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第十二章 真鍮版に誌された予言。イザヤ書第二章と比較せよ。 アモツの子、イザヤが見たユダとエルサレムとにかかわること。
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これは終りの日に主の家の山が山々のいただきに立ち、もろもろの小山よりも高くぬきんでて、よろずの国民が流れのように集まってくる時に起ることである。
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その時、多くの民が行って言う。さあ、われらは主の山にのぼり、ヤコブの神の家に行こう。行けば神がその道を教えたまい、われらは神の道を歩むであろうと。何となれば、律法はシオンから出、主の言葉はエルサレムから出るはずであるからである。
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主は諸々の国の中に裁きをして多くの民を責めたもうから、かれらは剣を鋤の先にうちかえ槍を鎌にうちかえ、国は国にむかって剣をあげずまた戦いの術も学ばない。
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ヤコブの家よ、きたれ。われらは主の光の中にあゆもう。まことにきたれ。汝らはみな迷ってたれもかれも悪い道に行かぬ者はない。
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それであるから主よ、汝は主の民ヤコブの家をすてたもうた。これはかれらが東の方から養いを受け、ペリシテ人のように占い者の言葉に耳を傾け、よその国の人たちの子らと交るのを好むからである。
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またかれらの地は金銀に満ちその宝にかぎりがなく、馬もその地に満ち、戦車もまた数かぎりがない。
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かれらの地には偶像も充ち満ちて、人はみな自分の手のわざ自分の指の造る物をおがむ。
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位の低い者はひれ伏さず位の高い者はへりくだらない、それであるから、これを許したもうな。
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悪人たちよ、岩の中にはいり、土の中にかくれよ、汝らは主をおそれそのみいつのかがやきに当って打たれるからである。
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その日には、目をあげてたかぶる顔はひくくせられ、おごる人々はかがめられ、ただ主だけがあがめられたもう。
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それは、万軍の主の日がじきに万国の民あらゆる者の上に来て、たかぶる者、おごる者あらゆる高慢な者がこれに遇ってひくくせられるからである。
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すべてレバノンの杉も高くそびえるから主の日に遇い、バシヤンの樫もことごとくこれに遇い、
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すべての高い山、すべての低い山、すべてのおごる諸国も、もろもろの民も、
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すべての高いやぐら、堅固にめぐらした石垣も、
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海に浮ぶすべての舟も、タルシシのすべての舟も、美しくて楽しい景色もまたことごとくその日に遇う。
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この日には、人のたかぶる心はかがめられ、人の高慢はひくくせられ、ただ主だけがあがめられたもう。
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こうして、主は偶像を全く廃したもう。
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主が立ってはげしく地をふるい動かしたもうとき、人々はそのみいつのかがやきに打たれて主を恐れるに至るから岩の洞穴と地の洞くつに入る。
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その日、人々は自分のおがむために造った銀の偶像と金の偶像とを、もぐらもちとこうもりとになげ与え、
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岩のすき間か、けわしい岩の頂きににげこむ。かれらは主が立ってはげしく地をふるい動かしたもう時、そのみいつのかがやきに打たれて主をおそれるからである。
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なんじら、鼻から息の出入りする人間に依りたのむことをやめよ。かようなものがなんでかぞえるに足りようか。
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