[真理子日曜学校 - 聖書の言語入門(フレーム表示) ]
【総合案内コース】

発音のカナ書き


  1. 必ず発音をカナ表記で
     各コースでは外国語の部分に必ずカナで発音を書くようにします。ふりがな方式にするか( )などで囲んで併記するかはそれぞれの事情によりますが、ともかく発音を書きます。
     これは「言語は音よ。音読が大事、暗唱が大事」という真理子日曜学校のポリシーです。音読してもらうわけですから本当ならば引用した例文、いや一語一語に音声音声ファイルをつけたいところですが、真理子日曜学校のサーバーの容量は小さいのでムリです。それに真理子は人に聞かせるような美声じゃありませんから。
     そこでやむを得ず、発音をカナで示します。それをもって音読したことにします。


  2. なぜ「カナ」なの?
     「カナなんて不正確だな、ローマ字や発音記号にすればいいのに」という声が聞こえてきそうですが、真理子に言わせれば、ローマ字だって発音記号だって結局はそれぞれの言語の音を正確に記述できないです。それなら一定の約束ごとのもとにカナで書いたほうが、はるかに読みやすいし、音読する意欲もわこうものだと思っています。


  3. カナ表記のしくみ
     ローマ字表記や発音記号にくらべてカナ表記の最大の欠点は、子音だけを表記するすべがないことでしょう。あとは、lだのth(θ)だのという日本語にない音の表記でしょうか。そこで次のようにします。
    1. できるだけ特殊な表記はさける……せっかくカナ表記をしようというわけですから、細かい規則を知らなくても、カナをそのまま読めば近似音が出るような工夫をします。
    2. 子音だけの部分は一番近似したカナにする……カナの最大の欠点は「子音だけを表記することができない」ことですが、真理子に言わせれば、どうせ日本人は、たとえローマ字で書いたって、子音だけの部分にもなんとなく母音が入っちゃうものです。ならば、母音付きで読んだとしても子音だけっぽく聞こえるようなカナで近似することとします。
       たとえば(言語にもよりますが)英語のspoonはやっぱりスプーン、sはスってわけですね。じゃ子音だけのところはウ段でやるかというと、trackはトラック、tはトです。ギリシア語のfΧρίστοςはハリストス。はハってわけです。子音の長音点がのどのかなり奥なので、子音だけでもアの母音が聞こえて来そうだからです。まあこんなふうに適宜対応します。
    3. 注意すべき音はひらがな……カナで表記したときにかなり原音と異なるものは、ひらがなで表記します。たとえばmouseはマウですが、mouthは「マウ」と書くようにします。どれをカタカナにしどれをひらがなにするかは各言語の事情によって異なります。
    4. その他はローカルルールで……各言語ごとにローカルルールを定めます。そのルールは「文字と発音」のところに書きますので注意してください。


  4. 大きく口を開けて
     発音をカナで書くかどうかという問題からはハズれますが、日本語は世界の言語の中でも「口を動かさなくてすむ」言語で、ぼそぼそごにょごにょと言っても通じてしまうし、逆に口を大きく開け閉め舌をべろべろ動かしながら発音すると、バカバカしいほどオーバーに聞こえてしまいます。
     が、世界のほとんどの言語では、そのくらいオーバーに発音してはじめて普通です。「ちゃんと正しく発音しているつもりなのになかなか通じない」とお悩みの人は、一度自分の発音を録音して聞いてみるといいでしょう。たぶん教材の発音にくらべてかなり「ぼそぼそごにょごにょ」だと思います。思い切って極端に、疲れるほどに口の開け閉め舌の動きを大きくしてみてください。それだけでもかなり通じるようになると思います。
     カナで表記された発音を日本語のつもりで発音すると、ぼそぼそごにょごにょになって通じないかもしれません。この点だけは気をつけてください。