ばべるばいぶる(多言語聖書閲読)
HELP
フォント・背景色変更
ID:
パスワード



2024年4月26日(金) 通読(本日=エレ47-52,バル3,クル-43回 明日=ルカ7-8,1イミ22,クル-44回)

●章表示 ●検索

聖書1:
聖書2:
ルビ: 節番号表示:
見出し表示 あり  なし


検索語:
聖書:
大小文字同一視
検索書名
同時表示聖書:
1ページに表示する候補数:
ルビ:
章モードしおり 現在の章をしおりに追加(最大20) クリア 並べ替え


節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔57年モルモン経〕ヒラマン書 第7章
神はニーファイの民に、もしその悪事を悔い改めないならば怒ってことごとく亡ぼしてしまうぞとおびやかしたもう。神はニーファイの民に禍を下したまい、ニーファイの民悔い改めて神に立ち帰る。レーマン人であるサムエル、ニーファイ人に予言をする。第七章から第十六章に至る。
第7章
ニーファイ、北方の地の民にしりぞけられてゼラヘムラへ帰る。ニーファイ、自分の庭にある塔の上から神に祈って群集に語る。

ニーファイ人を治める判事治世の六十九年目に、ヒラマンの子であるニーファイは北方の地からゼラヘムラの地へ帰ってきた。
ニーファイは、それまで北方の地に住む民の間をめぐってあるいて、神の道を民に宣べ伝え多くの予言をした。
ところが、この民はニーファイの説く道をことごとく信じなかったから、ニーファイはもはやその中にとどまっておれずに、とうとう生れ故郷へ帰ってきたが、
今や国民が恐ろしい罪悪の状態にあることと、ガデアントン団の強盗たちが、国を支配する権能を奪いとって、もろもろの判事の職を占めているのとを見た。この強盗たちは神の命令を棄てて神の前に少しも善を行わず、正義を以て人をあつかわなかった。
かれらはまた引つづいて政府の最も重要な地位を占め、ほしいままに国を支配し心の欲するままにふるまい、浮世の利益と誉とを求め、更にたやすく姦淫、強盗、人殺しなどを行い、自分らの欲望を遂げるために義人を義しいから罪ありとし、罪人と悪人とからは金銭を受け取ってこれを罰しないで放してやった。
多くの年もたたないうちにこの恐ろしい罪悪がニーファイ人の中で行われた。ニーファイはこの有様を見て胸を痛め心に苦しみ悲しんで叫んで言った。
「ああ、私の先祖ニーファイがエルサレムの地から出てきたその昔に私も生きていたならよかったものを。私もニーファイと一しょに約束の地に居て喜んだものを。その時ニーファイの民は容易く勧めに従い、神の命令を堅く守り、罪悪に誘われることは遅く、主の御言葉を聞いて行うことは早かった。
その時私がもしも生きていたならば、同胞の義しい有様を見て必ず喜びが心に満ちたことであろう。
ところが見よ、今私は生きて同胞の罪悪を見、憂いと悲しみが私の心に満ちる生涯となってしまった」と。
ニーファイは、ゼラヘムラ市第一の市場へ行く大通りに近い自分の庭の門の傍に立つ塔の上にひれ伏していた。
その時ある人々がここを通りかかって、ニーファイが塔の上で全身全霊をかたむけて神に祈っているのを見、すぐに走って行ってこのことを市民に知らせたので、市民は民の罪悪のためにこれほどまでにニーファイが悲しんでいるわけを知ろうとして、大勢が塔に集ってきた。
そこでニーファイは起ち上って群っている人々を見、
これらの人々に語り出して言った「あなたたちはどう言うわけでここへ集ってきたか。あなたたちは自分らの悪事を私から聞こうとして集ってきたか。
または、あなたたちの罪悪のために私の心に満ちている非常な憂いと悲しみとについて、私が私の神に全身全霊をかたむけて祈るために塔にのぼっているのを見て集ってきたか。
私が悲しみ歎いているから、あなたたちは集って驚いている。驚くのはまことに当然である。あなたたちは堕落をしてこれほどまでに強く悪魔に自分の心を支配させているから、私が悲しみ歎くのを見て驚くのは当然なことである。
あなたたちは、自分の身も霊も永遠の不幸悲惨な境涯におとし入れようとしている者の誘惑にどうして負けているのか。
悔い改めよ、悔い改めよ。どうしてあなたたちは亡びようとしているか。立ち帰れ、あなたたちの神である主に立ち帰れ。神があなたたちを棄てたもうたのはなぜであるか。
あなたたちが心をかたくなにして善い羊飼の声を聞かず、善い羊飼にあなたたちを怒らせたからである。
ごらん、あなたたちがもしも悔い改めなかったならば、主はあなたたちを集めず、かえってまき散らして犬や野獣の餌になるであろう。
ああ、あなたたちは自分が神に救われたその日になぜ神を忘れたか。
これは利益を得て世の人々に誉められ、金銀を得んがためである。まことにあなたたちは浮世の富と空しいものに執着し、これを手に入れようとして人殺し、掠奪、盗みを行い、隣りの人に対して偽りの証を立て、あらゆる悪事をする。
それであるから、悔い改めないならば禍があなたたちにふりかかるであろう。悔い改めないならば、この大きな都も、また私たちが持っている地にあるあらゆる大きな都会もみな占領をされて、その中にあなたたちの居り場所がなくなるであろう。主は今まで敵を防ぐ力をあなたたちに与えたもうたが、これからはもう与えたまわない。
主が仰せになった『悪人が己が罪を悔い改めずわが言葉に聞き従う者にあらずば、われは他の者に現わすよりもさらに多くの力をこの者に現わすまじ』と。それであるから、私の兄弟たちよ。あなたたちが悔い改めないなら、レーマン人の方があなたたちより幸福であると言うことを知ってほしい。
レーマン人はあなたたちが受けているような大きな知識に対して罪を犯していないから、あなたたちよりも義しい。それであるから、主はレーマン人に憐みを垂れたもうて、汝らが悔い改めないで全く亡びてしまったあとまでもレーマン人を生き永らえさせ、その子孫をふやさせたもう。
あなたたちは、自分らの中に起ったあの大きな悪い結社を持っているから禍である。あなたたちはあの結社、すなわちガデアントンが起したあの秘密結社に加わっている。
あなたたちの心の中につのる傲慢があるから禍があなたたちにふりかかる。あなたたちは非常に大きな富を持っているからと言って、この傲慢を法外に高ぶらせている。
あなたたちは、まことに自身の罪悪と憎むべき行いがあるから禍である。
あなたたちが悔い改めなければ必ず亡びてしまい、自身が持っている土地さえもかすめ取られてあなたたちは地上から亡ぼしてしまわれる。
ごらん、私は自分でこのことを知っているのではない。それであるから、これらのことが確に起ると言うのは私一箇の考えではない、主なる神がことごとくこれを私に示したもうたから、私はそれが本当であることを知り、それは将来必ず起ることを証する」と。

このページのURL
http://www.babelbible.net/bible/bible.cgi?bible0=col&book=hel&chapter=7&mode=0