[真理子日曜学校 - 聖書の言語入門(フレーム表示) ]
【古典ギリシア語コース】

筆順例


  1. 筆順は気にしないのが正解
     ギリシア文字の筆順は本当に人それぞれで、ギリシア国内でも統一がとれていないようです。私たち日本人が筆順を気にしすぎるのだと思います。しかし小学校での偏執狂的筆順教育の後遺症が抜けない人が多く、いくら真理子が「どう書いてもかまわない」と言っても、「でもやっぱり正しい書き方があるんでしょう? 人前で間違えて書いたら恥ずかしい」などと質問してくる愚か者が後を絶たないので、防虫対策、ストーカー対策で不本意ながらこのようなページを作っておきました。ここにあげたものはほんの一例であり、他の筆順を排除するものではありません。


  2. 筆順例
     
    大文字は1を2画に分解してどちらも上から下に書く人もいます。小文字はこれのまるきり逆方向で書く人もけっこういます。
    小文字は2種類の書体があり、とくにフランスでは語頭にβ、その他にϐを使う習慣があるようですが、本来は使い分けるものではありません。
    小文字は下で小さくループさせるのが普通です。
    小文字はこれのまるきり逆方向で書く人もけっこういます。大文字も、てっぺんから反時計回りとか、いろんな流儀があるようです。
    小文字はcに横棒という書体もあり、その場合はcを書いてから横棒を左から右に書けばいいと思います。大文字は2と3を逆にしてもいいでしょう。
    小文字はƷのような書体も多いです。
    大文字は2と3を逆順に書いてもいいでしょう。
    小文字は手書きではϑのほうが多いかもしれません。
     
    小文字は1→2→3を一筆で書く人も多いです。その場合は2を逆方向に書くことになります。
    日本人には小文字は「入」の順序で書くほうがラクだと思うので左のようにしましたが、大文字同様の順序で書く人も多いです。
     
    小文字はυと区別できるよう、下を尖らせたり、最初と最後にツメをつけたり、垂直下→ナナメ右上のように傾けて書いたりする人が多いです。
    大文字・小文字とも活字では左側のようになっていますが、実際には右側のような書体も多いです。
     
     
    小文字はまるきり逆方向も多いです。
    小文字は語頭語中形、語末形とも、まるきり逆方向に書くこともあります。
     
    大文字はUを書いてから下に縦棒をつけるのでもかまいません。
    小文字はこのように書くことが多いですが、ρと似てしまうのであれば、大文字のようにマルを書いて棒で貫くほうがいいかもしれません。
     
     
     


  3. その他
     アクセント記号はさすがに質問は出ないでしょうね。鋭アクセント「/」は右上→左下に真理子は書いていますが、中国語などの声調言語をやった人は、この記号が「尻上り」の意味になることが多いので、左下→右上に書く人もいるみたいですね。ま、いいんじゃないですか?