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[必来者の章。マッカ啓示 みんなを愛してくださる恵み深いおかた、主なる神の名によって] 必来者
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必来者とは何ぞ
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あなたに必来者の何たるかを知らしむるものは何ぞ
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サムード、およびアードは終末の日を偽りであるとせり
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さればサムードは非常事によつて亡び
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アードは咆哮する烈風によつて亡べり
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かれは七日八夜間断なく此風をかれらに駆れり。その時あなたは、人々が空なるなつめやし樹のように地に外るるを見得たりしである
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いまあなたは一人だもかれらの遺類を見得るか
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パロ、およびかれ以前の民、さては顛覆せる諸都府の民も、皆な悪事をおこない
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その主の使徒に抗したり。さればかれ厳しい罰を以てかれらを罰せり
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まことに洪水氾濫せる時、われあなたがたを舟に乗らしめたるは
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これを以てあなたがたへの教えとなし、まだ留意する耳にこれを記臆せしめんがためであるき
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喇叭一たび鳴り
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大地は群山と共に持ち上げられて、一撃の下に両者が撃砕せらるる時
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此日にこそ一大事は突発するなれ
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此日蒼弩は脆弱となって崩裂し
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諸天使は各自の区域を守らん、そしてかれらの上に八天使あるて、此日あなたの主の宝座を荷はん
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此日あなたがたはかれの前に伴はれん。その時あなたがたが匿せることは一も掩ふことを得ないにちがいない
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そして右手にその行状記を渡さるる者は即ち言はん「いざ、取りてわたしが書冊を読まん。まことにわたしは必す清算せらるべきことを知り居たり」と
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かくてかれらは高闊なる楽園の中に、快適なる生活を営み
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Reading-114*かくてかれらは高闊なる楽園の中に、快適なる生活を営み
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鮮果はその手の達するところにあらん
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(かれらに言はるにちがいない)「暢然として食ひそのうえ飲め。これ過ぎし日に予めあなたがたが送れるものに対するごほうびである」と
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しかしそのの左手に行状記を渡さるる者は即ち言はん「吁、われ此の書冊を渡されざりせば!
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わたしはわたしが清算の如何なるものなるかを知らざりき
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吁死がわたしが終局にてあるたりせば!
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わたしが財宝はわたしを益せない
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わたしが権勢はわたしを去れり」と
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(かれらに言はるにちがいない)「かれを捕えてこれを縛り
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地獄に投じてこれを幡け
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然る後に七十尺の鉄鎖にこれを繋げ
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まことにかれはいと偉大なるおかた主なる神を信ぜない
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また進んで貧しい人を養はざりき
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されば此日かれは此処に一人の友もなし
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またかれは汚らはしき膿の外に食物もなし
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これを食ふはただ罪人あるのみ」と
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わたしはあなたがたの見得るもの
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、およびあなたがたの見得ないものによつて誓ふ
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クルアーンは実に高貴なる使徒の言である
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それは詩人の語ではない。あなたがた何ぞ信じること少なき
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それは卜者の語ではない。あなたがた何ぞ思ふこと少き
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クルアーンは実に世のすべての主より降されたるものである
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あなたもしあなたについて偽りの言を弄したりとすれば
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わたし必ないかれの右手を捕へ
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その頸脈を断たん
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そしてわたしはかれに対してあなたがたのだれをも制止せざらん
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しかしクルアーンは神を畏れる者への教えである
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わたしはあなたがたのうちにこれを偽りであるとする者あるを知る
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まことにそれは不信者の長嘆の因たるにちがいない
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それはクルアーンが確実なる真理なるが故である
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さらばいと偉大なるおかたたるあなたの主の名を讃えよ
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