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略号 : okawa

 大川周明(おおかわ・しゅうめい。1886-1957)が1950年に翻訳した『古蘭』(岩崎書店)です。大川は『日本精神研究』『日本二千六百年史』などの著作で知られる右翼的思想家ですが、東大では印度哲学を専攻、インド独立運動を支援するなどアジア主義にも立ち、イスラム研究もしていました。戦前日本の軍国主義の政治理論を作ったとして東京裁判ではA級戦犯容疑で起訴されました。法廷で東条英機の頭をたたいたシーンは東京裁判のドキュメンタリーで今でもよく上映されるので有名でしょう。この他、法廷内の数々の奇行により精神異常と判断されて裁判から除外され、松沢病院に入院、ここでクルアーン全文を翻訳して出版したのが本書です。本文も解説も文語体なので原則として旧かな旧字ですが、一部新字が混じっているのが出版時期らしいところです。急いだ仕事のようでいろいろ間違いがあります。たとえば第2章冒頭のアリフ・ラーム・ミームをアリフ・ミーム・ラームとしたり、何度も同じような語句がリフレインする箇所でまるまる一節ぶん訳し忘れたりなど。その他、誤植・誤字・節番号の乱れなどがかなりあります。しかし朗誦に適した美しい文語体で訳しています。
 著作権保護期間が終了しているため解説のみのページも含めて全ページをスキャンしてアップしました。
 
  【入力ボランティアの方へ】
  テキストは以下の流儀で統一しています。入力時に従わなくてもかまいませんが、最終的に下のように変換されることをご承知ください。
  1. 節番号の乱れは意図的なものと判断されない限り、__qjp__によって訂正します
  2. 訳し忘れは「(欠落)」と記します(真理子のおまけで補います)。
  3. 仮名遣いは歴史的仮名遣いとしますが、ただし「報ゐて」→「報いて」、「擯斥せれたり」→「擯斥せられたり」など、明らかな文法的誤りは訂正します。
  4. その例外として、ハ行動詞の音便形(「問うて」など)は「問ふて」と書くのも広く見られる習慣なので、そのまま「問ふて」とします。
  5. 「招ぐ」など、普通と異なる行に活用されている動詞はそのままとします。
  6. 明らかな誤りは訂正します。その例としては、 このように、いろいろな誤りを真理子が校訂しながら入力しているので、青空文庫さんのように校訂に著作権を認めるというなら、このテキストには真理子の著作権が発生しているということなのかもしれません。もちろん真理子はそんな邪悪な権利を一切主張しませんのでご安心ください。もし校訂に著作権が発生するなら、誤記・誤植の多い原文は大歓迎ですね。誤記・誤植を直して、「私が校訂したから私の著作権」なんて、著作権を横取りできちゃいますわ。そんなバカなことあるもんですか。校訂の過程を記した論文には著作権が発生しても、校訂されたテキストそのものには著作権は発生しない、これが真理子の主張です。
  7. 字体はUnicodeに存在する範囲内で旧字体に統一します。原本は出版時期が戦後直後であるためかなり新字体がまじっていますが、全部旧字体に直します。
  8. Unicodeに存在しない字は適宜存在する字に変えます。たとえば「麥+包」→「包」 クル:12:36
  9. 神の呼称であるアルラーハは、ルもハも同じ大きさとします。
  10. 第1節は以下の書式のとおり、最初に章タイトルをつけて入力してください。
    [○○章 ○○啓示/大悲者・大慈者アルラーハの名によりて]/第1節本文
    [と]と/は全角です。ばべるのほうからコピーすると/を改行に変換してしまうので、ここからコピーするほうがいいです。

  【原本PDF】
  大川周明訳:古蘭。サイズが大きいので、オンラインで見るよりも、あなたのコンピュータにダウンロードなさることをおすすめします。
 
  【OCRかけたままファイル】
  こちらをどうぞ。OCRにかけたままのファイルを章ごとに分離しました。数字は章です。すでにテキスト化したところはありません。
 
  【完成テキスト】
  こちら(okawa.zip)をどうぞ。書式は解凍してできるreadme.txtをご覧ください。
 
  【大川周明先生著作電子化計画】
  真理子は個人的に、大川周明先生にぞっこんほれ込んでいますので、ファンサイト「大川周明ネット」を立ち上げています(携帯版もあります)。
   ここで先生の著作をPDF化し、さらにはOCRにかけてテキスト化する運動をたちあげています。
  大川周明先生著作電子化計画
  ここにあなたのお力をお貸しください。
 
【解読のためのツール】

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