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2024年3月29日(金) 通読(本日=エレ27-31,知18,クル-35回 明日=マコ15-16,1イミ18,クル-36回)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
マルコによる福音書 第15章
夜が明けるとすぐ、祭司長たちは長老、律法学者たち、および全議会と協議をこらした末、イエスを縛って引き出し、ピラトに渡した。
ピラトはイエスに尋ねた、「あなたがユダヤ人の王であるか」。イエスは、「そのとおりである」とお答えになった。
そこで祭司長たちは、イエスのことをいろいろと訴えた。
ピラトはもう一度イエスに尋ねた、「何も答えないのか。見よ、あなたに対してあんなにまで次々に訴えているではないか」。
しかし、イエスはピラトが不思議に思うほどに、もう何もお答えにならなかった。
さて、祭のたびごとに、ピラトは人々が願い出る囚人ひとりを、ゆるしてやることにしていた。
ここに、暴動を起し人殺しをしてつながれていた暴徒の中に、バラバという者がいた。
群衆が押しかけてきて、いつものとおりにしてほしいと要求しはじめたので、
ピラトは彼らにむかって、「おまえたちはユダヤ人の王をゆるしてもらいたいのか」と言った。
それは、祭司長たちがイエスを引きわたしたのは、ねたみのためであることが、ピラトにわかっていたからである。
しかし祭司長たちは、バラバの方をゆるしてもらうように、群衆を煽動した。
そこでピラトはまた彼らに言った、「それでは、おまえたちがユダヤ人の王と呼んでいるあの人は、どうしたらよいか」。
彼らは、また叫んだ、「十字架につけよ」。
ピラトは言った、「あの人は、いったい、どんな悪事をしたのか」。すると、彼らは一そう激しく叫んで、「十字架につけよ」と言った。
それで、ピラトは群衆を満足させようと思って、バラバをゆるしてやり、イエスをむち打ったのち、十字架につけるために引きわたした。
兵士たちはイエスを、邸宅、すなわち総督官邸の内に連れて行き、全部隊を呼び集めた。
そしてイエスに紫の衣を着せ、いばらの冠を編んでかぶらせ、
「ユダヤ人の王、ばんざい」と言って敬礼をしはじめた。
また、葦の棒でその頭をたたき、つばきをかけ、ひざまずいて拝んだりした。
こうして、イエスを嘲弄したあげく、紫の衣をはぎとり、元の上着を着せた。それから、彼らはイエスを十字架につけるために引き出した。
そこへ、アレキサンデルとルポスとの父シモンというクレネ人が、郊外からきて通りかかったので、人々はイエスの十字架を無理に負わせた。
そしてイエスをゴルゴタ、その意味は、されこうべ、という所に連れて行った。
そしてイエスに、没薬をまぜたぶどう酒をさし出したが、お受けにならなかった。
それから、イエスを十字架につけた。そしてくじを引いて、だれが何を取るかを定めたうえ、イエスの着物を分けた。
イエスを十字架につけたのは、朝の九時ごろであった。
イエスの罪状書きには「ユダヤ人の王」と、しるしてあった。
また、イエスと共にふたりの強盗を、ひとりを右に、ひとりを左に、十字架につけた。〔
こうして「彼は罪人たちのひとりに数えられた」と書いてある言葉が成就したのである。〕
そこを通りかかった者たちは、頭を振りながら、イエスをののしって言った、「ああ、神殿を打ちこわして三日のうちに建てる者よ、
十字架からおりてきて自分を救え」。
祭司長たちも同じように、律法学者たちと一緒になって、かわるがわる嘲弄して言った、「他人を救ったが、自分自身を救うことができない。
イスラエルの王キリスト、いま十字架からおりてみるがよい。それを見たら信じよう」。また、一緒に十字架につけられた者たちも、イエスをののしった。
昼の十二時になると、全地は暗くなって、三時に及んだ。
そして三時に、イエスは大声で、「エロイ、エロイ、ラマ、サバクタニ」と叫ばれた。それは「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」という意味である。
すると、そばに立っていたある人々が、これを聞いて言った、「そら、エリヤを呼んでいる」。
ひとりの人が走って行き、海綿に酢いぶどう酒を含ませて葦の棒につけ、イエスに飲ませようとして言った、「待て、エリヤが彼をおろしに来るかどうか、見ていよう」。
イエスは声高く叫んで、ついに息をひきとられた。
そのとき、神殿の幕が上から下まで真二つに裂けた。
イエスにむかって立っていた百卒長は、このようにして息をひきとられたのを見て言った、「まことに、この人は神の子であった」。
また、遠くの方から見ている女たちもいた。その中には、マグダラのマリヤ、小ヤコブとヨセとの母マリヤ、またサロメがいた。
彼らはイエスがガリラヤにおられたとき、そのあとに従って仕えた女たちであった。なおそのほか、イエスと共にエルサレムに上ってきた多くの女たちもいた。
さて、すでに夕がたになったが、その日は準備の日、すなわち安息日の前日であったので、
アリマタヤのヨセフが大胆にもピラトの所へ行き、イエスのからだの引取りかたを願った。彼は地位の高い議員であって、彼自身、神の国を待ち望んでいる人であった。
ピラトは、イエスがもはや死んでしまったのかと不審に思い、百卒長を呼んで、もう死んだのかと尋ねた。
そして、百卒長から確かめた上、死体をヨセフに渡した。
そこで、ヨセフは亜麻布を買い求め、イエスをとりおろして、その亜麻布に包み、岩を掘って造った墓に納め、墓の入口に石をころがしておいた。
マグダラのマリヤとヨセの母マリヤとは、イエスが納められた場所を見とどけた。

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