[真理子日曜学校 - 聖書の言語入門(フレーム表示) ]
【韓国語文語コース】

動詞・形容詞の変化


  1. 語形変化する語
     韓国語は日本語と同様に、文法的機能を持つ語(助詞)を語にじかにくっつけることで、語と語の文法的関係を示していきます。たいていの場合は語にそのまま助詞をくっつければよいのですが、動詞と形容詞に関しては、助詞をつけるときに若干の語形変化をします。日本語でも「読む」「起きる」に「ない」をつけると「読むない」「起きるない」ではなく「読まない」「起きない」になり、「ば」をつければ「読むば」「起きるば」ではなく「読めば」「起きれば」となるのと同様です。
     韓国語ではこのような語形変化をするのは動詞と形容詞のみで、しかも日本語に比べて実にシンプルな変化しかしません。


  2. 動詞と形容詞
     韓国語で語形変化をするのは動詞と形容詞のみです。動詞と形容詞では次のように微妙に変化が違います。
    가다세다
    終止形간다세다
    現在連体形가는

     なまじ基本形がどちらも다で終わるだけに注意が必要です。だいたいは意味で区別できるのですが、たまに落とし穴があります。친애하다(親愛だ)が動詞扱いになるのは日本人としては落とし穴かもしれません。「愛する」が動詞なのですから韓国語のほうが筋が通っているのかもしれませんけど。
     なお、이다(~である)、아니다(~でない)は形容詞的変化をします。意味は動詞なのに形容詞的変化をするということで、文法書によっては、「存在詞」という名前で呼んでいることがあります。


  3. 語幹
     動詞・形容詞の基本形から다を除いた形を語幹といいます。助詞の中にはこの語幹に接続するものがけっこう多くあります。語幹が子音で終わるもの、つまりパッチムのある語幹に助詞を接続させるとき、そのままでいいものと、緩衝材として으をはさむものとがあります。


  4. 終止形
     述語として文末に来る形を終止形といいます。日本語では基本形=終止形ですが、韓国語はそうではありません。形容詞の場合は基本形=終止形です。動詞の場合は、母音語幹では語幹+ㄴ다、子音語幹では語幹+는다となります。子音語幹の場合は는のㄴの影響で語幹末の子音が鼻音化することに注意してください。なお、있다(ある)、없다(ない)の2語は動詞的変化をしますが、例外的に終止形は基本形と同じです。
     終止形の詳しい使い方は、「★リンクエラー★」を参照してください。


  5. 連用形
     「~し(て)、」という形で文をいったん中止させる意味を持つほか、パンマルといって、ぞんざいな命令、叙述の意味にも使います。また、この形に接続する助詞も多くあります。
     連用形の作り方は、
    1. 語幹末の字の母音がㅏかㅗ……語幹+아
    2. 語幹末の字の母音がそれ以外……語幹+어
    3. 하다……하여(縮約形は해)

     連用形の詳しい使い方は、「接続する助詞」を参照してください。


  6. 連体形
     次に来る名詞を修飾する形です。「~する」という意味の現在連体形、「~した」という意味の過去連体形、「~すべき」という意味の未来連体形の3種類があります。作り方は、
    1. 現在連体形……動詞は語幹+는、形容詞は母音語幹+ㄴ、子音語幹+은
    2. 過去連体形……動詞のみ存在します。母音語幹+ㄴ、子音語幹+은
    3. 未来連体形……母音語幹+ㄹ、子音語幹+을

     連体形の詳しい使い方は、「接続する助詞」を参照してください。