真理子の聖書日記 真理子の聖書日記

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[583]サムエル記下1-4章
投稿者=真理子
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掲示日=2011/04/05(火) 10:14:53
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http://www.babelbible.net/bible/bible.cgi?bible0=col&book=2sa&chapter=1&mode=0
 今回からサムエル記は下になります。サウル王の死のところで上と下が分かれていますが、それは意図的なものではなくたまたまなんでしょう。実際のところは分量的にこのあたりでわかれてるんだと思います。
 サウル王が死んですんなりダビデが王になるのかと思ったら、実際にはサウルの子のイシボセテ(イシュ・ボシェト)が王位についており、7年半両者が並立するんです。サウルとダビデとは血のつながりなんかありませんから、二つの王朝が並立しているといえます。ダビデはイスラエルの南部のヘブロンを本拠地とします。ダビデの出生地のベツレヘムよりちょっと南ですね。ですからちょうど南北2王朝があるという感じです。
 この後、ダビデ・ソロモンと統一王朝が続いた後、イスラエルは南北に分かれます。南北に分かれるのが好きですね。まあ、縦長の土地ですから東西には分かれにくいでしょうけど。違いといえば、エルサレムがどっちに属するかくらいです。このときはサウルつまり北側に、後の南北分裂では南側に属します。
 国境線というのはそのときどきの政治の力学で変わるようでいて、しぶとい国境線、根深い国境線ってあるんですね。たとえばローマは、ガリア(フランス)は征服しましたが、ドイツは征服できませんでした。そしてその境界が、宗教改革後に、カトリックとプロテスタントの勢力圏として見事に復活します。
 ローマ当初のローマとギリシア世界との境界線は、後にローマ帝国が東西に分裂するときの境界線でもあり、そのままカトリックとギリシア正教会との境界になり、20世紀末のユーゴの内戦で一番激しい対立をするクロアチアとボスニア・ヘルツェゴビナの境界ともほぼ一致します。
 モーセはエジプト人だったという説をとなえたフロイトによれば、エジプトからやってきた人々がそのままイスラエルの民になったわけではなく、カナン地方の民とまじりあったんだそうで、ヤハウェという神様も、もともとのカナン地方の神に、モーセの信ずる一神教アトン神の性格が加わったんだそうな。そして、エジプト渡来派と地元派とは一見しっかりまざりあったようで、実は何かあるとすぐに先祖の記憶がよみがえって分裂するのであり、早い話が、北王朝は地元派で、南王朝はエジプト渡来派なんだそうです。ひょっとしたらサウルとダビデもそういうことなのかもしれません。

 サム下1:19-27の「弓の歌」は有名で、たしかイザヤ・ベンダサンが『日本人とユダヤ人』の最後で紹介していましたね。
 死にきれずにいたサウルを「介錯」したアマレク人、イシボセテを裏切って殺した部下を、ダビデは容赦なく殺します。後者はともかく前者はちょっとかわいそうですね。サウルに頼まれてとどめをさしたんですから。

[582]出エジプト記13-16章、1マカ12章
投稿者=真理子
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掲示日=2011/04/04(月) 10:53:13
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●出エジプト記13-16章
http://www.babelbible.net/bible/bible.cgi?bible0=col&book=exo&chapter=13&mode=0
 出エジプト記最大のヤマ場、いえ、旧約聖書最大のヤマ場かもしれませんね。エジプト脱出行をはじめたイスラエルの民の後をエジプト軍が追いかけてきた。すると海が割れてイスラエルの民は無事に脱出行を続けることができ、海が元に戻ってエジプト軍を飲み込んでしまうという話です。
 でもこの奇跡は脱出行のほんの序章でしかありません。水がない、食べ物がないと民がぶつぶつ不平をもらすたび、モーセは奇跡を起こして解決します。
 ちなみに、イエス様の名せりふ「人はパンのみにて生くるにあらず」というのは、今では「食べ物だけでなく精神的なものも大事」という意味で通用してますけど、本来はこの出エジプトのエピソードをふまえてる話で、「困ったことがあったら神様は天からマナを降らせてでも人を助けてくださる」という意味なんですね。「稼ぐに追いつく貧乏なし」みたいな意味なんです。
 それにしても、マナをとっておいちゃダメとか、安息日にはとっちゃダメとかいうモーセの教えを、必ずやぶる人が出てくるんですね。いまのご時勢、買いだめするなといっても必ず買いだめする人が出てくるっていう話を連想しちゃいますわ。
 いま、私の住む地域では、ミネラルウォーター、牛乳、たまご、ティッシュ、単3電池、単4電池は、品薄気味でもやっと手に入るようになりましたね。でもまだまだダメなのが、単1電池、単2電池、それから納豆。まあ、うちはだんなも私も納豆がキライなんで別にいいですけどね。

●1マカ12章
http://www.babelbible.net/bible/bible.cgi?bible0=col&book=1ma&chapter=12&mode=0
 ヨナタンはローマとの友好条約を更新します。
 でも、ローマ帝国の全盛期を知ってる私たちは、もうこれで安泰と思っちゃいますけど、この時代のローマって成長期で、カルタゴを滅ぼしてスペインを手に入れたけど、ギリシアのほうは現在征服中ってところなんですよね。ユダヤの地から見るとまだまだ遠い国なんで、いざという時にもあてにならないんですよね。
 さて、セレウコス朝シリアのほうのおさらいをしますと、デメトリオ王とアンテオコス&トルポンの2派があったんですよね。
 ヨナタンはまずデメトリオ王の側と戦いますが、焚き火をしたまま逃げるというデメトリオ王の軍の作戦にだまされてしまいます。
 いっぽう、トルポンのほうはヨナタンと和睦を提案するんですが、これがまたワナでして、うかうかと信じて首都プトレマイスにわずかの手勢のみで入ってしまったヨナタンは、一網打尽でやられてしまいます。ついでながら、12章でヨナタンがもう死んじゃったみたいな書き方をしてますけど、ヨナタン自身はまだ生きていることが、次の13章を読むとわかります。なんだかまぎらわしいですけど、情報の混乱ぶりをそのまま表現したのかもしれません。