ばべるばいぶる(多言語聖書閲読)
HELP
フォント・背景色変更
ID:
パスワード



2024年3月29日(金) 通読(本日=エレ27-31,知18,クル-35回 明日=マコ15-16,1イミ18,クル-36回)

●章表示 ●検索

聖書1:
聖書2:
ルビ: 節番号表示:
見出し表示 あり  なし


検索語:
聖書:
大小文字同一視
検索書名
同時表示聖書:
1ページに表示する候補数:
ルビ:
章モードしおり 現在の章をしおりに追加(最大20) クリア 並べ替え


節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔57年モルモン経〕ヤコブ書(モルモン) 第4章
第四章
ヤコブの教え、つづく。ニーファイ人の間にあるモーセの律法は、かれらにキリストへ赴く道を示す。ユダヤ人がキリストを拒むことが予め解る。

さてごらん、私ヤコブは私の口から多くの教えを私の民に授けたが、この言葉を版に刻むことはむつかしいから、私の言葉はわずかばかりのほか書き記すことができない。しかし、私たちはその版に書き記すことは必ずなくならないでのこるけれども、
版でないほかの物の上に書く事は皆かならず消えてしまうことを知っている。しかしながら、私たちの子孫と愛する兄弟たちに、私はいささかその先祖のことと私たちのこととを知らせるいくつかの言葉を版にのせることができる。
これさえできれば私たちは喜ばしいので、私は一生けんめいはげんでこのいくつかの言葉を版に刻む。私の望むのは、私たちの愛する兄弟たちと子孫たちが心に感謝してこれを受け、悲しまず侮らず喜びの心をもってその先祖のことを学ぶために、これを調べて見ることである。
私たちがこのいくつかの言葉をこの版にのせるのは、私たちがもうすでにキリストのことを知っていることと、またキリストが降臨したもう何百年も前に私たちばかりでなく私たちよりも先に出たすべての聖い予言者たちもまた、すでにキリストの栄光を待ち望んでいたことを兄弟たちと子孫たちに知らせるためである。
ごらん、この聖い予言者たちはキリストを信じ、その御名によって御父を礼拝した。今私たちもキリストの御名によって御父を礼拝する。そしてモーセの律法は、私たちの心をキリストの方へ向けるものであるから私たちはこれを守っている。それであるから、これを守ることは私たちにとって正しいと定められている。これはまことに、アブラハムが荒野の中で神の命令に従ってその息子のイサクをいけにえにすることが、アブラハムにとって正しいとされた通りである。アブラハムがイサクをいけにえにしようとしたことは、後に神がその生みたもうた独子をいけにえになしたもうことに応じて予めこれを示すものであった。
それであるから、私たちは予言者の書いた聖文を研究し、多くの啓示を受け、また予言の「みたま」をもっている。このように多くの証があるので私たちは希望を得て私たちの信仰は固くなる。まことにその信仰は、私たちがもしもイエスの御名によって命ずれば、実際木も山も海の波もその命令に従うほどに強い。
それにもかかわらず、私たちがこのようにする力をもつことは、全く神の恵みと神の人に対する厚いいつくしみとによることをさとらせるために、主なる神は私たちに自分たちが弱いことを認めさせたもうのである。
ごらん、主の御業は本当に偉大で驚嘆すべき事である。また主の奥義が何と深くて、隅々まで知ろうとしてもむつかしいことよ。それであるから、主のなしたもうことを一切知るのはとても人間業でできることではない。主の道が啓示されなかったならこれを知る者は一人もない。それであるから兄弟たちよ、神の下さる啓示を軽んじてはならない。
ごらん、人間は神の言葉の力によって大地のおもてに出てくることができ、その大地も神の言葉の力によって造られた。それであるから、このように神が命じたもうたから大地ができ、神が命じたもうたから人が造られたとするならば、何で神はそのみこころのままに大地に命を下し、または神の御手で造りたもうた地上の物に命を下したもうことができないであろうか。
それであるから兄弟たちよ、主に向って勧めをしようとはしないで主から訓戒を受けようとせよ。ごらん、あなたたちは主が知恵と正義と大きな憐みとをもって、造りたもうた万物を勧め戒めて治めたもうていることを知っている。
従って、愛する兄弟たちよ、御父が生みたもうた独子キリストの身代りの贖罪によって、御父の許に立ち帰れ。そうすれば、あなたたちはキリストにある復活の力でよみがえることができる。またあなたたちは信仰があって、キリストが肉体で現われたもう前に、もうキリストによって十分栄光を受ける希望を持っているから、キリストの最初の実として神の御許に挙げられることができる。
さて、愛する者たちよ、私がこのことをあなたたちに言うのを怪しんではならない。復活と次の世のことを知ると同じように、キリストの身代りの贖罪のことを話してキリストについてあらゆることを知ろうとしても何のさしつかえがあろうか。
ごらん、私の兄弟たちよ、予言する者はよろしく人が解るように予言をせよ。「みたま」は真実を話して偽りたもうことがない。それであるから、「みたま」は現在の事をありのままに示し、未来の事もまたありのままに示したもう。それであるから、これらのことは私たち自身を救うためにはっきりと私たちに示されている。しかしごらん、これらのことを証明する者は私たちだけではない。神はまた昔の予言者たちにもこれを示したもうた。
しかしユダヤ人はかたくなな民であって、はっきりした言葉を侮り、予言者たちを殺し、解りにくいことをたずね求めた。それであるから、ユダヤ人は思い違いをしたために盲目となり、盲目であるから堕落をしなければならなかった。神はもはやそのはっきりとした教えをユダヤ人から取り去りたまい、その代りにかれらの解りにくいことを多く伝えたもうた。それは、かれらがこれを望んだからである。そしてかれらが望んだから、神はそのようになしたもうてかれらはつまずいた。
今、私ヤコブは予言をすることを「みたま」に促されている。私は私の心に宿る「みたま」の働きによってユダヤ人が自分からつまずいたために、安全に建物が建てられる堅固な基となる石を捨てることを知っている。
しかしごらん、聖文によるとこの石はユダヤ人がその上に建てることのできる唯一つの堅固な最後の大きな基礎になるものである。
さて、私の愛する者たちよ、ユダヤ人が一度その基礎になる堅固な石を捨てたならば、どうしてこれをその隅の首石としてその上に建てることができるであろうか。
ごらん、私の愛する兄弟たちよ、もしも私が何かによって「みたま」の力を失ったり、あなたたちのために心配しすぎて間違ったりしなかったならば、あなたたちにこの奥義を開いて明らかにしよう。

このページのURL
http://www.babelbible.net/bible/bible.cgi?bible0=col&book=jac&chapter=4&mode=0