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友はみんな「わたしも君の友だ」と言うにきまっているが、実際には名ばかりの友もいる。
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心からの親友が敵にまわってしまうのは、死にたくなるほどに悲しいことだ。
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ああ、悪い思いよ。いったいどこからまぎれこんで、大地をごまかしでおおいつくしたのか。
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お前が幸せなときは調子がいいが、お前が逆境に立つとよそよそしくなる友もいる。
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自分の腹を満たすためだけにお前と苦労をともにしているような友は、いざ戦いとなるとたてをもって身を隠す。
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友のことを忘れるな。自分が恵まれているときに彼を忘れるな。
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自分の助言を売り込んでくるような者は、たいてい自分に都合のいい助言をしているのだ。
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助言する者に注意せよ。そいつの利益がどこにあるのかをまず確かめよ。自分に都合のいい助言をお前にして、お前は貧乏くじを引くはめになるとも限らない。
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そういうやつは、「君は前途洋洋だ」と言っておいて、お前がひどい目にあったとしても傍観しているだけなのだ。
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お前に疑いの目を向けている者に相談するな。お前をうらやんでいる者には意図を隠しておけ。
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めかけのことを正妻に相談するな。戦争のことを臆病者に、取引について商人に、売却のことを売り手に、お礼のことをけちな者に、親切のことを情け容赦ない者に、仕事のことを怠け者に、事業の完成のことを日雇い者に、仕事の能率のことを怠け者の召使に相談するな。こういうやつらには何事をも安心して相談するな。
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むしろ、律法をしっかり守る者だとお前が思うような、しっかりした人と親しむのがよい。彼ならばお前と気持ちを同じくし、お前が失敗したときに一緒に悲しんでくれるだろう。
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それと同時に自分の意見を固めよ。これ以上に確かなものはないのだから。
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高い物見やぐらで見張っている七人の監視役の兵隊より、自分の魂のほうが、多くのことを知らせてくれることがある。
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しかし、以上述べたすべてのことにもまして、いと高きお方に願い、お前にまっすぐな真理の道を示してもらうことこそがよいのだ。
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どんな仕事も話し合いから始めよ。いつも相談してから行動せよ。
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心にはいろいろ変化した記録が刻まれている。
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幸福、不幸、生、死という四つのものをまず生じさせ、これらを絶えず制御するものは舌である。
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大勢の人を教えるほど知恵をもっていながら、自分のことになると全くだめな者もいる。
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話がうますぎて人に嫌われ、物質的にちっとも恵まれない者もいる。
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そいつは、主から魅力を授からなかったので、知恵も与えられなかったのだ。
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知恵を自ら活用して、学識の結果が体に現われる者もいる。
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賢い者は自分の同胞を教育し、その学識が着実に実を結ぶ。
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賢い者は多くの賛辞で埋もれてしまうほど。会う人がみんな彼を幸せな人だと言う。
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個人の寿命は有限だが、イスラエルの歴史は無限である。
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賢い者は民族の中で名誉を授かり、名前を永久に残す。
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子よ、ふだんから経験を積め。何が自分に有害かを見極め、それを避けよ。
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すべてが誰にとってもためになるわけではない。誰もがすべてを喜ぶわけではない。
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美食だからといって欲張ることなく、食べ物に心を注ぎ込むな。
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過食は病気のもと、食べすぎればすぐに吐き気をもよおす。
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食べ過ぎて命を落とした者は多い。用心すれば寿命を延ばす。
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