[真理子日曜学校 - 聖書の言語入門(フレーム表示) ]
【韓国語文語コース】

名詞につく助詞


  1. 名詞につく助詞
     名詞につく助詞には、名詞の文法的関係を示す格助詞と、それ以外のいろいろな意味を付加する副助詞(補助詞)とがありますが、そういう文法的区別は気にする必要はありません。文語との違いはほとんどないので、意味と簡単な用法だけを列挙します。
     名詞につく助詞は、名詞末尾が母音で終わるか子音で終わるかで形が変わるものが多く、ここでは○/×のように書き、説明も割愛します。○/×とあったら、「母音で終わる(パッチムのない)語には○、子音で終わる(パッチムのある)語には×」だと思ってください。
     それ以外に、どちらでもよい場合や、モノか人かで変わるといったものもありますが、それは○,×のように書き、その使い分けは説明文の中で説明します。


  2. 가/이
     ~が。主格を表します。なお、~가/이 아니다(~でない)、~가/이 되다(~になる)のように、日本語の感覚からすると不思議な使い方もあります。
     (例)처녀 잉태하여 아들을 낳을 것이요 乙女身ごもって男の子を生むだろう。(Mat:1:23)
     그들의 날은 일백 이십년 되리라 하시니라 彼らの日(人間の寿命)は120年なれ、と(主は)おっしゃったのだ。(Gen:6:3)


  3. 께서
     ~が。가/이の尊敬語です。聖書では神さまやイエスに用いますが王には用いていません。「~でない」のときは用いません。
     (例)여호와께서 웃사를 충돌하시므로 다윗 분하여 エホバウザを打ちなさったのでダビデ怒り、(2sa:6:8)


  4. 는/은
     ~は。主格を表します。가/이との違いはおおむね日本語の「が」「は」の使い分けと同様です。
     (例)


  5. 께서는
     ~は。는/은の尊敬語です。
     (例)아버지께서는 이렇게 자기에게 예배하는 자들을 찾으시느니라 、このように自分に礼拝する人を探しているんだよ。(joh:4:23)


  6. 를/을
     ~を。目的格を表します。ただし차를 타다(汽車に乗る)のようにたまに「を」と訳せないことがあります。
     (例)



  7.  ~の。属格を表します。韓国語の의は日本語の「の」に比べて節約される傾向があります。
     (例)


  8. 에서,서
     ~で、から。場所を表します。에서か서かはどちらでもよいというところで、一般には에서のほうが多いですが、여기서(ここで)は普通서なので、場数を経て覚えてください。「で」なのか「から」なのかは文脈で訳し分けます。
     (例)


  9. 에게서
     ~から。同じく場所を表します。人や動物の에게서となります。意味的には「~で」はありえず「~から」でしょう。
     (例)그사람에게서 나오라 その人から出て行け(Mar:1:25)


  10. 에,에게
     ~に。モノのときには에、人や動物のときは에게です。
     (例)



  11.  ~に。에게の尊敬語です。
     (例)


  12. 로/으로,에게로
     ~へ。方向を表します。人や動物のときは에게로、モノのときは로/으로です。에,에게との違いはおおむね日本語の「に」「へ」の使いわけと同じですがたまに違うことがありますので、あまりとらわれずに訳すほうがいいでしょう。
     (例)


  13. 께로
     ~へ。에게로の尊敬語です。
     (例)


  14. 한테
     ~に。에게と同じで에게よりくだけた表現です。なお、에게서も한테서、에게로も한테로と言い換えることが可能です。
     改訳ハングルには用例ナシ


  15. 더러
     ~に。やはり에게のくだけた表現です。こちらは더러서や더러로と言い換えることはできません。
     (例)


  16. 로/으로
     ~で、~を用いて、~によって、~の中で。手段、原因を表します。
     (例)


  17. 로써/으로써
     ~で、~を用いて、~によって。로/으로の強調形です。
     (例)


  18. 치고
     ~の中で。
     (例)


  19. 와/과,하고
     ~と。「~と同じ」「~と一緒に」などの「~と」です。普通、母音で終わる語には子音で始まる助詞が、子音で終わる語には母音で始まる助詞がつくのですが、와/과はまるっきり逆なので注意。하고は母音・子音どちらで終わる語にも使えます。
     (例)


  20. 처럼
     ~のように、~みたいに。
     (例)


  21. 만큼
     ~くらい。
     (例)


  22. 보다
     ~よりも。
     (例)


  23. 라(고)/이라(고)
     ~と。引用を表します。
     (例)



  24.  ~も。
     (例)



  25.  ~だけ。
     (例)


  26. 마다
     ~ごとに。
     (例)


  27. 부터
     ~から、~より。時間の起点を表します。場所には用いられません。
     (例)


  28. 까지
     ~まで。終点を表します。時間にも場所にも用いられます。
     (例)


  29. 야(말로)/이야(말로)
     ~こそ。強調を表します。
     (例)


  30. ㄴ들/인들
     ~だって・でも。
     (例)


  31. 라도/이라도
     ~でも。
     (例)


  32. 나/이나
     ~でも。~くらい
     (例)


  33. 든지/이든지
     ~でも。
     (例)


  34. 조차
     ~までも、さえも。
     (例)


  35. 마자
     ~まですっかり。
     (例)


  36. 나마/이나마
     ~でも。
     (例)


  37. 커녕
     ~どころか。
     (例)


  38. 밖에
     ~しか・~以外に。
     (例)


  39. 가운데
     ~の中に。
     (例)


  40. 안으로
     ~以内に。
     (例)


  41. 시껀
     ~までも。
     (例)