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2024年4月27日(土) 通読(本日=ルカ7-8,1イミ22,クル-44回 明日=ガラ1-3,3イミ22,アル9)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔57年モルモン経〕イテル書 第2章
第2章
ニムロデの谷に於て。デゼレト(蜜蜂)。主、再びジェレドの兄弟と語りたもう。約束の地に関する神の命令。モリアンキュメルの地。数隻の舟を造る。

ジェレドとジェレドの兄弟とこの二人の家族と友だちと友だちの家族とは、それまでに集めたあらゆる家畜の牡も牝も携え、一同つれ立って北の方にある谷間へ行った。(その谷の名は名高い狩人の名をとってニムロデと言う)。
かれらはわなをかけて空の鳥をとり、水の魚を運んで行く器を備え、
数群のデゼレトも、さまざまの動物も、もろもろの草木の種子も携えて行った。デゼレトとは蜜蜂と言うことである。
ニムロデの谷に着くと、主は天から降ってジェレドの兄弟と話したもうた。この時、主は雲の中にましましたからジェレドの兄弟はその御姿を見なかった。
主は、荒野の中でまだこれまでに人の住んだことのない所へ行けと一行に命じたまい、かれらに先立って雲の中に立ちながらかれらと語り、かれらの旅路を指し示したもうた。
そこでかれらは荒野の中を旅し、数隻の舟を造って水のある所を多くわたり、常に主の御手に導かれて行った。
主は海のかなたにある野の中にかれらがとどまることを許したまわず、かれらが約束の地まで渡ってくることを欲したもうた。約束の地とはほかのどのような土地よりも勝れてよい土地であって、神が義しい民に与えようとして備えておきたもうた所である。
それであるから、この約束の地が備えられた後いつであってもこの土地を所有する者たちは、ただ一つの真の神に事えなければ主の烈しい怒りがかれらに下ってかれらは亡ぼし去られると言うことを、主は断乎としてジェレドの兄弟に誓いたもうた。
これで約束の地について神が定めたもうたことが明らかに知れる。すなわち、この地は約束の地であるから、およそこの地を所有する民は神に事えなくてはならぬ。もし事えなければ、神の烈しい怒りを受ける時になって亡ぼし去られる。神の烈しい怒りを受けて亡びる時はすなわち民の罪悪が極点に達する時である。
この地はすべてのほかの地よりも勝っている地であるから、この地を所有する者が神に事えない時に亡びてしまうことは神がとこしえに定めたもうたところである。それであるから、この地に住む民はその罪悪が頂点に達しなければこのように亡びてしまうことはない。
さて異邦人よ、私は神が定めたもうたことをあなたたちが知るように、またあなたたちに悔改めをさせ、あなたたちが罪の極るまで罪悪をつづけないように、またあなたたちに今までこの土地に住む民が自分の上に神の烈しい怒りを招いたようなことをさせないためにこの歴史をあなたたちに伝える。
ごらん、この土地はすぐれた土地であるからこの土地を所有する民はこの地の神に事えさえすれば、奴隷とならず自由を奪われず天下のどのような国からもすべて支配を受けることがない。この地の神とは私たちがすでに記した言葉によって明らかに示されるイエス・キリストである。
さて私モロナイは私の作る歴史の本筋を書きつづけよう。主はジェレドとジェレドに伴う者たちを大陸と大陸の間にある大海の岸まで導きたもうた。かれらは海の岸へきた時、天幕を張ってそこをモリアンキュメルと名づけた。そして四年の間天幕を張って海岸に住んだ。
第四年の終りに主はまたジェレドの兄弟のところに降って、雲の中に立ちながらかれと親しく話したもうた。主は三時間ジェレドの兄弟と話して、かれが主に祈ることを怠ったのを懲しめたもうた。
それでジェレドの兄弟がその罪を悔い改めて、一しょにきた者たちのために主に祈った時、主はこれに答えて仰せになった「われは汝と、汝と共に来りし者たちの罪を赦す。されどこの後汝は再び罪を犯すべからず。わが「みたま」は必ずしも常に人をはげますものにあらざることを忘るな。故に、汝らの罪悪がその極に達するまでひきつづき罪を犯さば主の前より断ち切らる。われが汝らの受け嗣ぎの地として汝らに与えんとする地にかかわるわが意志は前に告げし如し。そはその地がいかなるほかの地よりも勝るる故なり」と。
また主は「いざ、汝らさきに造りし舟にならいてほかの舟を造れ」と仰せになったから、ジェレドの兄弟とかれと一しょにきた者たちは、さきに造った舟にならい、また主の指図に従って数隻の舟を造った。その舟は小さくて水の上に軽く浮び、ちょうど水鳥の体が軽くて水の上に浮ぶようであった。
そして舟にはすき間がなくて水のもらないことは皿のようであり、その屋根と底と腹とは密着して水のもらないことは皿のようであった。舟のへさきとともとはとがっていて舟の長さは一本の木と同じほどの長さで、入口はこれを閉じるとすき間がなく密着して、水のもらないことは皿のようであった。
そこでジェレドの兄弟は主に祈りを捧げて「主よ、主がわれに命じたもうたることをわれはみな為しとげたり。われは主の指図通りに舟を造れり。
されど主よ、舟の中には光なし。われは何れの方へ舟を向くべきか。また舟の中へ新しく入り来る空気なければ、われらは息絶えて死ぬるべし」と言った。
すると主は答えてジェレドの兄弟に仰せになった「汝は舟の上にも舟の下にも穴を作り、空気悪しくて苦しむ時には穴を開けて空気を通せ。また水この穴より舟の中に入る時には溺れざるように穴を閉じよ」と。
そこでジェレドの兄弟は主の命令通りに穴を作り、
また祈りを捧げて言った「主よ、われはすでに主がなせと言いたまいし通りにして、共に来りし者たちのために舟を造りたるが、いまだその中に光なし。主よ、汝はわれらにこの大海を暗やみの中にて渡らせたもうべきか」と。
するとこの時主はジェレドの兄弟に「汝らはその舟の中に光のあらんため、われに何をせられんことを願うか。見よ、窓はばらばらにこわるるによりつくることを得ず。火の光にては航海するを得ざるにより汝ら火を用うべからず。
山の如き大波汝らの上をうちこえ、汝らはあたかも海の中の鯨の如くならん。されど、われはもろもろの風をわが口より吹き出し、もろもろの雨を降らし、もろもろの水を送る故に、われは汝らを海の深みより上げて波の上に浮すべし。
風と雨と波とを避くるために、われは汝らによく準備をなさしめん。もしも海の波と吹き来る風とよせ来る水の山とを避くるため汝らに準備をなさしめずば、汝らはこの大海をわたることかなわず。故に、汝らが海の深みに沈める時に光あるため、汝らはわれに何を備えられんことを願うや」と仰せになった。

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