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2024年4月19日(金) 通読(本日=エレ42-46,バル2,クル-41回 明日=ルカ5-6,1イミ21,クル-42回)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔57年モルモン経〕アルマ書 第14章
第14章
アルマとアミュレク、牢屋に入れられる。二人を信ずる者たち迫害される。火あぶりで殺される。今は悔い改めたゼーズロム、二人のために弁解をして追い払われる。予言者たち救われて、その敵は殺される。

アルマが人民に話し終ると多くの人々はその言葉を信じ悔い改めて聖文を研究し始めた。
しかしその中の大半の人々は、アルマがゼーズロムにあからさまに遠慮なく言ったことを怒り、またアミュレクが自分たちに偽を言い、自分たちの国法、法律業者、判事たちをののしったと言ってアルマとアミュレクの二人を亡い者にしたいと思った。
またアルマとアミュレクとに怒りを感じてこの二人があからさまに民の罪悪を証言したから、民は二人をひそかに片つけてしまおうとした。
しかしながら、かれらは二人を殺さないで、ただ二人を捕えて強いなわでしばり、その地方の高等判事の前へ引いて行った。
そして民もまた出て行って二人に反対する証を立てたが、かれらは二人が国法も法律業者らも判事らも住民もそしり、また唯一人の神があっての子を世の人の間につかわすが、人を救わないと宣べたと証言し、そのほかこのようなことを多く証言をしてアルマとアミュレクに反対をした。これはみなその地方の高等判事の前でしたことである。
ところが、ゼーズロムがこの証言を聞いて驚き、自分が偽を民に言ったために、多くの人の心を暗ませたことを認めて自分に罪があることを悟りその心を非常に悩ました。ゼーズロムはまことにようやく地獄の苦しみに取り囲まれたのである。
そこでゼーズロムは民に向って大きな声を出して「見よ、われこそ罪がある。この二人は神の前に無罪潔白である」と叫び、そのときから二人のために弁解し始めた。しかし民はゼーズロムをののしって「汝もまた悪魔につかれたのか」と言ってかれに唾を吐きかけかれを追い払った。そしてアルマとアミュレクの言葉を信じた人たちも追い払った。民はこれらの人を追い払った上に石を投げつけて撃とうとして追手をつかわした。
それから、民は追い出された人々の妻子をよせ集め、その中で神の道を信ずる者たちと神の道を信ぜよと教えられた者たちを火の中に投げ入れ、また聖文をのせている記録も取り出してこれを火の中に投げこんで焼きすてた。
ここに於て民はアルマとアミュレクとをこの殉教場に引き出して行って、火で焼き殺される者が滅亡する様を見せたが、
アミュレクは火で焼き殺される女子供の苦しみを見て自分も苦しみ悩み、アルマに向って「私たちはとてもこの残酷な有様を見てはおられない。さあ、手をさしのべて私たちに宿る神の力でこれらの者を火の中から救い出そうではないか」と言った。
ところがアルマはアミュレクに答えて「『みたま』が私に手を出してはならぬと制したもう。ごらん、主はこの殉教者たちを自分の居る所へ迎え入れて栄光を授けたもう。また、人民がその心のかたくななままにこのように信者を殺すことを許しておきたもう。それは、主が怒ってこの民に下したもう裁きが正義にかなうためであって、また罪のない者たちの血がこの民に反対する証となり、終りの日にはげしく民を訴えんがためである」と言った。
しかし、アミュレクはアルマに「あの人たちはおそらく私たちも火で焼くようになるかも知れぬ」と言った。
するとアルマはこれに答えて「主のみこころにかなうならば、そうなってもかまわない。しかし、私たちのしなくてはならぬことがまだ成就していないから、あの人たちは私たちを火で焼くことはない」と言った。
さて火の中へ投げこまれた者たちの身体と、これらの人と一しょに火の中へ投げすてられた聖文が焼けてしまってから、その地方の高等判事がやって来てアルマとアミュレクがしばられながら立っている前に立ち止り、手で二人の頬を打って言った「このような有様を見ながら、まだお前らはこの民に教えを宣べ伝えてかれらを燃える硫黄の湖へ入れようとするのか。
見よ、明らかにお前らは火の中へ投げこまれた者たちを救う能力を持っていなかったではないか。またかれらがお前らと同じ信仰と教えとを持っているからと言って神はかれらを救わなかったではないか」と。そしてこの高等判事はまた二人の頬を打って「お前ら自身何と弁解をするか」と聞いた。
この判事はギデオンを刀で殺したニーホルと同じ宗派で信仰と教えも同じであった。
アルマとアミュレクはこれに対し何の答えもしなかったが、判事はまたもこの二人を打ち、下役に引きわたして牢屋に入れさせた。
さて二人が牢屋に入って三日たった時、ニーホル宗を信ずる多くの法律業者、判事、祭司、教師らが二人を見ようとして牢屋の中へ入ってきて、いろいろなことを尋ねたが二人は何にもこれに答えなかった。
ここに於てあの高等判事が二人の前に立って「お前らはなぜこの人々のたずねることに答をしないのか。自分はお前らを火の中へ投げこませる権力があるのを知らないのか」と言って答をせよと命じたが、二人は何にも答えなかった。
そこでかれらは牢屋を去り各々帰路に就いたが、またその翌日やってきた。そしてあの高等判事はまたも二人の頬を打ち、そのほかの者たちも多く進み出て二人を打ち「お前らはまた起ってこの民を裁き、またわれわれの法律をとがめようとするか。お前らにもし大きな能力があるなら何故自分自身を救わないか」とあざけって言った。
この者たち歯がみをしながら、また二人に唾を吐きかけながら、このようなことを多く言いならべて「われわれが死んだ後で罰を受けるときにはどのような姿を現わすか」と聞いた。
かれらはこのようにいろいろなことを言って、何日も二人をあざけり、二人を飢えさせるために食物を与えず、二人を渇かせるために水も飲ませず、その上その着物をはぎ取って二人をはだかにした。二人はこのようなままで強い縄でしばられ、牢屋に閉ぢこめておかれた。
さてアルマとアミュレクの二人はこのように苦しみながら何日も過したが(ついにニーファイの民を治める判事治世の十年、十月十二日になって)アモナイハの地の高等判事と同地の多くの教師と法律業者とがつれ立って牢屋へ入ってきて、アルマとアミュレクとが縄でしばられている所まで進み出た。
この時高等判事は二人の前に立ちまた二人を打って言った「お前らに神の能力があるならば、このいましめてある縄から自分の身を救え。そうしたらわれわれはお前らの言うように、主がこの民を亡ぼすことを信ずる」と。
それからほかの者たちも最後の一人に至るまで皆進み出て、高等判事と同じことを言って二人を打った。ところが最後の者が言い終るや、たちまち神の能力がアルマとアミュレクとに下り、二人は起きて立ち上った。
そしてアルマが大声で「主よ、いつまでもこんなひどい苦痛を忍ばねばならないのか。主よ、私たちがキリストを信ずる信仰に応じて自ら救うほどの力を与えたまえ」と祈ると、たちまち二人はその身をしばる縄を断ち切った。人々はこれを見ると自分の身が亡びることをおそれて逃げ始めた。
しかしかれらはうろたえたあまり牢屋の外の扉へ行きつかない中に地へ倒れた。するとこの時地がはげしく震い牢屋の壁が裂けて地に倒れて、アルマとアミュレクを打った高等判事も法律業者らも祭司教師の連中に至るまで倒れた壁のために殺されてしまった。
ところが、アルマとアミュレクとはキリストを信ずる信仰のために主から御力を授かり、傷も受けずに縄を解かれて牢屋をすぐ出たが、牢屋はすでに地に倒れていた。アルマとアミュレクを除くほか、牢屋に居た者は皆死んだ。二人はこれからすぐに市内へ進んで行った。
このとき、人民はさきに大きな響を聞いたのでそのわけを知ろうとして大勢かけつけてきたが、アルマとアミュレクとが牢屋から出てくるのを認め、また牢屋の壁が地に倒れているのを見て非常に恐れおののいて、ちょうど山羊がその子を連れて二匹の獅子から逃げるようにアルマとアミュレクの前から逃げて行った。

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