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2024年5月16日(木) 通読(本日=箴5-6,ユディ11,アル23 明日=エゼ7-12,アザ1,クル-49回)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔57年モルモン経〕アルマ書 第10章
第十章
アミュレクの血筋。リーハイはヨセフの子マナセの裔。アミュレク自身の改宗を語る。アミュレクの証し。アミュレク腹黒い判事と法律業者とを非難する。ゼーズロム。

アミュレクがアモナイハ市に住む人々に宣べた言葉は次の通りである。
「私はアミュレクと言ってギドーナの子である。ギドーナはまたアミナダイの裔のイシマエルの子である。このアミナダイは、神がその指で神殿の壁に書きたもうた文字を解いたアミナダイであって、
エルサレムの地から出てきたリーハイの子であるニーファイの裔である。リーハイはマナセの裔、マナセはヨセフの子であって、ヨセフは兄弟たちのためにエジプトへ売られた。
私も、私を知っている人々の間では少からぬ名誉ある者であって、親戚友だちが多くまた自ら勉めはげんで大きな富を得た。
さりながら、私は主の道と奥義と驚嘆すべき能力とについては、まだ多くのことを知っていない。しかし実は私が今これらのことを多く知っていないと言ったのは間違いである。なぜならば、私はこの民の命を護りたもう所に現われている主の奥義と驚嘆すべき能力とを多く見たことがあるからである。
ところが私は心をかたくなにしてたびたび呼ばれても聞き従おうとしなかった。それであるから、これらのことが確かにあることを知りながら、これらについて知りたがらなかった。従って、私は悪い心を持ったまま神にそむき、判事治世の十年目の七月、すなわち今月の四日までもそうであった。
このようにして私がごく縁の近い親戚を訪ねようとして出て行く途中、主の使が私に現われて言いたもうた『アミュレクよ、汝は主の予言者に食べ物を与えなくてはならないから自分の家へ帰れ。その予言者は神の選びたもうた聖い人である。この人はこの民の罪悪のために長い間断食をして今飢えている。故に、汝はこの人を迎えて汝の家に宿らせ食を与えよ。さらばこの人は汝と汝の家族とを祝福し、これによって主の恵みは汝と汝の家族の上にとどまるであろう』と。
それで、私は天使の命に従って家の方へ帰ってくると、その途中で天使が『迎えて家に宿らせよ』と仰せになったお方に逢った。ごらん、これが神のことについて今まであなたたちに話しておいでになったこの方である。
天使は私に『この人は聖い人である』と仰せになったから、私はこの方が聖い人であることを知っている。それは、神の使がそう仰せになったからである。
私はまたこの方が証をしたことが真実であることを知っている。それは、この方アルマが私の家に宿って居られたときに、主が使をつかわしたもうてこれらのことを私に顕わしたもうたからである。主の使が私のところに来たもうたことは、主が生きてましますように真実確かである。
ごらん、この方は私と一家中の女と子供と父とそのほか親族などあらゆる私の一族を祝福したから、その言葉の通り私たちは恵みを受けた」と。
さてアミュレクがこのように話をしたとき、民は自分たちが訴えられた原因となる事実について証言をする者が一人ばかりでないのを見て、またこれらの証人はみなかれらと共にある予言の「みたま」によって将来起ることも証言するのを見て驚ろいた。
しかし、この民の中にはアルマとアミュレクに問いかけようと考えた者があった。これらの者はその狡猾な謀ごとによって二人の言葉じりを取ってこれを訴える口実を作り、二人を判事たちにわたして法律上の裁判を受けさせ、二人を訴えて証明する罪の重い軽いに従ってこれを殺すかまたは牢屋へ入れさせようと計画した。
このように二人を亡ぼそうと計画した者たちは法律業者であって、判事たちの前で民の罪を審問するときに法律を扱うために民に雇われ、または委任を受ける者たちであった。
この法律業者たちはその職業を巧に行うために、民の間に行われる悪い謀ごとや企を深く知っていた。
さてかれらはアミュレクに質問をかけて、それで前後不揃いのことを言わせようとした。
しかしかれらはアミュレクのためにその企を覚られたことを少しも知らなかった。それで、かれらがアミュレクに問いかけた時にアミュレクはその内心を見抜いて次のように答えた。「悪いことを行うよこしまな世の人々よ。お前たち法律業者のともがらよ。偽善者のともがらよ。お前たちは悪魔の基をすえ、神の聖い者たちを捕えるために謀ごとをしてわなをかけ、
正しい人の道を曲げようと企て、この民を全滅させるまで自分の頭に神の怒りを招こうとしている。
われわれの最後の王のモーサヤが位をゆずろうとしたがその位を受ける者がなかったので、王の位を廃して民の投票によって政事を行わせようとしたとき、布告を出してこの民の大半がもしも悪を選びまたは罪悪におぼれる時がくるならば、それは民の滅亡する時であると言ったが、それは本当に旨いこと言ってある。
主がお前たちの悪事をさばき、その使たちの言葉を借りてこの民に『天国は近ければ悔い改めよ、悔い改めよ』とのたもうのはまことに至言である。
また主の使たちの声によって『われは公平と正義とを手にたずさえてわが民の間に降らん』と宣うたのもまた至言である。
もしもこの地に住む義人たちの祈りがなかったならば、お前たちはすでに全く滅ぼされていたことであろう。しかし、それはノアの時代の人々のように洪水で滅ぼされるのではなくて、飢饉と疫病と剣によって滅ぼされるのである。
見よ、お前たちの救われるのは義人たちの祈りによる。それであるから、もしお前たちが義人を追い払うならば、主はその御手をひかえたまわず激しく怒りながら来てお前たちを責めたもう。その時お前たちは飢饉と疫病とに苦しみ剣に悩まされるにちがいない。もし悔い改めなかったならばこの時がすぐとやってくる」と。
これを聞いてアモナイハ市の民はいよいよアミュレクに腹を立て、大声を出して「この者はわれわれの正しい法律とわれわれの選んだ賢い法律業者とをののしる」と言った。
しかしアミュレクはその手をひろげいよいよ力をふるって民によばわって「悪い行いをするよこしまな世の人々よ、サタンがこのようにあなたたちの心を支配するのはなぜであるか。サタンはあなたたちをいざなってその目を暗まし、聞く言葉の真意を悟らせないようにする。あなたたちがこのようにサタンに負けるのはなぜであるか。
ごらん、私はこれまでにあなたたちの法律に反対する証を立てたことがあるか。あなたたちは間違っている。あなたたちは私を訴えて法律に反対する証を述べたと言うけれども、私は一度もそうしたこはなくかえってその法律に賛成をして話しあなたたちに罪があると言った。
ごらん私はあなたたちに言う。あなたたちの法律業者と判事たちの不正によって今この民が滅びる基ができ始めている」と。
アミュレクがこのように言うと、人々はかれを訴えて「今やわれわれはこの者が悪魔の子であることを知っている。かれはわれわれにうそを言っている。見よ、かれはわれわれの法律に反対することを言ったが今は自分で反対したことはないと言っている。
その上、かれはわれわれの法律業者と判事たちをののしった」などと言った。
しかし民にアミュレクをこのように訴えさせたのは法律業者たちであった。
この法律業者たちの中にゼーズロムと言う人があった。その仲間の中では技倆が一番すぐれていて人民から多くの依頼を受けていたが、かれはアルマとアミュレクを最も力をつくして訴えた。
しかしこの法律業者たちの目的は利益を得るのが目的であったから、民に頼まれてその利益を得たのである。

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