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2024年4月26日(金) 通読(本日=エレ47-52,バル3,クル-43回 明日=ルカ7-8,1イミ22,クル-44回)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔57年モルモン経〕アルマ書 第16章
第16章
戦争があると言う叫び声。罪悪の都市、アモナイハ、レーマン人に亡ぼされる。ゾーラムとその二人の息子、敵軍を潰走させる。ニーホル宗徒の絶滅。教会がひろく設立される。

ゼラヘムラの地には久しく平和がつづいて、ニーファイの民を治める判事治世の十一年二月五日になるまでは数年の間戦争も不和もなかったが、この日全国に戦が起ったと言う叫び声が聞えた。
これは、レーマン人の軍勢がすでに荒野の方から国境に侵入して来て、アモナイハ市にまで進軍しその住民を殺し都会を破壊し始めたからである。
そしてニーファイ人がまだレーマン人の軍勢を国から追い払うに足る兵を募らない内に、レーマン人ははやくもアモナイハの住民を殺し、ノアの地の附近に住む人々をいくらか殺し、またほかの人々をとりこにして荒野へつれて行った。
そこでニーファイ人はとりことなって荒野へつれて行かれた人々を取り戻したいと思った。
ニーファイ人の軍の司令長官に任ぜられた人はゾーラムと言い、リーハイとエーハと言う二人の息子があった。ゾーラムとその二人の息子は、アルマが教会の大祭司であることを知って、またアルマには予言の「みたま」が共にあることを知って、一しょにアルマの所へ行き、自分たちがもしも軍を野に出してレーマン人に捕えられた兄弟らを探したなら、それは主のみこころにかなうかどうかとアルマにたずねた。
そこでアルマはこの事件について主に祈り、それから三人の前へ帰って来て答えた「見よ、レーマン人はマンタイの地の境のはるか向うにある南の野に於てサイドン川をわたるはずであるから、汝らはこれを川の東方にむかえて戦え。されば主はレーマン人が捕えた汝らの兄弟らを汝らの手に返したもうであろう」と。
これによってゾーラムは二人の息子と一しょに軍をひきつれてサイドン川をわたり、マンタイの地の境をはるか後にしてサイドン川の東に当る南の野まで進軍し、
ここでレーマン人の軍に向ったところ、レーマン人は撃ち散らされて荒野の奥へ追い払われた。そこでニーファイ人はレーマン人に捕えられた自分の兄弟たちを取り返したが、その数は一人も欠けていなかった。よって、かれらは兄弟たちに連れられてそれぞれの所有地に住むために帰った。
これで判事治世の十一年目は終り、レーマン人はすでに国外に追われ、アモナイハの住民は亡びた。アモナイハ人は一人ものこらず殺されたが、大きな都会であったから神でさえも破壊することができないとかれらが誇った大都会も、
一日の中に荒れすたれた所となり、その住民の死体は犬と野の猛獣のために食い裂かれてその餌となった。
しかし多くの日が経ってから、その死体はうず高く地上に積み上げられ浅く土をかけて覆ってあったが、その臭気がひどかったから、長年の間アモナイハの地へ行って住む者はなかった。そしてその地は「ニーホル宗徒絶滅の地」ととなえられた。それは殺された者たちがみなニーホル宗を信じ、の地が荒れすたれたまますててあったからである。
ニーファイの民を治める判事治世の十四年目まで、レーマン人は再びニーファイ人の国へ戦に出てこなかったので、ニーファイの民は三年の間ひきつづき全国に平和を保った。
その間、アルマとアミュレクは出て行って神殿、聖堂、またはユダヤ人風に建てた会堂などで、民に悔改めを宣べ、
自分たちの言葉を喜んで聞いた人たちには、誰にも偏よることなくたえず神の道を伝えた。
このようにアルマとアミュレクと教えを宣べる職に任ぜられた多くの人たちは、全国に神の道を宣べ弘めるために出て行ったから、ニーファイ人の住む国の方々にはいたる所に教会が設立され、
民の間には等差がなく、主はその「みたま」を全国に注ぎたもうた。これは主が降臨をなさる際に教えたもうことを人々に受け入れる用意をさせ、
また神の道に対してかたくなにならず、無信仰で亡びに赴くことなく、喜んで神の道を受け入れさせ、その神である主の安息に入るため、枝のように真の木に接がれさせるためであった。
民の間を歩き廻った祭司たちは、一切の虚言、詐欺、嫉妬、争い、遺恨、罵り、盗み、強盗、りゃく奪、人殺し、姦淫およびいろいろなみだらな行いをとがめる説教をし、声を大きくしてこのような行いをしてはならないことを諭した。
かれらはやがて将来起ること、すなわち神の御子(イエス・キリスト)の降臨とその苦しみと死と死者の復活とを親切丁寧に教えた。
それで多くの人々は、神の御子の降臨したもう場所をたずねたところ、神の御子は復活の後にこの地の民にも現われたもう由を教えられ、人は皆これを聞いて非常に心に喜んだ。
このように教会はすでに全国に設立されて悪魔に打ち勝ち、神の道は純粋なままにあまねく国内に宣べ伝えられ、主は祝福を民に注ぎたもうた。ニーファイの民を治める判事治世の十四年目はこのように幸福な有様で暮れた。

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