暦とアルゴリズムについて

1. 暦は大事です
   　人間の生活にはさまざまな自然現象が関わってきますが、中でも天文と気象はその最たるものです。気象の変化はあまりに複雑で、現代でもなかなか予測することができませんが、天文のほうは比較的単純なので、素人にはムリにしても、専門家集団ががんばって計算すれば正確な予測が可能です。現に、日食、月食などの天文現象は、現代では秒単位で正確に予測できます。暦というのは要するにそういう「天文予報集」なのです。
   　いつになれば昼の時間が夜の時間より長くなるか、いつになれば満月になるか……。天文現象の多くは周期的に繰り返すので、連続した時間を区切る契機になります。時間の区切りは生活上の規範になります。年間ではこの時期にたねをまき、この時期に収穫をする、という具合に。一日の中では、この時間に起き、この時間に食事をし、この時間に寝て、という具合に。
   　専門家でなければ作成できない暦は、個人レベルではなく国家レベルで作るものであり、生活の規範になる暦は、宗教に大きくかかわってきます。ですから暦には昔から、国家や宗教が大きくかかわってきたのです。

　
　
2. 教会暦
   　キリスト教も暦に大きくかかわってきました。７日ごとに時間を区切って「週」と呼び、そのうちの土曜日を安息日としてユダヤ人は一切の労働をしない日としてきました。キリスト教では日曜日をイエス様が復活した日として教会で礼拝をする日としています。そして年間でさまざまな記念日を設けて、イエス様や昔の聖人たちの事跡をしのんでいます。

　
　
3. 当教会では
   　教会暦は教派によって異なりますが、当・キリスト真理自由教会では、カトリックやルター派の教会暦に準拠した教会暦を用います。具体的には、

   　通読表

   　の左上に書かれています。
   　このコースでは、教会暦のそれぞれの日の意義を解説していきます。

　
　
4. アルゴリズム
   　さらに、教会暦を自分で計算してみたい人のために、計算のしかたをコンピュータプログラムで書いておきます。ついでですから教会暦以外にも、当サイトでやっているいろいろな計算のしかたも載せておきます。世に、C言語やJavaによるコンピュータ・アルゴリズム事典というのはありますが、Perl言語によるものはないので、ささやかながらPerlによるアルゴリズム事典として、Webプログラミングに役立つものを目指したいと思います。