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ソロモンの詩。エルサレム 罪びとがおごりたかぶり、がんじょうな城壁を攻城機でこわしたのに、あなたはそれをとめませんでした。
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異邦人たちがあなたの祭壇にのぼり、横柄に土足で踏みつけました。
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エルサレムの子らが主の聖所を汚し、律法にそむいて神へのそなえものを冒涜しました。
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そのために神は言われました。「それらをわたしから遠くへ捨ててしまえ」と。
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エルサレムの栄光の美は神の前で軽んじられ、まったくあがめられませんでした。
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息子らも娘らもみじめにとらわれ、首はくさりでつながれ、異教徒にさらされました。
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神は人々の罪に応じて報い、強い民の手にわたされました。
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若者からも老人からも子どもからも、神は恵み深い顔をそむけました。彼らは神の言葉を聞かずに悪事をはたらいたからです。
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彼らを天は怒り、地は嫌いました。だれも彼らがしたほどの悪事をしなかったからです。
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神よ、あなたのさばきはまったく正しいと、全地は知りました。
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人々はエルサレムの子らを娼婦のようにあざけり、通り過ぎる人はみな昼間からはいって行きました。
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人々はみな律法を守らないのに、彼らが律法を守らなかったとあざけり、太陽の下に、彼らの不正をあばきました。
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エルサレムの娘らは姦淫によって自身を汚したので、あなたのさばきの前では汚れたものとされました。
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このようなことを見てわたくしは心を痛め、はらわたをえぐられます。
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神よ、わたくしは素直な心であなたの正しさをあかしします。神よ、あなたのさばきにはあなたの正しさがあるからです。
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あなたは罪びとたちの行為に従い、特にきわめて悪い罪に従い、彼らに報いたからです。
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あなたのさばきが明らかになるように、あなたは彼らの罪を明らかにし、全地から彼らの記憶を消しました。
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神は正しい裁判官であり、一切手心を加えないでしょう。
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異教徒たちがエルサレムを踏みつけ侮辱したので、彼女の美しさは栄光の地位から引きずり下ろされました。
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彼女は美しい服のかわりに粗布をまとい、冠のかわりに縄を頭に巻きつけました。
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彼女は神がしめてくださった見事な髪どめをはずし、美しさはもはやうやまわれることなく、土に投げ捨てられました。
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これを見ていたわたくしは、神に直接言いました。「神よ、あなたの手によって異教徒が侵略し、エルサレムに厳しい罰を与えるのはもう十分です。
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彼らはエルサレムをあざけり、執念深く怒り狂ってやまないからです。神よ、もしあなたがみずから怒りを彼らに向けなければ、彼らはとどまることを知らないでしょう。
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彼らは神への熱意によってではなく、われわれを略奪したいがために、このようなことをしているからです。
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神よ、すぐにでも彼らの頭の上に報いを下し、竜であるかのような彼らの思い上がりを不名誉であると宣言してください」。
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すると神はたちまちわたくしに、すべての地、すべての海で最も小さいものよりもおとった男、すなわちエジプトの山の上でしとめられた男の思い上がりを見せてくださいました。
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彼の体は神によって屈辱の波にもまれ、軽蔑され、だれも葬る者がありませんでした。
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彼は自分を人とは思わず、後にどういうことが起こるかを考えませんでした。
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彼は、「わたしは陸と海の王である」と言って、自分の力よりもさらに強く偉大なのが神であることを認めませんでした。
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神こそが天の上の王であり、すべての王と国々をさばくおかたです。
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わたくしを立ち上がらせ、栄光の座につけ、おごりたかぶる者を永遠の不名誉な滅びへと葬り去る唯一のおかたです。
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全地の尊い者たちよ、今こそ神のさばきを見るがよい。彼は偉大な王であり、天の下を公正にさばくおかただからです。
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神を知っておそれる者たちよ、神をたたえるがよい。さばきにあたって神はご自分をおそれる者をあわれみ、
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正しい人と罪びととを分け、罪びとたちにその行為にしたがって永遠に報い、
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正しい人に憐れみを示し、罪びとをいやしめ、正しい人に対しておこなったことを罪びとに報いるからです。
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忍耐をもって神を求める人々に神はいつくしみ深く、神をうやまう人々を神は憐れみ、力をつけて神の前にいつも立たせます。
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しもべたちの前で神がとこしえに讃美されますように。
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