[真理子日曜学校 - 宗教音楽のたのしみ(フレーム表示) ]
  【一般コース】
 

準備と著作権


 
  1. 準備してほしいソフト
     「宗教音楽のたのしみ」は音楽を扱うコースです。せっかくコンピュータで音楽が手軽に扱えるのですから、文字だけではなく音も出したいです。そのためにぜひ準備してほしいソフトがありますので、ここの説明をよく読んで、準備をしておいてください。

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  3. muse
     「楽曲のサンプルとして楽譜を表示し、それをクリックすると音が出る」なんていうのがあれば理想的ですよね。でも今のところ、真理子が本当に気に入った楽譜演奏ソフトは存在しません。
     理由は長くなるので後述しますが、要点だけいえば、「入力が大変」「思いのままの演奏ができない」「本当に使えるソフトは高価」の3点です。
     ここでは「入力が大変」だけ説明しましょう。楽譜の入力って楽譜を構成する音符などのさまざまなパーツをマウスでドラッグ&ドロップしながら入力していくんですが、やってみればわかりますけどかなり大変です。これだったらまだ、ドレミファソラシドをcdefgabcみたいにコード化してテキストで入力したほうがはるかに早いしラクです。
    わき道になりますが真理子は本質的にDOS人間なんですよね。WindowsやMacOSがわかりやすいっていうのは見た目だけ。GUI(グラフィカルユーザインターフェース)って一見さん(臨時のお客さん)が少量のデータをちょこちょこと処理のにはわかりやすいけれど、ルーチンワークで大量のデータ入力するなら絶対DOSのCUI(文字ベースの画面と入力)です。Windowsって慣れた人ほどマウス使わないでAltキーやCtrlキーおしながらキーボード打ったり、テンキーでわわーっと入力したりしてるのよ。マウスでメニュー選んでクリックなんてうざすぎ、拷問よって、実際に四六時中コンピュータと向き合っているオペレータは、みんなそう思ってます。
    で、話を音楽演奏に戻すと、楽譜の形で入力するんじゃなくて、ドレミファソラシドをcdefgabcみたいにコード化してテキストで入力して演奏できるソフトがあるんです。それが「宗教音楽のたのしみ」で採用したmuseというソフトです。
     次のサイトへ行って、museをダウンロードしてインストールしてください。
    あとみっくわ~るど ここの[MUSE WORLD]
    Windows専用ですのでそれ以外の環境の方はごめんなさい。
     使い方の詳細はソフトに付属したマニュアルを見てください。「宗教音楽のたのしみ」の曲データはすべてmuseの形式で入力していますので、ファイルをダウンロードしてダブルクリックしてくだされば、museが起動して曲データを再生してくれるはずです。
     演奏の仕方にご不満があれば、museの文法を理解したうえで、データを修正してくださればOKです。
     なお、museを使って宗教音楽をコーディングして楽しむために、museの文法のチュートリアルコースを準備中です。

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  5. MIDI再生ソフト
     Windowsユーザの方は上で説明したmuseを使って曲データを再生してくださればいいんですけど、出先のネットカフェでご覧の方、またWindows環境がなくてmuseが使えない方のために、曲データをMIDIファイルに変換した形でもアップしました。MIDIならばWindows以外でも再生できるはずです。
     しかしOSに付属しているプレイヤー(WindowsならばMicrosoftのWindows Media Player)では、MIDIファイルに埋め込まれた歌詞を表示できないかもしれません。その場合は、歌詞再生の可能なプレイヤーを探してインストールすることをおすすめします。「MIDI 歌詞 再生」とか「MIDI XFフォーマット 再生」みたいなキーワードで検索してみてください。
     Windowsの場合は、
    Sundry Street ここの「ソフトウェア」の「MIDI View LE」
    が一番お手軽で、真理子も愛用しています。
     歌詞が表示されるだけでなく、テンポ、キー、楽器の音色を変更することができますので、それだけの変更であれば元ファイルを加工する必要なく、このソフトだけで可能です。

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  7. 楽譜ソフト
     では上のmuseの項で書いた、楽譜ソフトへの不満、「入力が大変」「思いのままの演奏ができない」「本当に使えるソフトは高価」という理由のうち、まだ説明していなかった後2点について書きましょう。
     楽譜ソフトって有料ソフトが多く、本当に使えるソフトはかなり高価なんですよね。たとえば真理子いいなって思ってるのは、スコアメーカーFX3 @ KAWAIで、楽譜のOCR認識機能まであるソフトなんですけど、けっこういいお値段がしています。これ、機能限定版も無料で公開されてるんですけど、高価な有料版にどうしてもアップグレードしたくなってしまう衝動をおさえきれなくなってしまいそうでこわいです。
     無料ソフトの中で真理子が興味を持っているのがLilypondです。GNUソフトで世界に多くのユーザーがあり、単に美しい楽譜出力が得られるだけでなく、その楽譜を演奏したMIDIファイルも作れる点に関心があります。真理子も現在お試し中で、近いうちに本格的使用を始めるかもしれません。

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  9. 現行の記譜法は唯一絶対ではありません
     楽譜ってびっくりするほど自由度があるものです。特に「宗教音楽のたのしみ」では古い時代のヨーロッパの音楽を扱ったりするので、「小節線がない(そもそも拍子がない)」「ハ音記号」「変則調弦」など、多種多様な技法が出てきます。非ヨーロッパの音楽を扱えば半音未満のピッチの変更もしなければならないでしょう。最近の楽譜ソフトはかなりいろいろなものに対応していますけど、今書いたような技法にまではなかなか対応しておりません。
     だいたい、現行の記譜法自体が唯一絶対の方法ではないのです。たとえばグレゴリオ聖歌は、いまだに昔のままの四角ネウマ譜で記されて歌われています。「そんなの現代の楽譜に直せばいいじゃないか」と思うかもしれませんが、それは「アラビア文字なんか使うのやめて、全世界の言語がローマ字を使えばいい」という暴論と同じです。時代や地域によって異なる記譜法はそれぞれの音楽に即したものであり、現行の記譜法に統一すればいいというものではないのです。
     その一方で「言語は音であり、文字ではない」のと同様、「音楽は音であり、楽譜ではない」のです。必要なのは楽譜ではなく、音そのものなのです。

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  11. 楽譜を読める人は少数派
     よく考えてみると、本当に譜例を掲載しなければならないケースは非常に少数です。クリック一つで音が聞けるコンピュータなのですから、楽譜の形で掲載するのではなく、実際の音データを掲載したほうがいいにきまっています。音楽の参考書が譜例を掲載しているのは、音データをつけられないからです。
     それに、多くの人は楽譜の読み方なんてわからないのです。たとえわかったにしろ、かなり訓練を経ないと、譜例から曲をイメージできるものではありません。ですから実際には譜例部分は飛ばし読みになっているのではないでしょうか。それだったら楽譜の形にこだわる必要はないわけです。
     それに、実は楽譜の形での表示は不便なことも多いのです。たとえばフーガのような対位法音楽で、各声部の進行を追う場合、各声部を別々に書いてくれればいいんですけど、1台の鍵盤楽器によるフーガでは、右手と左手で実際に弾く形で書かれてしまうことが多く、各声部の動きが非常に追いにくくなります。その点museは、各声部を色分けして表示させることが可能であり、楽譜よりもはるかに便利なことがあるのです。
     よほど楽譜の形での引用が必要なときだけ、なんらかの手段で楽譜を画像表示すればいいだけの話で、「宗教音楽のたのしみ」では楽譜の形にはこだわらず、muse形式およびMIDI形式で楽曲データをアップすることにします。

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  13. 著作権
     このコースでは原則として著作権保護期間が満了した(作詞者・作曲者の死後50年を経過した)楽曲のデータをアップしております。著作権保護期間が満了していないものについては、著作権法に定める引用の要件に準じ、楽曲のごく一部を引用するにとどめます。
     また楽曲のmuse形式化、MIDI形式化について、真理子は一切の著作権を主張いたしません。当サイトの他のデータ同様、転載、改変などを含め自由に利用してください。また、いちいち許可をとるメールなどをよこさないようにしてください。

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