[真理子日曜学校 - 聖書入門(フレーム表示) ]
【旧約各書解説コース】
ルツ記
- タイトル
- 日本語
- 口語訳(*) ルツ記
- 新共同訳(*) ルツ記
- 新改訳 ルツ記
- 文語訳 ルツ記
- ヘブライ語
- ギリシア語
- ラテン語
- 英語
- ドイツ語
- ルター1545年 Das Buch Ruth
- ルター1912年 Buch Rut
- 韓国語
- 中国語
(*)は「真理子のおまけ」を含む。
- 文字数など
全 4章 85節
日本語……口語訳(*) 19329文字 新共同訳(*) 17964文字 新改訳 18988文字 文語訳 14626文字
ヘブライ語……BHS 1143語 現ヘブ 1294語
ギリシア語……ネストレ・アーラント+七十人訳 2072語
ラテン語……ヴルガタ 1784語
英語……KJV 2574語 WEB 2451語
ドイツ語……ルター1545年 2646語
韓国語……改訳ハングル 1565語
中国語……和合本繁体字 10076文字
(*)は「真理子のおまけ」を含む。語数はスペースの数だけで数えているので、ヘブライ語および韓国語では「語数」とはいえない。
- 朗読時間
日本語……新共同訳 0時間12分56秒
- 位置づけ
キリスト教の旧約聖書では描かれている年代に従って士師記の後、サムエル記の前に入れてありますが、ユダヤ教の聖書ではメギロートという5つの巻物の最初に入っています。メギロートは特定の祭のときに朗読される書物で、ルツ記は初穂の奉献を祝う七週祭に朗読されます。それはルツ:1:31に大麦の刈り入れの話があるからなのでしょう。
- 作者・成立年代
ともに不明。ルツ:4:7からすると、こういう習慣がすたれてしまっていちいち説明しなきゃいけないような時代であり、外国人との結婚もOKとか、ユダヤ教に改宗した異邦人をどう処遇するかというモデルを提示する話であることから、バビロン捕囚後であろうというのが一般的見解です。
- あらすじ
ルツ:1(未亡人になったナオミとルツ) ユダ人ナオミと、モアブ人の嫁ルツはどちらも未亡人となり、ナオミはユダのベツレヘムに帰るにあたり、嫁たちを里帰りさせましたが、ルツだけはナオミとともにベツレヘムに行きます。
ルツ:2(ボアズの厚意) 落穂ひろいをするルツは、ナオミの親戚ボアズから厚意をうけました。
ルツ:3(婚約) ナオミの指示でルツはボアズの寝ている麦打ち場に忍んでいきました。
ルツ:4(結婚)ボアズはルツをひきとって結婚し、生まれた子は後のダビデ王の祖父にあたります。
- 真理子のコメント
ルツ:3:7 ここから14節までの「足」だの「衣の裾」だのはすべて性交の隠語です。ですからルツはいわば逆夜這いをしてボアズとセックスをしたわけです。
ルツ:4:7 もともとは、死んだ兄弟の妻をめとる義務を放棄した男に対して、未亡人となった妻が「責任を果たさないとんでもない奴」という侮蔑の意味でくつを脱がせつばをはくのですが、ここでは権利証のような意味で用いられているようです。いずれにせよ、第一権利者を出し抜いてボアズがナオミの畑およびルツを得るようにするための芝居がかった儀式です。