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2024年4月27日(土) 通読(本日=ルカ7-8,1イミ22,クル-44回 明日=ガラ1-3,3イミ22,アル9)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔57年モルモン経〕アルマ書 第18章
第18章
ラモーナイ王、アンモンが大霊であると間違える。ラモーナイ王、真の神について教わる。主の「みたま」に打たれる。

このときテモーナイ王はその僕らを自分の面前によび出し、この出来事についてかれが見た次第を証言させた。
そこで僕らはみなその見たことを証言したので、王はアンモンが忠実に羊の群を守ったことと、アンモンを殺そうとした者たちと戦うに当って現わした大力とを知って非常に驚いて言うのに「これはまことに人間の及ぶところではない。見よ、アンモンはこの民の行う人殺しの罪のために重い罰を下すあの大霊ではないか」と。
僕たちは王に答えてアンモンが大霊であるかまたは人であるかは知っていない。私たちはただかれが王の敵に殺されるような人ではなくて、私たちと一しょに居るならばその技倆と大力とのために敵も王の羊を追い散らすことができないから、王のために忠実な友人であると言うことを確に知っているだけである。王よ、私たちは誰でもこの人を決して殺せないことを知っているから、普通の人間にこのような大力があるとは信じないと言った。
する王はこれを聞いて僕らに「われは今やこの人が大霊であることを知っている。またこの人は、われがお前らの兄弟を前に殺したようにまた今お前らを殺さぬように、このたび降ってお前らの命を助けようとする者である。この人はすなわちわれらの先祖が教えた大霊である」と言った。
世の中に大霊というものがあると言うことは、ラモーナイがその父から言い伝えられたことであって、レーマン人は大霊を信じているがこれまで自分らのしたことは何ごとによらずみな正しいと思っていた。しかし、ラモーナイは今や僕らを殺したことが間違っていたかも知れないと非常に恐れて心配をするようになった。
実際、ラモーナイ王は今までにその僕を多く殺した。それは僕たちが水飲み場で同国人に羊の群を散らされたからである。
レーマン人の中にはセブスの水ぎわに立って他人の羊のむれを散らし、散った羊をたくさん自分の地へ追って行く癖があった。これはすなわちかれらのするりゃく奪の一種であった。
そこでラモーナイ王は僕らに聞いて「このような大力のある者は今どこに居るか」と言った。
僕たちは答えて、今王の馬にまぐさを与えていると言った。王は僕たちが羊の群に水を飲ませる前に、馬と車とを用意し自分に従ってニーファイの地へ行けと命じておいた。それはラモーナイの父がニーファイの地で大きなふるまいをすると前から定めてあったからである。ラモーナイの父は全国の王であった。
ラモーナイ王はアンモンが馬と車の用意をしていると言うことを聞いて、いよいよその忠義に驚いて「まことにわが僕たちの中にいまだかつてこの男のように忠実な者はなかった。この男はよくわが命令を記憶してことごとくこれを行う。
われはこの人が必ず大霊であることを知っている。よってかれをわが前に召したいと思ってはいるが、思い切ってそれができない」と言った。
しかし、アンモンは王とその僕たちのために馬と車の仕度を終って王の所に入ってきたが、王の顔色がかわっているのを見て王の前を立ち去ろうとした。
その時王の一人の僕が、ラバナよ、王は汝にここに居てもらいていと思っておられると言った。ラバナとは勢力のある王、または大王と言う意味であって、レーマン人はそのもろもろの王がみな勢力があると思ったのでアンモンをもラバナと呼んだのである。
そこでアンモンは王の方をふり向いて、王よ私に何をせよと仰せになるかと聞いたが、王は何と言ってよいか解らなかったので、レーマン人の時刻で一時間経っても何にも答えなかった。
アンモンはまた王に向って、王よ、私に何をせよと仰せになるかと聞いたがこのたびも答がなかった。
このときアンモンは、神の「みたま」に満されて王の心の中を見抜き王に向って、王は私が王の僕らと羊の群とを守り、投石器と剣でその同国人の七人を殺し、また王の僕らと羊の群とを守るためにほかの者たちの腕を切り落したと聞いて驚き怪しんでおいでになるのではないか。
王はなぜそんなにひどく驚くのであるか。私はただの人間であって王の僕であるから、何でも王が正しい命令を下さるならばこれを行う、と言った。
ラモーナイ王はこれを聞き、アンモンが自分の心の中を見抜いたことを知って再び驚き怪しんだがこのたびは口を開いてアンモンに「汝は一体誰であるか。一切の事を知る力をもっている大霊であるか」と聞いた。
アンモンがそうではないと答えたので、
王はまた「汝はどうしてわが心に思っていることを知ることができるか。思い切って言ってよいからこれをわれに話してくれ。汝はどのような力があるからわが羊の群を散らした同国人を殺したりまたはその腕を切り落したか、どうかこれを教えてくれ。
汝がもしこれらのことを教えてくれるならば、何でも欲しいものをやるしまた必要があるならわが軍隊を以て汝を保護してやる。われは汝が一人でもわが軍よりも強いことを知っているが、而し汝の欲しいものは何でもこれをやる」と言った。
アンモンは賢いけれども悪い心のない人であったからラモーナイ王に、もし私がどのような能力であのようなことをしたか申し上げたならば、王は私の言葉をお聞きになるか。これが王に私が望むことであると言った。
すると王は「よし、われは汝の言うことはみな信ずる」と言ったので、アンモンの計ごとが当った。
ここに於てアンモンはいさましく語り出して、王にまず、王は神のましますことを信ずるかとたずねた。
王は答えて「われはそれが何のことだかわからない」と言った。
そこでアンモンは、王は大霊のあることを信ずるかと聞くと、
王が「その通り大霊は信ずる」と答えたので、
アンモンは、大霊はすなわち神であると言い、つづいて王は神であるこの大霊が最初に天地の間の万物を造りたもうたことを信ずるかとたずねた。
すると王が「その通り。神は始めて地上にある万物を造りたもうた。しかし、われは天と言うものを知ってはいない」と答えたので、
アンモンは、天とは神とその一切の聖い使とが居りたもう所であると教えた。
すると、王は「天は地の上にあるか」とたずねたので、
アンモンは、その通りである。そして人はもともとみな神の御手で造られたものであるから、神は天から一切の人間を見てその心の思いと心にくわだてることとを知って居りたもう、と答えた。
ラモーナイ王はこれに対し「われは汝の言ったことをみな信ずる。汝は神からつかわされたか」と言った。
そこでアンモンは答えて次のように言った。私は人間である。人間は最初神の姿かたちにかたどって造られた。私はこの民にこれらのことを教えて民に正しい真の道を知らせるために神の聖い「みたま」に召されている。
それであるから「みたま」の幾分は私と共にあって、神に対する私の信仰と希望とに応じ私に知識と力とを下さるのである、と言った。
アンモンはこれらのことを宣べてから、世界とアダムが造られたことから話を始め、人類の始祖の堕落に関する一切のことを教え、予言者たちの作った人類の歴史と聖文とを、自分らの先祖であるリーハイがエルサレムを立ち去った所まで王に話して、その歴史ならびに聖文を含む書物を王に見せた。
アンモンはまたかれら(王とその僕たちのこと)に向い、その先祖が荒野で旅をしたこと、その間に飢えや渇きに苦しんだこと、またの旅路のことなどを話し、
レーマンとレミュエルとイシマエルの息子たちがたびたび叛いたことなどをすっかり話し、リーハイがエルサレムを出てから現在になるまでの歴史と聖文とを説いて聞かせた。
そればかりでなく、創世の前から用意された贖いの計画をかれらに教え、キリストの降臨についてのことと主のあらゆる御業とを知らせた。
アンモンが以上のことをすっかり話してこれを解き明したので王はその言葉をみな信じ、
主に歎願をして「主よ、憐みを垂れたまえ。ニーファイの民を深く憐みたもうたようにわれもわが民も憐みたまえ」と言った。
このように祈り終ると王は地に倒れて死んだような有様になった。
そこで王の僕たちは、王をその后の所へかついで行って寝所に横えたが、この

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