ神を知らない者の身も霊ものためにたびたび集合し、一しょに断食して一心に祈るように命ぜられた。
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アルマはこのように規定を定め終ってから、ゼラヘムラ市の教会に別れサイドン川の東にあるギデオンの谷へ赴いたが、ニーホルに剣で殺された人の名をとってギデオンと名づけたこの谷の中にギデオンと言う市があった。
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アルマはこの市に行って自分の先祖が告げたことが真実であることを示す啓示と、自分の中にある予言の「みたま」と、その民を贖うために降臨したもうはずである神の御子イエス・キリストにかかわる証しと、自分が聖任された神権とによってギデオンの谷に立てられた教会に神の道を宣べ伝えた。ここに記すところは以上の通りである。アーメン。
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