真理子の聖書日記 真理子の聖書日記

このサイトを作りながら、聖書を読みながら真理子が考えたことです。
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[631]サム下20-24章
投稿者=真理子
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掲示日=2011/05/03(火) 10:40:41
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http://www.babelbible.net/bible/bible.cgi?bible0=col&bible1=skd&book=2sa&chapter=20
 今回でサムエル記はおしまいです。
 一番のポイントは、最終24章のダビデの人口調査です。
 神様がダビデに人口調査を命令します。部下のヨアブが反対しますがダビデは調査を強行します。このことでダビデは罪の意識を感じ、神様に祈ります。神様はガドという預言者に「次の3つのうちから好きな罰を選べ。(1)七年間の飢饉、(2)三ヶ月の敵の攻撃、(3)三日間の疫病」と言わせます。ダビデは(3)を選び、疫病の発生で七万人(!)の死者が出ます。
 今回の東日本大震災での目下の死者・行方不明者が二万六千人でしたっけ。ざっと3倍ですね。
 それにしてもなんとも理不尽ですね。人口調査を命令したのは神様のはず。なのにどうして神様は罰を与えるんでしょう。そもそも、人口調査の何がいけないんでしょうか。
 ズバリ、無関係なんです。
 ダビデが人口調査をした。疫病で七万人死んだ。これだけです。
 この二つの間には本来何の因果関係もないのです。
 ヨシュア記以降次の列王記までの歴史書は、申命記的歴史書と呼ばれます。後の紀元前七世紀、ユダ王国のヨシヤ王のときに、それまでにないしっかりした一神教的な思想ができあがり、これが後にユダヤ教に発展します。そういう厳格な一神教の思想によって、過去の歴史を全部解釈しなおして編纂したのが、いま読んでいるサムエル記を含む歴史書なんです。
 一神教ですから、この世のすべての出来事は神様の意志が反映されていると考えます。悪いことがおきれば神様の罰だの人間の罪のせいだのと解釈するわけです。
 ちょうど、戦後の民主主義で過去の日本の歴史をすべて解釈するようなもので、源平の合戦で平家が滅びたのは平家が反民主主義だったからだ、みたいな強引な解釈をしちゃうわけですね。
 だからヘンな話になるんです。
 こういうことを考えず、人口調査は神様の領域に人間が介入することだからダメ、みたいに、ごにょごにょと理屈をつける註解書なんか信用しないようにしましょう。

[630]出エジプト記29-32章、2マカ10章
投稿者=真理子
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掲示日=2011/05/02(月) 11:35:09
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●出エジプト記29-32章
http://www.babelbible.net/bible/bible.cgi?bible0=col&book=exo&chapter=29&mode=0
 30章まで祭儀のしきたりがこまごまと指示されています。
 律法嫌いの人はこういうところはすべて飛ばし読みをしてしまえばいいのですが、実は聖書ヲタになればなるほどこういうところが面白くなってくるのです。たとえばこれを読みながら、自分で祭壇の設計図を描いてみるとか。そういうものの模範解答は各種註解書にありますので、文字だけで想像して描いた自分の設計図と模範解答がどう違うかを比べてみると面白いです。
 また、自分が祭司になったつもりでお祭りのレシピを作ってみるのです。こうこうこういう罪のときはこういうささげものをして、そのとき用意するいけにえはこれで、焼きかたはこうこうと。ここらへんは次のレビ記を読むともっと詳しいのです。
 それでなくても、口語訳や文語訳では昔の漢文訳に由来する、「燔祭」「素祭」「灌祭」などというヘンな用語を使っていたので、それぞれが具体的にどういうことをするのかは、一度しっかりおさえておく必要がありました。今の新共同訳では「焼き尽くすささげ物」「穀物のささげ物」「ぶどう酒のささげ物」などとなったのでまだわかりやすくなりました。
 31章は安息日の話。十戒のうち、外国人には一番どーでもよさそうな話なのに、ユダヤ人が一番死に物狂いで守ろうとする掟です。平行して読んでるマカバイ記なんかじゃ、安息日に戦いをしなかったためにみなごろしにされちゃった話とか、いっぱい出てきますものね。ちなみに、十戒のうち一番守られてない掟は「殺すなかれ」でしょう(笑)。一番大事そうな掟なのにね。なんかヘンな話だわ。
 さて、出エジプト記後半の最大のヤマ場が32章。モーセがなかなか帰って来ないので民はイライラして、ついに金の子牛の偶像を作ってしまいます。
 これって一見、民が悪いような気がしますけど、でも改めて読んでみると、神様もなんだかひどいですよね。
 神様は怒り狂って「全員みなごろしだ」といいますが、モーセが必死に説得したので、3000人(!)だけ殺して怒りが収まります。これもひどい話ですが、このとき3000人を殺した実行犯がレビ族で、この功績で祭司職になったっていうんですから、なんだかねぇ。
 で、レビ族って別名「アロンの子」というくらいで(今後「アロンの子」と出てきたらレビ族=祭司職のことだと思ってください)、アロンを筆頭とするわけですが、考えてみればアロンって、子牛を鋳造した実行犯ですよね。一番悪いやつが罰せられず、しかも祭司職になっちゃうんですよ。
 これはまるで、事実を隠し続けデマを流し続け被曝者をどんどん作り出している政府と電力会社が無罪で、そのことを糾弾するジャーナリストを迫害し、ネットに書かれたデマ(=真実)を削除できる治安維持法なみの悪法を作ってしまう、今のどこかの国の状況みたいですね。
 寝てないという伝説のあった枝野さんも実はよくお休みだったみたいで、まったく、悪いやつほどよく眠るのよ。

●2マカ10章
http://www.babelbible.net/bible/bible.cgi?bible0=col&book=2ma&chapter=10&mode=0
 出エジプト記の話が長くなっちゃったんで次回まとめて書きますね。