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2024年3月29日(金) 通読(本日=エレ27-31,知18,クル-35回 明日=マコ15-16,1イミ18,クル-36回)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔真理子訳〕シラ書〔集会の書〕 第1章
[0]われわれには律法・預言書・その他の書、つまり聖書によって大切な教訓と知恵とがたくさん与えられています。だからこそイスラエルはほめたたえられるのです。でも聖書学者は自分が賢くなるだけではだめで、一般人にも役に立つような講演や著作をしなければなりません。ですからわたくしの祖父であるイエスは、長年聖書の研究に没頭し十分に理解したところで、ひとつ自分も教訓や知恵に関する著述をあらわしてやろう、学問を好む人がそれを読んで、掟にのっとってよりよい生活ができるようにしようと思い立ちました。
そこで読者のみなさんにお願いしたいのですが、温かい目で注意深くこの本を読んでください。われわれは苦労してこの本を訳したのですが、表現が適切でないと思われる場合は、なにとぞご容赦ください。原著にヘブライ語で書かれている表現を他の言語に飜訳してしまうと、同じ意味にはならないのです。この本だけでなくギリシア語聖書ですら、ヘブライ語聖書で表現されているものといくつか相違があるのです。
わたくしはエウエルゲテス王の治世の第三八年(紀元前一三三年)にエジプトに到着し、滞在中に、なかなか重要な教訓書の写本を発見しました。いささか熱意と努力を傾けて本書を翻訳することがとても重要であるとわたくしは判断し、異国に住んでいて学問にはげもう志し、掟にのっとって生きようという心構えのできている人々のために、この書を完成させ出版しようと思って、眠る時間も惜しんで翻訳に精魂をかたむけたのです。
[1]知恵はすべて主からきたものであり、主とともに永遠にある。
いったいだれが、海の砂、雨のしずく、また永遠の日々を数え尽すことができようか。
いったいだれが、天の高さ、地の広さ、淵の深さと知恵の深さを測ることができようか。
知恵は万物に先立って創られた。思慮深い悟りは昔からあるのだ。
〔いと高きところにいます神のみことばこそ知恵の泉であり、神の道は永遠のいましめである〕
いったいだれに、知恵の根源が明らかにされたろうか。いったいだれが、知恵の玄妙な境地を理解したか。
〔いったいだれに、知恵のもたらす知識が明らかにされたろうか。いったいだれが、知恵の豊かな体験を悟ったろうか〕
知恵のある者はただ一人。それはまことに畏るべき、御座にまします主。
主こそがみずから知恵をつくり、吟味し、数え上げ、主の造られたすべてのものに注ぎかけられた。
肉体をもつすべてのものに知恵を豊かに与えた。主を愛する者には特にふんだんに与えた。〔主への愛こそ輝かしい知恵。主はご自身を明らかになさるときには、知恵を与えることでお姿を見せるのである〕
主を畏れることこそ誉れと誇りであり、また楽しみと歓喜の冠である。
主を畏れることこそ心を楽しませ、楽しみと喜びと長寿をもたらす。〔主を畏れることこそ、主からの賜物、
それによって愛の道を歩むことができる〕
主を畏れる人は最後には幸福をつかみ、最期の日には祝福されるだろう。
主を畏れることこそ知恵の基本。主を信ずる者たちにとっては知恵は母の胎内にいるときから創られている。
知恵は人々の間に永遠に巣くい、彼らの子孫から信頼されるだろう。
主を畏れれば知恵でいっぱいになり、知恵は実を結んで彼らを酔わせる。
彼らの家はいたるところ好物にあふれ、倉は知恵の産物に溢れる。
主を畏れることこそは知恵の冠、平安といやしの健やかさを育くむもの。
知恵は技術と悟りの知識を降らせ、これをしっかりとつかむ者たちの栄誉を高くした。
主を畏れることこそ知恵の基本。その枝は長寿。
〔主を畏れることこそ罪を遠ざけ、それを固く守るものは一切の怒りを避ける〕
いわれない怒りは許されることがない。かんしゃくは身の破滅。
気の長い人はしばらくこらえよう。すると、そのうち気分が晴れる。
言いたいこともしばらく控えよう。そのうち彼の言いたいことはみんなが言うようになる。
知恵の蔵には賢者の箴言がある。罪びとにとっては、神を敬う知恵はいとわしい。
知恵を欲するならば掟を守れ。そうすれば主があなたに、知恵をたくさん賜るだろう。
主を畏れることこそ知恵と教訓である。誠実と謙虚こそ主がよろこぶものだ。
主を畏れることをおろそかにするな。あいまいな気持ちで行動するな。
人前で芝居をするな。自分の言葉には用心せよ。
背伸びするな。転んで恥をかかないために。
主はあなたの秘密をあばき、人前であなたを打ちのめすだろう。あなたが主への畏れをもたず、欺瞞に満ちた心で行動をしたのだから。

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