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真理子日曜学校
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聖書の言語入門(フレーム表示)
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【古典ギリシア語コース】
子音で終わる名詞
はじめに
ギリシア語の名詞は、男性、女性、中性の3つの性に分かれます。
格変化の大原則
男性・女性
単
(A)両
複
主
-ς
-ε
-ες
呼
-
属
-ος
-οιν
-ων
与
-ι
-σι(ν)
対
-α
-ε
-ας
中性
単
(A)両
複
主呼
-
-ε
-α
属
-ος
-οιν
-ων
与
-ι
-σι(ν)
対
-
-ε
-α
子音で終わる名詞の変化(
-ος
と
-ον
を除く)は原則的に上記の表のような語尾をつけます。
男性名詞と女性名詞の変化は共通、中性名詞もほぼ共通のようですが、単数主格の語尾がないこと、複数主格が
-α
であること、主格=呼格=対格であること、が大きな特徴です。特に「中性名詞では主格と対格の区別がない」というのは、ギリシア語に限らず、インド・ヨーロッパ語族のありとあらゆる言語に共通する一大性質なので、覚えておかれるといいでしょう。
単数主格、複数与格の語尾のσは、語幹末の子音と融合して思わぬ形に変化します。辞書は名詞の代表形として単数主格形で載せるのですが、実はその代表形は不規則に変化した形なので、必ず単数属格も一緒に覚えることです。辞書では必ず単数属格形が載っています。
-ξで終わる名詞