真理子の聖書日記 真理子の聖書日記

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[501]北方領土
投稿者=真理子
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掲示日=2011/02/17(木) 13:58:21
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 エステルの話、在日の話をする前に、忘れないうちに書いておくわ。
 先週2/7が北方領土の日だったんだそうで、2/10の「5時に夢中!」では中瀬ゆかりさんや岩井志麻子さんがコメントしてましたが、「不法な占拠をしているのはロシアなんだからまず返せ」(中瀬)とか「ロシアはあんなに大きな国なのにこんなちっぽけな島にこだわって」(岩井)とか、あきれたコメントでしたね。この二人は頭のいい女だと思っていたのにこんなにバカだとは思いませんでした。
 いや、何がいけないかって、この二人に人間の顔が見えてないのがものすごく腹がたつわけです。週刊新潮なんていう人間が見えないくだらない雑誌を編集してると人間が見えなくなっちゃうのね。それとも週刊新潮はお立場上「北方領土を返せ」と言わなきゃいけないのかしら。
 ベトナム人男性に恋した経験があり今は韓国人と結婚している岩井さんは少しは外国人の顔が見えてるのかと思ったらそうでもないのね。
 普通の日本人で北方領土が戻ってくるなんて思っている人はまずいないと思うし、戻ってきてうれしいと思う人もいないと思いますけど、もしここを読んでいるあなたが「北方領土を返せ」なんて思っているといけないので、念のために書いておくわ。

 北方領土が竹島や尖閣と違うのは、そこに多くの人が住んでいるということ。そして沖縄と違うのは、そこに住んでいる人が日本人ではなく、いま実効支配をしている国の民だということです。
 私が中瀬さんや岩井さんに怒っているのは、いま北方領土に住んでいる人の顔が見えてないことに対してです。
 「北方領土を返せ」? ああそうですか。じゃ、今住んでいる人はどうするんですか。中瀬さん、あなたはどういう顔をして、いま生活をしている人に出て行けと言うんですか?
 「そもそもロシアの占拠が不法だった」ですって? そんな、主権国家どうしの戦争に合法も不法もないじゃありませんか。最終的には強いものが勝つんです。今の世界の国境なんてそうやって決まったんです。そんなこともわからないんですか。
 百歩譲ってロシアの占拠が不法だったとしましょう。不法に占拠して、日本人を不法に追い出した。じゃ、こんどは日本人が不法にロシア人を追い出す番だっていうんですか?
 え、ロシア人は出て行けとまでは言ってないですって? バカ言っちゃいけませんわ。日本に戻ったら、66年前に追い出された日本人がおしかけて、「お前が住んでいるこの土地と家は、むかしうちのおじいちゃんが住んでいた家だ。さっさと出て行け」なんていう話があちこち発生するに決まってるじゃないですか。
 ちょうどイスラエルがやったようなことよね。
 「こんなちっぽけな島にこだわって」ですって? クナシリやエトロフに生まれ育ったロシア人にとっては、そのちっぽけな島こそかけがえのない故郷なんですよ。だだっ広いロシアのどこにも帰るところなんかないんです。
 いま住んでいるロシア人の生活を保障するプランを示すことなく、ただ返せ返せとしか言えないあたりに、日本人の他民族に対する鈍感さを感じます。
 もし北方領土が戻るチャンスがあったとすれば、1990年あたりだったかしら。ソ連崩壊直前、日本はまだバブル景気。そういうときに「日本になったらこんなにいいくらしができますよ。いま住んでるロシア人の生活は保障しますよ」というプランを示せば、まだなんとかなったかもしれない。
 でももう無理ね。日本は景気悪いし、日本に来てるロシア人見てるとお金持ち多いですからね。ロシアのほうがまだ幸せに暮らせるんじゃないかしら。もう日本は三等国よ。就職もなく給料も安い貧しい日本になんかにならないほうがいいわ。
 そして日本はまだ、単一民族国家幻想を抱いてる。さまざまな異民族を統治する技術なんかない。多民族国家ロシアのほうがずっと経験が豊富よ。
 北方領土を返せっていう前にさ、はたして日本がみんなにあこがれてもらえるような国なのかっていうことを振り返るがいいわ。私はこんな貧しい(経済的に貧しいのもさることながら、精神的に、そして国際感覚が貧しい)日本になんのほこりも持てないもの。日本になったら不幸よ。ロシアのままでいなさい。メドベージェフさんがんばってね。絶対に日本に北方領土を返しちゃダメよ。北方領土に住むロシアの人たちの幸せを守ってね。

[500]ヨブ記19-20章、エス・ギ4章
投稿者=真理子
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掲示日=2011/02/17(木) 12:19:14
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●ヨブ記19-20章
http://www.babelbible.net/bible/bible.cgi?bible0=libj&book=job&chapter=19&mode=0
http://www.babelbible.net/bible/bible.cgi?bible0=libj&book=job&chapter=20&mode=0
 区切りが悪いですけど、ビルダデへの反論(19章)と、ゾバル(ツォファル)の第二ラウンドの演説。
 例によって、口語訳も新共同訳も新改訳も訳文が面白くないので、リビングバイブルのリンクを書きました。こうやってURLで直接リンクすると、修道会以外の方も見られます。
 要約しちゃうと、私は何も悪くないのに神様からいじめられたというヨブに、罪びとの末路は破滅だと説く友人、という相変わらずの内容です。
 でもヨブは、根底のところで神を信頼しているので、反論は神様への恨みでおわるのではなく、最後は神をたたえて終わります。今までもそういうところがありましたが、今日のところではヨブ19:25-27。「私は知っている。私をあがなう方は生きておられる」というのは、ヨブ記の中でも一番有名なことばです。生きているうちは苦しめられても、死後のさばきでは救われると確信しているのです。

●エス・ギ4章
http://www.babelbible.net/bible/bible.cgi?bible0=col&book=esg&chapter=4&mode=0
 ヘブライ語版エステル記の2章とまるっきり同じ。
 アハシュエロス(ギリシア語版ではアルタクセルクセス。ヘブライ語版ではクセルクセス)王の宴会を王妃ワシテ(ワシュティ)がすっぽかした事件のあと、新たに王妃になったのは、エステルという美しいユダヤ人。いとこのモルデカイとともにペルシアの首都スサに住んでいました。
 宦官たちの王の暗殺計画をモルデカイが通報した話は以前出て来ましたね。当ばべるばいぶるの章番号では2章、新共同訳の章番号ではA章です。ギリシア語版エステル記は、ヘブライ語版エステル記だけでは外国人にわかりにくいと思われる部分を付加しているのですが、ここは余計な付加という感じです。ただ、2章(A章)のほうでは、この暗殺計画はモルデカイとぜんぜん関係なく、たまたまモルデカイが耳にしたということでしたが、こちら4章(2章)では、モルデカイの重用がきっかけとなった恨みでこの暗殺計画が生まれたということになってます。
 ところで、エステルとモルデカイがどうしてスサにいたのかというと、前王朝の新バビロニアによるバビロン捕囚でつれてこられ、解放されても戻らずに住み続けたんですね。エステルという名はペルシア語名で、ホントの名前はハダッサ(7節)。そしてユダヤ人であることを隠して生きてきました。このあたり、まるで在日朝鮮人ですね。
 60年も異国にいると、そこに生活の根がおりちゃって、いまさら帰るに帰れない。ユダヤ人だとわかると迫害される可能性もあるし、たとえそれがなくても、異国にいれば自然と異国の習慣で生きるようになり、異国の名前を名乗っちゃうっていうのは、きわめて自然ですからね。だんながよく言ってますけど、渡辺さんとか木村さんとか日本人の名前でタクシーのオーダーが入ったので迎えに行ったら、カタコトの日本語でしゃべる外国人だったなんてことはよくあるそうです。それは別にウソをついてるわけじゃなく、そういう名前で生活してるんでしょうね。電話で外国名を名乗ってもうまく聞き取ってくれないので、日本名を名乗るほうがラクなんです。
 日本名を名乗って生活している在日に「本名を名乗るべきだ」と強要する人っています。しかもそれ在日の地位向上のためだと信じて強要するんですから始末におえませんが、そんなの、本名を名乗ろうが通名を名乗ろうが、その人が便利だと思うほうの名を名乗らせてあげりゃいいと思うんですけどね。
 「エステルってペルシア語名だったの? ユダヤの名前を名乗らないなんて、熱心なユダヤ教徒じゃないのでは?」なんて思った人、あなたもあやういですよ。正義を人に強要するのはやめましょう。
 長くなるのでこの話はあらためてまとめましょうか。