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2024年4月26日(金) 通読(本日=エレ47-52,バル3,クル-43回 明日=ルカ7-8,1イミ22,クル-44回)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔57年モルモン経〕アルマ書 第48章
第48章
アマリカヤ、レーマン人を煽動してニーファイ人に反対させる。モロナイ、戦に備える。真の愛国者と神のみこころに適った大いなる人。

アマリカヤは王の位を奪うやレーマン人を煽動してニーファイの民に対して怒らせることにとりかかり、幾人かの人を任命して国中の塔の一つ一つに昇りニーファイ人に反対する演説をレーマン人に聞せた。
このようにしてアマリカヤはレーマン人を煽動し、かれらにニーファイ人を怒らせる目的を達した。それでアマリカヤはこれまではその志を遂げてレーマン人の王となったが、判事治世の十九年目の終りになって、全地と全地に住む一切の民すなわちレーマン人とニーファイ人と両方ともにこれを支配しようとする欲望を起した。
アマリカヤはすでにレーマン人の性をかたくなにし、その心を暗くし怒りを抱かせたので、ニーファイ人を攻めるために大軍を募った。これでかれはその一つの計画を遂げたのである。
アマリカヤはその民の数が多いので、ニーファイ人に勝ってこれを奴隷とすることを堅く決心した。
かれはゾーラム人の中から人を選んで軍の大士官とした。これはゾーラム人がニーファイ人の戦闘力、集合地およびそのいろいろの都会の防禦の最も弱い所を一番よく知っていたからである。
さてアマリカヤの軍は陣を払ってゼラヘムラの地を指して荒野へ出陣した。
アマリカヤがこのように悪賢い企と偽りとを以て権力を得ると同時に、一方モロナイは自分の国の住民にその神である主に忠誠をつくす心がまえをさせ、
またニーファイ人の軍を強化し、小さなとりで、すなわちたてこもる場所を築き、その軍を護り固めるためにいろいろの都会の周囲と全国の境一帯に土手または石垣を築きめぐらし、
防禦の一番弱い所に一番多く兵を置いて、ニーファイ人の所有する土地を固めた。
モロナイは人民がその神である主に従って暮すことができるよう、また敵にクリスチャンと呼ばれた道を守ることができるよう、このような方法で民の自由と所有する土地と妻子と安全な境涯とを護る備えをした。
モロナイは強くて衆にすぐれた人であって完全な知恵分別を備え、殺伐なことを嫌い、その国が自由独立であること、また同胞が束縛と奴隷の有様から救われたことを全身をあげて喜んだ。
また神が多くの特権と祝福とをその民に与えたもうたため、その神に感謝する念が心に満ち溢れ、国民の福利と安全とをはかるために力をつくし、
キリストを信ずる確乎とした信仰を有ち、死んでもその国の住民と自分の権利と自分の国家と自分の宗教とを護ると誓った。
さてニーファイ人は、事情やむを得ないならば敵の血を流しても自分の身を守れと言うことと、いつ何時でも自分から害をしかけないと言うことと、敵に向うときまたは自分の命を守ろうとする時でなければ、決して剣をふるってはならないと言うことを教えられ、
この教えを実行するならば、神が自分らを地に於て栄えさせたもうと信じていた。言葉をかえて言うと、忠実に神の命令を守るならば、神は地に於て自分らを栄えさせたまい、またその危険の大小に応じてあるいは逃げよ、あるいは戦の備えをせよと告げたもうと信じていた。
これだけではなく、敵を防ぎ守るためにどこへ行けと神がお示しになること、もし自分らが神の示しの通りにするならば、主は自分らを救いたもうことも信じていた。モロナイはこのような信仰を有ち、心にこれを誇りとしていた。しかし血を流すことを以て誇りとは思わず、善を行うこと、民を護ること、神の命令を守ること、また罪悪を防ぐことに誇りを感じていた。
私はまことに、まことにはっきりと言う。もしも過去の人、現在の人、将来の人がみなモロナイのような人であるならば、地獄の力でさえも永遠に挫かれ、悪魔はいつまでも世の人の心を支配することができぬであろう。
見よ、モロナイはモーサヤの子アンモンのような人、またはモーサヤのほかの息子たち、またはアルマやアルマの息子たちのような人であったが、これらの人はみな神のみこころにかなった人たちであった。
さて見よ、ヒラマンとその兄弟たちは国民のためにモロナイに劣らない功労をつくした。かれらは神の道を宣べ伝え、自分たちの言葉に耳を傾けたすべての人にかれらがすでに悔い改めた証拠としてバプテスマを施した。
かれらは経めぐってこのように努力をしたから、人民はその言葉のために謙遜となり、豊に主のめぐみを受け、それがために四年の間も戦争不和が国の内に起らなかった。
しかしすでに話したように十九年目の終りころ、国内はおだやかであったが、ニーファイ人は心ならずも仕方なく同胞であるレーマン人と戦った。
まことにニーファイ人には甚だ不本意なことであったが、レーマン人との戦は長い年月にわたって止まなかった。
ニーファイ人は少しも人の血を流すことを喜ばず、特に同胞がまだその神に逢う用意をしない中に、これを殺して永遠の来世へ送ることを非常に悲しいと思っていたから、レーマン人に向って武器をとることを悲しく思った。
しかしもし自分らが命を捨てるならば、かつては同じ教会の会員であったがその後教会を去り国を離れ、レーマン人に加わって今現にニーファイ人を亡ぼそうとしている者共の野蛮惨酷な心のままに自分らの妻子が殺戮されるから、ニーファイ人らはその命をむだに捨てることはできなかった。
また主が「汝らもしわが命令に従わば地に栄ゆべし」と約束したもうたから、いやしくも神の命令を守る者がのこっている間は、同胞であるレーマン人がニーファイ人の血を流して喜ぶ所を見るに忍びなかった。

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