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2024年4月18日(木) 通読(本日=ヨブ41-42,ユディ7,アル3 明日=エレ42-46,バル2,クル-41回)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔57年モルモン経〕イテル書 第3章
第3章
主の指。イエス・キリスト、霊体でジェレドの兄弟に現われたもう。光る石。解訳器。将来現われる記録。

(この時造られた舟の数は八隻であった)。さてジェレドの兄弟はシーレム山に行ったが、この山は非常に高かったのでジェレドの一行がシーレムと名づけたのである。ジェレドの兄弟はシーレム山へ行って岩から十六の小さな石を熔し出した。その石は透明なガラスのように澄んでいるものであった。ジェレドの兄弟はこれを持って山の頂上にのぼり、また主に祈って、
「主よ、主はわれらが水に取りまかるべしと宣いしが、見たまえ、汝の僕は御前にて弱きものなれどわが弱きことを怒りたもうな。主は聖きお方にて天にましませど、われらはその御前にて恵みを受くる資格のなき者なることを自ら知る。人類の始祖が堕落したる結果、われらの性質は常に悪し。されど主よ、われらが願うものを主より授かるために、われらは主に願い求むべしと主は命じたまえり。
主よ、主はわれらが悪しきことをなしたるによりわれらを打ち、われらを追い出したまえり。よりて、われらはこの長き間荒野に住みたれど、汝はわれらを深く憐みたまえり。主よ、今もわれを顧みて汝の民なるわれらより主の怒りを遠ざけ、この怒涛さかまく荒海を暗やみの中にてわたらせたもうなかれ。われが岩より熔し出したるこの石を見たまえ。
主よ、主は全能をもちたもうて、何にてもみこころにかなう一切のことを人のためになしたもうことをわれは知る。よりて、この石に主に指を触れて暗やみの中にて光を出す石となしたまえ。さらば、そはわれらの造りし舟の中にて光を出し海を渡る間われらの所を照す。
主よ、汝はこれを為すことを得。汝が現わしたもうべき力は、人の目に小さく見ゆるも実は偉大なることをわれらは知る」と。
ジェレドの兄弟がこう祈った時に主がその手を伸して一つ一つ石にその指をさわりたもうと、ジェレドの兄弟の目から幕が取り去られて、ジェレドの兄弟は主の指を見た。その指は人間の指に似て血肉の指のようであったから、ジェレドの兄弟は恐怖に打たれて主の前に倒れた。
主はジェレドの兄弟が地に倒れたのを見て「立て、何故倒れたるか」と仰せになった。
そこでジェレドの兄弟は、主が血肉の指を持っておりたもうとは知らなかったから、主の指を見て、主が私を打ちたまいはせぬかと思ったからであると答えた。
すると主は「汝の信仰厚き故に、われはわれがこの後血肉を受くる事実を汝に見せたるなり。これまで汝の如き大いなる信仰をこめてわが前に来りし者なし。汝も、もしこれほど熱き信仰を持たざりせば、わが指を見ること能わざりしならん。汝はわが指のほかに見たるものありや」と仰せになった。
そこでジェレドの兄弟は「主よ、指のほかには何も見ざりき。御姿をわれに見せたまえ」と願った。
すると主は「汝はわれがこれより告ぐることを信ずるや」と言いたもうたから、
ジェレドの兄弟は「主よ、汝は真実の満ちたる神なる故、偽りが言えず真実を宣うことを知る」と答えた。
かれがこう言うと、主は現われてその姿をジェレドの兄弟の目に示して言いたもうた「汝はこれらのことを知る故に、もはや始祖の堕落より贖われ、帰されてわが目のあたりにあり、故にわれは汝に現われてわが体を汝に示す。
見よ、われはわが民を贖うために創世の前より備えられたる者なり。われはイエス・キリストなり。父なり、子なり。わが名を信ずる一切の者はわれによりて永遠に光を受け、またわが息子わが娘となる。
われはこれまで、わが造りし人間に現われてわが体を示したることなし。そは汝の如くわれを深く信ずる者のかつてなかりしためなり。汝らがわが形にかたどりて造られたることを今汝は見ずや。最初に一切の人々はわが形にかたどりて造られたり。
見よ、今汝が見るこの体はわが霊体なり。われはわが霊の体にかたどりて人を造れり。われは今わが霊のまま汝に現わるると同じ形の肉体を具えてわが民にもまた現われん」と。
さて私モロナイは書き記されてあることをこまかに述べることができないと前に言っておいたから、次のことを述べて満足する。イエスはちょうど後にニーファイ人に現われたもうた時の体と態度に似た霊体と態度とを以てジェレドの兄弟に現われたもうた。
またイエスはちょうどニーファイ人に導きと恵みを与えたもうた通りに、ジェレドの兄弟にも導きと恵みを与えたもうた。こうしたもうたのは、主がこれまでジェレドの兄弟に示したもうた多くの偉大な事によって、自らが神であることをジェレドの兄弟に知らせるためであった。
こればかりでなく、ジェレドの兄弟には深い知識があったから、幕の内を見ることを禁ずることができなかった。それであるから、ジェレドの兄弟はイエスの指を見てそれが主の指であることを知り恐れて倒れた。ここに於てジェレドの兄弟は信仰のみならずまた疑わずに確に知る知識を得た。
すでに神を知ると言うこのような完全な知識を得たのであるから、ジェレドの兄弟が幕の内を見ることを禁ずることはできなかった。従ってジェレドの兄弟はイエスを見て、イエスはかれに導きと恵みとを与えたもうた。
さて主はジェレドの兄弟に命じて「汝が見聞きしたるこれらのことは、われが肉体を具えてわが名の栄えを世の中に示すことを得たる後まで、汝は世の人々にこれを知らすべからず。汝はこれを大切に記録すべきなれどほかの人に示すべからず。
されど、汝はわが所へ上るべき時にこれらのことを書き留めよ。すなわち、これを解訳する者のなきように人々の読めぬ言葉もてこれを書き記して封ぜよ。
見よ、ここに二つの石あり、これを汝に与う。汝はその記録と共にこれも封ずべし。
そは、汝の書く時に使う言語はわれがすでにこれを乱したるにより、わがこころにかなう時になりて、汝の書きたる記録をこの二つの石によりて明らかに人々に通ぜしめんとすればなり」と言いたもうた。
主はこのように言ってから、世の始めからこの世に居た人々も、これから世の終りになるまでに生れてくる人々もかくすことなくみなジェレドの兄弟に見せたもうた。
主はさきにジェレドの兄弟が主を信じたならば一切のことを見せてやれる、いや必ず見せてやると約束したもうたから、今ジェレドの兄弟が主は一切のことを自分に示す能力があると知ったので、主はどのようなことでもジェレドの兄弟の見せるのを禁じたもうことはできなかった。
主はジェレドの兄弟に向って、これらのことを記録して封ぜよ。われはわがこころにかなう時になって、これを世の人に示すと言い、
またジェレドの兄弟に授けたあの二つの石は、主がこれを世の人々に示したまわない内は誰にも示さずに封じておけと.ジェレドの兄弟に命じたもうた。

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