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2024年3月29日(金) 通読(本日=エレ27-31,知18,クル-35回 明日=マコ15-16,1イミ18,クル-36回)

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節表示・修正口語訳(日本語R)+真理子のおまけ 解題
〔真理子訳〕トビト記 第6章
そこで彼女は泣くのをやめて静かになった。
トビヤは天使と一緒に出発した。また一匹の犬も彼と一緒に出発し、旅を続けた。二人は旅を続けていたが、ある晩彼らはテグリス川のほとりで宿泊した。
トビヤが足を洗うためにテグリス川にはいると、一匹の大きな魚が水の中からはねあがってトビヤの足をのみこもうとしたので、彼は叫んだ。
天使はトビヤに言った。「その魚を捕りなさい。しっかりつかまえなさい」。トビヤは魚を捕ると、地上に引き上げた。
天使は彼に言った。「魚を切り裂き、胆汁と心臓と肝臓を取り出してしまっておき、他の内臓は捨てなさい。胆汁と心臓と肝臓とは薬として役にたつのです」
そこでトビヤは魚を切り裂くと胆汁と心臓と肝臓を取り、身を焼いて食べ、残りはしっかりまとめて捨てた。それから二人は一緒に旅を続け、ついにメデアに近づいた。
その時息子は天使に尋ねて言った。「兄弟アザリヤよ、魚の心臓と肝臓と胆汁はどんな効能があるのですか」
アザリヤは彼に言った。「魚の心臓と肝臓は、悪魔もしくは悪霊につかれている男女の前でいぶしなさい。そうすればどんな悪霊もその人から離れ去り、決してその人にはとりつきません。
胆汁は、眼に白いしみのできた人の眼に塗り、眼の白いしみに息を吹きかけなさい。そうすれば眼はよくなります」
ラファエルは、メデアに入り、すでにエクバタナにほど近いところまでやってきた時、
若者に言った。「兄弟トビヤよ」。トビヤは彼に言った。「なんですか」。ラファエルは彼に言った。「わたしたちは今晩ラグエルの家に泊まらねばならない。彼はあなたの親戚にあたり、彼にはサラという名の娘がいます。
彼にはサラ一人のほかに息子も娘もいません。あなたはどんな人よりも彼女に近い血縁なので、彼女をめとるべきであり、彼女の父の財産を相続する資格があるのです。この娘は思慮深く勇気があり、とても美しく、父親はりっばな人です」
彼は言った。「あなたは彼女をめとるべきです。兄弟よ、わたしの言うとおりにしなさい。今夜わたしは父親に、この娘をあなたの花嫁としてもらうように話しましょう。そしてラゲスからもどってきたら彼女との結婚式をするのです。あなたがどんな人よりもこの娘をめとる資格があると知れば、ラグエルは決して彼女を拒んであなたから引き離したり、ほかの男と結婚させることはできないでしょう。万一そうしたら、モーセの書の定めに従って死刑にされねばならないからです。ですから兄弟よ、わたしの言うとおりにしなさい。今夜わたしたちはこの娘のことについて話し、彼女をあなたと婚約させるのです。そしてラゲスからもどってきた時に彼女をめとり、わたしと一緒に彼女をあなたの家へ連れて行くのです」。
その時トビヤはラファエルに答えて言った。「兄弟アザリヤよ、わたしの聞いたところによれば、彼女はすでに七人の男に嫁がせられたが、彼らが彼女のもとにはいったその夜に、新婚の部屋で死ぬというふうに、次々に死んでいったそうではありませんか。悪魔が彼らを殺したのだと人々が言っているのを聞きました。
ですからわたしは恐ろしいのです。――悪魔は彼女には危害を加えないが、彼女に近づく男のほうを必ず殺すそうですから。わたしは父の一人息子なのですよ――。わたしが死んで父母を悲しませ、あげくに生命がお墓行きになってしまわないかと。父母にはわたし以外に葬るべき息子はないのです」
するとラファエルは彼に言った。「父の家系から妻を迎えよ、という父上の掟を忘れたのですか。兄弟よ、わたしの言うとおりにしなさい。悪魔のことは心配しないで結婚なさい。彼女が今夜あなたに与えられると、わたしは知っています。
新婚の部屋へはいった時に、魚の肝臓の一部と心臓とを取って香の灰の上に置きなさい。するとそのにおいがたちのぼります。
悪魔はいぶし出されて逃げ出し、もう決して彼女のまわりには現われなくなるでしょう。それからあなたが彼女と一緒になろうとする前にあなたがたは二人ともまず起きて、あなたがたの上に憐みと守りがありますようにと、天の神に祈り求めなさい。恐れるな、彼女は世の始まる前からあなたのものと定められていたのだから。あなたは彼女を救い、彼女はあなたとともに行くのです。あなたは彼女によって子どもたちをもうけ、その子どもたちはあなたの兄弟のようになるでしょう。あれこれ心配しないでください」。トビヤはラファエルのことばを聞き、彼女が父の家の家系に属する女であると聞くと、彼女を深く愛するようになり、彼の心は彼女に固く結びつけられた。

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