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略号 : bun

 新約1917年訳/旧約1887年訳。ただしその後も部分的改訂があり、最終版は1950年。
 新約と旧約で翻訳年代がチグハグになっているのは、明治期に一気に文語訳が完成したあと、大正期に新約が改訳されたのに対して、旧約のほうは文語としてはついに改訳されることがなく、次の改訳は戦後の口語訳になったからです。なお、大正改訳前の明治の新約については「__meiji__」を見てください。
 翻訳から50年を経過して著作権フリーとなっており、50websで配付されています。ばべるばいぶるもここからダウンロードしました。
 底本は1979年発行のもので、現在日本聖書協会が発行しているものとは違う部分があります。
文語訳聖書 PDFおよび真理子の朗読
にPDFをおさめてあります。またこのページでは、真理子の朗読(一部分)を聴くことができます。
 
  【旧約外典部分のデータについて】
  この聖書には本来、アポクリファ(旧約外典)が含まれておりませんが、聖公会が1934(昭和9)年に文語で翻訳し、『旧約聖書続篇』というタイトルで出版されたもので補っています。
  現在の新共同訳で旧約聖書外典のことを「旧約聖書続篇」と呼んでいるのを、ヘンテコな言い方だと苦言を呈している学者先生もいるようですが(私の敬愛する田川建三先生もそうなのよ)、実はそういう言い方は新共同訳が始めたのではなく、戦前の聖公会訳にルーツがあったんですね。ちなみに新共同訳に採録された外典は、聖公会のこの本で採録された書物のリストにピッタリ一致します。新共同訳の「続篇」はカトリック流ではなく実は聖公会流なのですね。
  この本は1968(昭和43)年になって新仮名新字体に改められ、難しい語句を平易なものに書き換えて出版されました。いま古書店に出回っているのはたいていその版です。しかしここからとると著作権が2018年末まで切れませんし、文語の新仮名というのはとても読みにくいと思うので、著作権が切れており旧仮名を用いている1934年版をコピーして画像アップしました。
  なお、1934年版と1968年版とはかなり違います。
  エス・ギ(エステル書残篇)は追加部分しか収録されておらず、その他の部分は明治文語訳を併読する形式になっているので、当サイトでは明治文語訳の訳文とあわせて掲載しました。また章・節番号はばべるばいぶるの形式に直し、元の章・節番号を併記しました。
  章・節番号は新共同訳とはかなり異なるところがあり、比較対照が不能になっている部分があります。一方で__kjv__の章・節番号とはピタリと一致しています。
 
【解読のためのツール】

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