[真理子日曜学校 - 聖書の言語入門(フレーム表示) ]
【総合案内コース】

心と口と行いと生き方もて


  1. 心と口……
     えっと、このページのタイトル「心と口と行いと生き方もて」は、J.S.バッハの教会カンタータ147番、あの超有名な「主よ、人の望みの喜びよ」が入っているやつ、そのタイトルのまんまです。言いたいことは、「聞くだけじゃダメよ。口に出して言い、覚え、文字で書いて、文法と語彙も調べて……」ってことで、覚える→心、言う→口、書く→行う、調べる→生きるってコジツケてみました。


  2. ドリッピー批判
     よく新聞や雑誌で宣伝してますよね、「家出のドリッピー」とか「追跡」などのイングリッシュ・アドベンチャー(アカデミー出版)ってやつ。真理子もやってみましたよ、「家出のドリッピー」。見事に挫折しました。その原因を真理子なりに分析したいと思います。
     この教材はラジオドラマとしては非常によく出来てると思います。たしかに内容が面白いですし、ナレーターの声も魅力的ですし。
     ただ、この会社の広告が、まるで「聴いているだけで英語力アップ」するかのように書いているのは、明らかに誇大広告。そんなはずはありません。挫折した真理子が保証します。
     だいたい、外国語のシャワーを浴びる(つまり外国語を聞きまくる)だけでその外国語がモノになるはずがありません。よく「ともかくその国に行って四六時中言葉を聞いてりゃしゃべれるようになるよ」という意見を聞きますけど、それはウソです。
     以前、日本の英会話学校がアメリカに進出してあたったという話を聞いたことがあります。「アメリカで英会話学校なんて」という常識を逆手に取った逆転の発想の勝利ですね。実はアメリカで生活している移民には英語しゃべれない人いっぱいいるんですよ。四六時中英語を聞いててもしゃべれるようにならない何よりの証拠です。そりゃどんな人でもその国で生活してりゃ、お買い物ぐらいのサバイバル会話はできるようになるかもしれませんが、その先がダメなんです。単に聞いてるだけじゃなく、意図的に語彙や表現をふやす努力をしたり、話す訓練をしたり、読み書きをしてみたりと、何かしら努力をしなきゃいけないんです。
     そんなわけでイングリッシュ・アドベンチャーも、やっぱり聴いてるだけじゃなく、全部暗記するとか、全部書いてみるとか、聴きながら訳してみるとか、そういう努力を併用していかなきゃダメです。そのためには一人でやるんじゃなく、先生役の人がそばにいて、「さあ、ここまで暗唱してごらん」「書いてごらん」「訳してごらん」とかいうふうにしないと、大変でしょうね。案外、友達と一緒に入会して、お互い先生役と生徒役とをやるっていうのがいいかもしれません。
     そういう努力ができる人にはイングリッシュ・アドベンチャーは有益でしょうけど、それができないんじゃ高価なラジオドラマでしかありません。単に英語のシャワーを浴びるだけのためなら、お金出さなくてもFEN聴いたり、インターネットラジオはいくらでもあります。